ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

クリシュナ智子個展@オパギャラリー、表参道、明治神宮野外彫刻展

2020-09-21 17:03:32 | 美術
みなさま、こんにちは(^ω^)

あっという間に9月も下旬となりました。
4連休、いかがお過ごしですか?

9月になっても秋晴れの爽やかな日はなくて、
雨が降っても涼しくはならず、
じとじと蒸し暑い日が続きました。
ようやく昨日あたりから猛暑は落ち着き、
長袖を着ました。


クリシュナ智子個展「雨上がりの動物園」
表参道のOPAgalleryで開かれています。

同じ短歌結社のお仲間で、
『雨上がりの動物園』という作品集を
上梓されたばかりなのです。

インドのゴンド画は色がきれいで、
描かれたのんびりとした動物たちを
見ているだけで幸せになります。

ところどころに挿入された15首の短歌も
画の世界を膨らませてくれます。

作品集も素敵でしたが、
原画はもっと色がきれいです。
裏表紙に使われた小鳥ちゃんなどは、
溜息がでるほどきれいでした。

そしてそして、
クリアファイル、絵葉書、TOTOバッグといった
展覧会グッズも豊富にそろえてあり、
わくわくしながら選びました。

明後日までなのですが、
是非いらしてくださいね。
ギャラリーの前は小公園で、
緑いっぱいの気持ちのいい空間です。

夫と都心にお出かけするのは、
2月末の上野が最後、
実に7か月振りなのでした。
外食だって7か月振り。


表参道の駅舎がすっかり新しくなっていて、
びっくりしました。
明治神宮側にも出口ができたんですよ~。

  
とりあえず解体されるようなので、
見たこともない駅の裏側を撮っておきました。


俄雨が振ったり止んだりのお天気だからでしょうか、
休日なのに人通りは少なかったです。


それでもランチ時はどこも混んでいたので、
のぞいてみて席が空いていた
「76(ナル)カフェ」というところに入ってみました。


わ~い、生ビールも7か月振りです~❤
おいしいっ。
サントリーの東京近郊限定
「東京クラフト生 ベールエール」というらしい。。
ランチビールが300円になるのはお得です。


私はランチのローストビーフ丼。
勿論柔らかくておいしかったです。
幸せ~。


夫の生姜焼き定食。
ボリュームがあったと言っていました。

 
陶器のお店やお箸のお店もウインドウショッピング。

 
この2枚はコーヒーを飲んでいるところから撮りました。
明治神宮入り口のカフェ「杜のテラス」です。
歩き疲れたの。


明治神宮も久しぶりです。
創建100年を記念して3月より
「明治の杜芸術祝祭」が行われているようです。


あまりたくさんの作品を見るのは辛いので、
道なりに置かれた4つの作品、
神宮の杜 野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」
見ていくことにしました。

 
松山智一「Wheels of Fortune」


名和晃平「White Deer」。

 
三沢厚彦「Animal 2012」
この白虎ちゃんが一番かわいいので・・。

 
いろんな向きから撮ってみました。

 
船井美佐「Paradise」。
目立たない作品なので、見つからずに
さ迷っている方もいらっしゃいました。

 

森がいい気持ちでした。


帰りは代々木駅から。
愉しい散策でした。




「ハマスホイとデンマーク絵画展」「青木野枝 霧と鉄と山と展」

2020-01-30 14:04:02 | 美術
みなさま、こんにちは(^ω^)
いかがお過ごしですか。

昨日今日、お花見の頃の暖かさですね。
体が緩んで、心も明るくなります。
白梅はまだ蕾ですが、紅梅は盛り。

短歌もろもろの出詠、提出が一段落、
来月の母の成年後見報告書作成・提出まで
ぽこんと空いた数日。
珍しく美術展に続けて行ってきました。


「ハマスホイとデンマーク絵画展」@東京都美術館

まだ始まって間がないためか、空いていました。
2008年のハンマースホイ展と比べると
彼の作品は少ないです。
ハマスホイ(1864~1916)はデンマークの画家。


西洋美術館所蔵の作品をはじめ


後ろ向きの妻のいる室内画が有名ですが、

  
私はストランゲーゼ30番地の人物なし室内画が好きです。

 
現代的な感じがします。

展覧会の6割弱を占める百年以上前のデンマーク絵画は
初めて見ましたが、アカデミックな感じ。
安心して見られる一方、面白みには欠けます。
「面白い」と思う作品を見ると脳みそがシェイクされて、
すかっとした感じになりますが、
この展覧会にそれを求めてはいけません。
ハマスホイ室内画に到達するまでの
基となった大切な部分を見た、と思うことにします。

些末なことかもしれませんが、作者名の表記、
以前は「ハンマースホイ」だったので、
「ハマスホイ」は別人の感じがします。
美術家にとって名前の表記は二の次かもしれませんが、
歌人にとっては大問題。
wilkiによれば「ハメルショイ」とも表記するそうで、
「ハンマースホイ」「ハマスホイ」「ハメルショイ」・・
いよいよ別人だ~(´;ω;`)

おまけです。
東京都美術館×東京文化会館×東京都交響楽団連携の
特別企画「ART meets MUSIC」。
2018年から始まっていたらしいのですが、
展覧会鑑賞者を招待してくださるコンサート。
今回初めて行くことにしました。

文化会館小ホールで行われる2月のコンサート、
東京都交響楽団メンバーによる演奏と
演奏に先立つ展覧会ミニトークが楽しめるとのこと。

インフォメーションで展覧会チケット半券を提示して
整理券をゲットしました~。
定員になり次第配布終了なので、
興味おありの方はお急ぎください。



「青木野枝 霧と鉄と山と」@府中市美術館


青木野枝(1958~)は鉄の造形作家。作品の画像を見て、
是非行ってみたいと思ったのです。

 
作品はのびのびとしていて、気持ちがいい。
いくつかのパーツに分けてもってきて、現場で溶接し組上げて、
終わったら解体してしまうそうです。


鉄なのに冷たい感じがしない。


この作品ではナマの卵が針金で結んで固定されています。


石膏の作品もありました。
2つの山の間でかくれんぼができますww


鑑賞者も少なくて、ゆっくりと作品と対話ができました。

この日は前夜の激しい雨が上がり、からりと晴れ、
一挙に暖かくなりました。
東府中から小さなお店を見ながら、のんびりと歩きました。

府中市美術館は府中の森の中にあり、
お散歩するのが楽しいのです。

府中の森、昨日の雨であちこちに水溜まりができています。
ハクセキレイちゃんが水浴びしたりお水飲んだり。

日本庭園では雄の鴨ちゃんが頭を水に差し入れ、
お尻を立てて池の底に餌を探しているのがユーモラス。
目の前で何度も何度もトライしてくれて、
見るたびに笑えました。
梅は八重の紅梅が盛り、青空に映えます。

お昼はコンビニで買っておいたおむすび弁当を
ベンチに座っていただきます。売店で買ったコーヒーも。
ぽかぽかしていい気持ち。お日様と陽気が何よりのごちそうでした。

美術館が公園とセットになっていると、
鑑賞した日の風や光や空の色を作品と一緒に思い出します。
駅から歩く道や途中のお店も思い出の一部になっています。

「リアル 最大の奇抜」「アール・デコ・リヴァイヴァル」「浮世絵ねこの世界展」「プラド美術館展」

2018-05-09 11:36:06 | 美術
みなさま、こんばんは(*^_^*)

ブログのリハビリも進んでいます。
今日は「美術」です。

美術鑑賞は映画のように坐っているわけにはいかず、
歩きながら集中するため、かなり体力を消耗します。

元気な時にはどうっていうこともなく、
1日3つハシゴしたりできたのですが、
今の体力ではハードルが高く
3月からあまり混んでいないところへ行きました。

なかなかアップできず、
すでに会期が終了しているものもあります。

4つの美術展です。
①「リアル 最大の奇抜」
②「アール・デコ・リヴァイヴァル」
③「浮世絵ねこの世界展」
④「プラド美術館展」




「春の江戸絵画まつり リアル 最大の奇抜」@府中市美術館

 
府中市美術館は初めてでした。
期待通りに空いていて、ゆっくりと鑑賞できました。

HPの解説より。
「江戸時代中期以降、応挙や江戸の司馬江漢ら、さまざまな画家たちが、迫真的に表すことから生まれる未知の絵画の魅力を探っています。西洋絵画を目標にした明治以降とは違い、彼らの作品は、見た目も技法も多様です。また、それまでの「絵画の美とはこうあるべきだ」という考えや美意識と葛藤する様子、あるいは融合を試みる様子もみられます。」


円山応挙「鯉魚図」。
応挙の作品が見応えありました。


美術館は府中の森の一角にあります。
森には見事な桜並木がありますが、
訪れた時、桜はまだ蕾が固く・・。

 
大寒桜が満開でした。



「アールデコ・リヴァイヴァル」@東京都庭園美術館

 
庭園美術館、旧朝香宮邸は見学したことがありますが、
2013年に出来た新館に入ったことがないので、楽しみにしていました。

まずは旧朝香宮邸内。

          

  
以前は公開されていなかった3階「ウィンター・ガーデン」。
早い話が温室です。

  
床と壁が白黒チェック、何て斬新なデザイン。

 
温室だけに水道、排水口完備。


新館の方に行ってみます。


エントランスの床に!!!


窓ガラスにつけられた模様に光が当たって
床に不思議な影の文様。

わくわくしますにゃ。


新館1階「カフェ庭園」


お外でいただきます。爽やかな風が気持ちいいです。

 
サンドイッチとビール。おいしいです。


お庭から見るとこんな感じ。
幸せな空間ですね。


庭園美術館というだけあって、庭園が素晴らしいのですが、
館内の見学で力を使い果たし、日本庭園を回って、
あとは30分ほどベンチでお昼寝しました。

    

・・というのも、お隣の自然教育園でお花見をしたかったので・・。
目黒なんて滅多に来ないんだもん(´・ω・`)

自然教育園のお花見はまた後日。



 
「浮世絵ねこの世界展」@八王子市夢美術館

時間がなくて駆け足で観たのですが、
画面が小さくて細かい描写なのに会場が暗く、
中高年には辛い展示でした。

国芳、広重、国貞、豊国、英泉らの描く猫たち。
浮世絵の猫はちょっと怖いです。

 
「プラド美術館展」@国立西洋美術館

何といっても、ポスターにもなっている
「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」をはじめとする
ベラスケス、見応えがあります。

あとは、「Ⅵ 静物」として展示されていましたが、
ボデゴン(厨房画)というジャンルが面白かったです。
ボデゴンとはもとは酒蔵という意味だったようです。
ベラスケスも宮廷画家となる前のセビリア時代に
「卵を料理する女」などを制作していましたが、
プラド美術館には所蔵されていないようです。


ボデゴンの1枚、アレハンドロ・デ・ロアルデ「鳥売りの女」
写真だと分かりにくいですが、鳥を売る女の生き生きとした表情、
鳥のリアルさに魅了されました。

 
上野は久しぶりです。

    
ゴールデンウィーク、上野公園のノイバラが満開です。


東京文化会館2階「レストラン・フォレスティ―ユ」でランチ。

 
パンダの赤ちゃん「シャンシャン香香ちゃん公開記念メニュー」を頼みました。
これはふわふわオムライス。
逆立ちの海老フライはスカイツリーを表しているらしいです。


これは精養軒文化会館店「フォレスティ―ユ」限定の
オリジナルチャップスイ。


同じく香香公開記念メニューのパンダ・ラテ。

かなり疲れましたが、東京東半分エリアまで行けて自信がつきました。
これから観たい展覧会もいくつかありますので、楽しみです。





「熊谷守一展」@東京国立近代美術館、「江戸の花だより」@国立公文書館

2017-12-20 08:54:43 | 美術
みなさま、こんばんは(*^_^*)


お久しぶりです❤
母の退院から1ヶ月。
デイサービスに週2回通う生活に少し慣れてはきてくれたものの、
あいかわらず2人分働いているノイバラです。

ずっと我慢していたのですが、歯痛が我慢できなくなったので
今週から歯医者さん通いを始めました。

 
間隙をぬって、国立近美の「熊谷守一展」を見ました。


まずは腹ごしらえ。
初めて2階のレストラン「ラー・エ・ミクニ」に行ってみました。


パスタランチが2000円以上とは・・(・ω・;A


いろいろがんばったご褒美ということで。


サラダ。美しいです~。


パスタ。煮込んだ牛肉がたっぷりでおいしい~。
白い糸のようなのはチーズです。
見た目美しいけど、かき集めてパスタの上に載せ直すのがイマイチ。


デザート。紅茶と桃の味がします。


コーヒーも煎りが深くておいしかったです。


熊谷守一というと、赤い輪郭線の、身近な動植物の画を思い浮かべますが、
その特徴的な輪郭線の画が確立されたのは彼の60代からだそうです。

 
さらに庭の動植物ということになると体を壊して70代以降。
97歳の長寿だったからこそ残せた画ということができましょう。


始めはふつーの印象派風の画を描いていた守一。

 
裸婦、山の絵を描きこんでいくうちに赤い輪郭線を探り当てます。

 
赤といっても、画によって、また画の部分によって色、濃淡、太さも違うのです。
赤、朱、赤茶・・。
今回近くで観察して知ったことです。

    
にゃんこの画が13枚もあったの❤幸せ❤

    
お庭の動植物も単純化されていて、色がとてもきれいです。

  
所蔵品展会場、4階、眺めのいい部屋。
お堀が見降ろせます。


工芸館「日本の工芸展」。
工芸館見学料も守一展のチケット代に含まれているのです。

  
何度来ても、建物が素晴らしい。

   

  
時間が余ったので、お隣の国立公文書館の「江戸の花だより」にも寄ります。

  
江戸時代のボタニカルアート。

 
黄色い朝顔もあったそうな。
江戸の園芸熱、おそるべし。


長谷川雪旦ってこんな人だったんだ~。
江戸名所図会の挿絵を描いた絵師。
江戸名所図会は信綱先生も歌に詠まれています。


同じく雪旦の「江戸遊覧花暦」。
亀戸天神の藤。


長命寺のさくら餅。
向島界隈は昨年秋、訪れました。


隅田川の雪見舟。


ここで思いもかけぬ遭遇が!!


昭和12年、第一回文化勲章の書類に佐佐木信綱の名を発見!
藤島武二や岡田三郎助と並んでの受勲です。(美術の人しか名前を知らない(・ω・;A )
信綱は同年、芸術院会員にもなっています。

偶然たちよったところで楽しい体験ができました。






















「ジャコメッティ展」@国立新美術館、「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」@21-21デザインサイト

2017-07-03 06:22:22 | 美術
おはようございます(*^_^*)

都議選、都民ファーストの会圧勝でしたね。


先日、池袋西口、都議選都民ファーストの会の演説。


立教、六大学野球で優勝したんですね。


芸術劇場でランチをたべようとおもって。


一階ベルギービールカフェ「ベルオーブ」
ワンプレートランチは和風ハンバーグ。
これから美術展なのでビールはなしですにゃ |ω・`)


乃木坂に移動。国立新美術館。


ジャコメッティ展。


2006年の神奈川近代美術館「アルベルト・ジャコメッティ」
素晴らしかったので、楽しみにしていたのです・・。

 
写真撮影OKの作品もありました。

 
それはとてもうれしかったのですが・・。

 
今回、展示に感動しなかったのは何故だろう・・。


11年前の展示では展示室が明るくて、海も見えて、
本当に作品が生き生きと見えたのです。

期待が大きすぎたせいでしょうか。


会場の映像によって、
ジャコメッティが母のいるスイスの実家のアトリエに
折々帰り、制作をしていたことを知ったこと、


作品「猫」が見られたことがよかったです。

 
あっさりと観終わったので、
六本木ミッドタウンまで歩くことにしました。

      
ノイバラやアガパンサスのお花を見ながら・・。


あ。何かを咥えたカラスが・・。


親子かしら?


お食事完了。


向こうに21-21デザインサイトがみえます。行ってみることに。

 
「そこまでやるか」展。

 
何だろ?枕がたくさん見えます。


無料らしいので中に入ってみると・・。
カプセルホテルのようになっていて・・。


その囲いの1つに入ると・・。外からみえた枕。


お布団まであります。


中から建物内をみたところ。




映像も楽しめます。
イタリアでは秋田犬がブームで日本国内より頭数が多いらしい。


何やらあやしい写真ですが、こん感じで寝たりもできるの。
暑くて疲れていたので、いい休憩になりました。




檜町公園。

     
水辺でくつろぐ。


夕焼けを見ながら帰りました。

    
楽しい一日でした。


「写真家ソール・ライター展」@Bunkamura ザ・ミュージアム

2017-06-02 14:11:14 | 美術
みなさま、こんにちは(*^_^*)

今日も暑くなりそうですにゃ❤

Bunkamuraザ・ミュージアム、
以前「暁斎」を見に行った時に書いたアンケートで
写真家ソール・ライター展」招待券が当たりました!

にゃんこが亡くなってから
おでかけする気力がなくなっていたのですが、
「おいでよ」と手を引かれた気持ちになって、
でかけることにしました。

ソール・ライターは初めて見る写真家です。

そうだ!
ミュシャと一緒に見ようと
張り切ってでかけたのですが・・。

え、7時間待ち・・? (・ω・;A

10時開館のところ、
9時半から開いていて、
もう乃木坂駅の改札から並んでいます。

ミュシャをあなどっていました・・(´-ω-`)✿
以前、何度も見たことがあるし
今回の目玉「スラヴ叙事詩」もまたいつかみられるだろう・・。
と、さっぱりとあきらめ(´・ω・`)←あきらめはいい
渋谷に向かいます。

ノイバラの家から乃木坂は
めんどくさいルートなので、
ほぼ1時間のロス。


ソール・ライター(1923~2013)はアメリカの写真家。


1950年代、ファッション写真の世界で活躍しましたが、1980年代引退。
以後、最初からの志である絵画を描き続けました。

 
2006年『Early Color』が出版され、
今までアトリエで眠っていた
1940年代~1950年代のカラー写真が世界に衝撃を与え、
カラー写真のパイオニアとして再評価されることとなりました。


主に、1952年から住んだNYイーストヴィレッジの
アパート付近の何気ない日常を
色彩あふれる詩情豊かな作品として切り取ったものです。

    
鏡、傘、雪、赤、黄、緑といった彼の好みが反映されています。


2012年、彼のインタビューを中心とした映画
「写真家ソール・ライター--急がない人生で見つけた13のこと」が作られ
今回の展覧会と同時上映となりました。

 
半世紀つれそった彼の伴侶ソームズ・バントリーは猫を愛し、
彼の最後の愛猫レモンが撮影の邪魔をしていて、かわいいです。


展覧会は4月29日~6月25日まで
映画は5月20日~6月8日までですので、
同時に見られた私はラッキーだったと思います。

「私は大した人間ではない」という
謙虚でいて、作品には頑固な彼の
味わいある日常を見ることができます。


展覧会の半券をもっていると1200円のところ
1000円で見られるのも嬉しいです。
「ミュシャ展」混雑のため行けなかったおかげで
思いがけなく楽しい体験ができました。

  
中庭に紫陽花が飾られていて、きれい。

 
展覧会と映画の合間、「ドゥ・マゴ・パリ」でランチします。


これにしよう。
映画「メット・ガラ」とのコラボメニュー。
牛すね肉とトマトのラグ サフランリゾット。
ランチはコーヒーがつきます。


おいしそうにゃ❤
お肉がほろほろと柔らかかったです。


ここのウェイトレスさんはさっぱりしているのがいいです。
まちがっても、「こちらのお皿はさげさせていただいて
よろしかったですか?」などという面倒くさいことは言われなくて、
「お下げします」とさっと下げてくださるのが好きです。

これも展覧会の半券で2000円→1800円に。
当たった招待券が大活躍でうれしいですにゃ❤





❤みなさまどうもありがとうございます❤&「イギリスからくり玩具展」@夢美術館

2016-12-17 12:04:44 | 美術
みなさま、こんにちは(*^_^*)


まず最初に、いつもノイバラ山荘に訪れてくださる皆様に
御礼申し上げます。

10000位を切るのが長い間の夢でしたが、
一昨日、思いもかけず8000位を切りました。

2016.12.15(木)  500 PV 212 IP  7970 位 / 2643710 ブログ

な、何故? (´・ω・`)?

「ねこのシューミル」が招いてくれたのか、
山王さまが呼び寄せてくださったのか。

楽しいことやおいしいものを
記録しているだけですのに、
辛抱強くおつきあいくださる皆さまのおかげです。

これからもよろしくお願いいたします


「イギリスからくり玩具展--ポール・スプーナとイギリスオートマタの現在」

今日は八王子夢美術館のギャラリートークに
参加してきました。

ギャラリートークA
<出演>橋爪宏治(本展監修者、現代玩具博物館館長)、
   春日明夫(芸術学博士、東京造形大学造形学部・大学院教授)

明日と1月7日にもあるようです。

ポール・スプーナーらイギリスの作家たちは、
ロンドンの現代オートマタ常設館を本拠地に
オートマタ・アーティスト集団として活躍。

今回の展覧会では彼らの作品約60点が展示され、
実際に動かしてみることもできます。

     

時に現代社会への風刺も盛り込まれたからくり。
欧州では「おとなのための玩具」として
スタートしたそうです。 

からくりは「絡繰」と書くそうです。
日本にもからくり人形はありましたが、
糸や鯨のヒゲを使っていたために
よい状態で残っているものは少ないそうです。

操り人形、からくり玩具など
内外のアンティークなものも示しつつ
会場のオートマタ作品の説明がなされました。

何と言っても、展示された作品を
自分でボタンで動かすことができるのが楽しいです。

デザインだけでもかわいいですが、
動かないとつまらないですものね。

なかなか動かして楽しめる展覧会は
少ないと思いますので、是非どうぞ。

こじんまりした美術館の広さと
展覧会の内容がマッチしたいい展覧会と思います。



「クラーナハ展」@国立西洋美術館

2016-12-12 15:00:28 | 美術
アレシンスキー、応挙につづいてクラーナハ。
1週間のうちに3つの美術展に行ったのは、
ここ1、2年なかったことです。

「美」の題詠で歌ができなかったので、
種拾いのつもりだったのですが・・(・ω・;A

 
まだ銀杏の黄葉が楽しめる上野。


カレーの市民と銀杏。


「クラーナハ展」

チケットも並ばず買えて、空いていると思ったのが甘かったです。
(おそらく美術館はついでの)ツアーの団体客と鉢合わせしてしまい、
絵の前を逆方向に歩いて見る人はいる、
後ろからどつかれるなど、泣きそう(´;ω;‘)

添乗員の方、入り口でお別れでもいいのですが、
お願ですから、ツアーメンバーに
鑑賞のルールを説明してあげてください。

気を取り直し・・。

ルカス・クラーナハ(1472~1553年)はドイツの画家。
クラーナハについて今まであまり知らなくて・・。
ドイツ・ルネサンス期のデューラー(1471~1528)と同時代なんですね。

デューラーの現代的な感じとは
また違った魅力を楽しみました。


まず最初にロビーでクラーナハについて
8分の映像鑑賞ができるのですが、
これはロビーにおいてあった記念撮影ができるパネル。

ユディトとホロフェルネスの
顔の部分が開き顔を出せるようになっています。

ホロフェルネスの首の真似をした男性がいらして、クスリ^m^

今回初めて知ったのは、
ルターの宗教改革を後押ししたこと、
工房で大量生産をして実業家としても成功し、
政治家でもあったこと。
息子が工房を継いだこと。


エロティックな女性の絵や・・。


ユディトやサロメ、デリラなど強い女性の絵で有名です。


デューラー「アダムとイヴ」の5年後の「アダムとイヴ」


有名なデューラー「メランコリー」の19年後に描かれた「メランコリー」


「子供たちを祝福するキリスト」


「不釣り合いなカップル」


ルターは肖像画だけでなく、
新訳聖書も工房で刷ったりして宗教改革を全面支援。


息子が描いた「ザクセン選帝侯アウグスト」「アンナ・フォン・デーネマルク」。
構図と色彩がモダンです。

クラーナハがデューラーのオマージュを描いたように
ピカソはクラーナハへのオマージュを
何種類も描いています。

知性や理性で割りきれない、
生の根源としてのエロスを
クラーナハの魅力として感じたのかもしれません。


国立西洋美実感は常設展示も魅力です。


今度初めて気付いたのですが、
人の声が建物内でひびき、やわらかな音楽のように聞こえるのです。
建築の力でしょうか。


ドニの素描が面白かったです。


これは受胎告知の場面で、
右手の天使のデッサンが展示してあり、
その説明のためのパネルだったのですが、
舞台がイタリアのまばゆいの海辺の光の中なのです。

受胎告知の画に影があるというのが不思議で
魅力的でした。


まだ3時半ですが、もう夕方の光です。


大好きなボナール。

 
帰りも2時間かかるので、カフェ「すいれん」でおやつにすることにしました。

 
おやつのつもりがオムライスになりましたにゃ(´・ω・`)

 

円山応挙展@根津美術館

2016-12-08 20:29:33 | 美術
最後の常磐木語彙の品詞分解は
思ったより早く終わったので、
急いで表参道まで移動します。

円山応挙展


みゆき通り沿いはファッション関係のお店が多く
ファッショナブルな方々が歩いていて、
楽しいのです。

 
1度見たら忘れないプラダ。


わ~かわいい❤


ヨックモックでした。


楽しそうだな~、おいしそうだな~。
(時間がないので急ぐ)


きれいだな~。

 
根津美術館、到着。

 
隈研吾設計の建物も印象的。

 

 
混んでいました。
外国人の観光客が多いです。

 
応挙「藤花図屏風」。

「源氏四季図屏風」「雲龍図屏風」とともに並んでいました。

後期は国宝「雪松図屏風」重要文化財「雨竹風竹図屏風」
「木賊兎図」、「龍門図」、「鵜飼図」はないのですが、
以前どこかで見ている気がします。


白一色のように見えるところに
雪と氷が描かれています。

 
写生図巻。大きな作品を描く時の参考やお手本にしたらしい。
植物ひとつひとつに名前と季節が記入してあります。


写生雑録帖。こちらは一次写生で、
いろいろな角度から描かれていて
ノイバラにはこちらの方が面白かったです。

 
ここはお庭も楽しみのひとつ。
日が落ちるといけないので、急ぎます。

 
紅葉には少し遅かったかしら。

 
まだ楽しめますね。

   
細い道を彷徨ってみます。

    

    
ノイバラと同じに一人で静かに
彷徨っている人が結構いました。

    
御夫婦二人連れ。カップル。お友達同士も。

  

 
お見合いのあうん。

      

    

             

 
ここは敷石が工夫されていて楽しいです。


茶室が点在。

    
またカフェは寄る時間がなかったですにゃ。

 
ただいま~。


帰りは灯りがついてまた違ったきれいさです。

  
灯りが灯るとお店も別のところのよう。

 


オシャレなビルの間に
お稲荷さまがあったりするのがいいですね。



ピエール・アレシンスキー展@Bunkamura

2016-12-07 20:05:44 | 美術
みなさま、こんばんは(*^_^*)

ご無沙汰しております。
せわしい12月ももう1週間すぎましたが、
いかがお過ごしですか。

いっぱい写真がたまっているので、
少しずつアップします。
お待ちくださいね❤


ピエール・アレンスキー展に行ってまいりました。


国際的名声を得たこのベルギーの画家の
ルーツには日本の書道があり、
洒脱な禅画で知られる仙厓を師と
仰いでいたということです。

1955年来日時に「日本の書」という
ドキュメンタリー映画(15分)を制作。
会場でも見ることができます。

森田子龍、江口草玄、篠田桃紅との交流もあり、
現代美術としての書の制作過程が
あまりに面白くて2度観てしまいました。

60年前、どんなに刺激的だったことでしょう。


作品の中で何といっても圧巻は「ボキャブラリー」
写真だと分かりづらいですが、
ウルトラマリンの青が美しい、
壁一面の大きな作品です。


ノイバラがその次に好きなのは
「雄山羊(ユールブック)」


数少ない油彩画の1つ。
動きがあって面白いです。

紙、墨、筆、アクリル絵具といった速乾の画材が
彼の志向に合っていたようです。


線が形をなしていないところはピカソと似ていますが、
ピカソよりもより自由な感じです。

アップが遅くなってしまい、申し訳ないのですが、
会期は明日までです。
もしお時間がおありでしたら、
是非いらしてください。


東急デパートの前にステキなツリーがありますにゃ。

 

 
美女と野獣がモチーフらしいです。

 
渋谷駅までの途中に「くじら屋」さんがあります。


ずっと気になっていたのですが、この日が初めて。


奥のお部屋に通されました。
歩道を歩く人たちの足が見えます。


日替わりのランチにしました。


どきどき。

 
鯨の天麩羅定食。1000円。


ボリュームがあります。
ごはんはお代わりができますが、
ノイバラは少しのこしてしまいました。

 
部屋の壁に国芳の鯨の絵があります。


これも捕鯨の絵。

今度はゆっくりとお酒を飲みながら
お刺身などを楽しんでみたいです。




江戸琳派「鈴木其一」と「驚きの明治工芸」

2016-10-01 16:31:44 | 美術
みなさま、こんにちは(*^_^*)

いよいよ10月です。
怒涛の2016年もあと3ヶ月。

眠くて眠くて仕方がなくて、
飲んだくれの毎日です。

人生で大切なお勤めも果たしたし、
どちらへ進んだらいいのだろ?

こういう時はおいしいものを食べて、
おいしいお酒を飲んで
体力が回復したら楽しいことをしよう。
(いつもと変わらないけど)

そうしたらどちらへ向かったらいいのか
見えてくるに違いないです。

というわけで、本当に久しぶりの美術展。
「鈴木其一」@サントリー美術館
「驚きの明治工芸」@東京芸術大学大学美術館
行ってまいりました。


先日、「近所の畑のカボチャ」と写真をアップしていたのが、
冬瓜であることがわかりました。


ね。

 
駅までの道すがら、畑で作物を見るのが楽しみです。

 
畑の縁にコスモスがあったりして。

 
楽しませていただいています。

サントリー美術館は六本木ミッドタウン。
いつもは「ナプレ」のピザですが、
あっさりしたものが食べたかったので、
和食にしてみました。

 
HAL YAMASHITA


新和食なんですって。

 
まずはビール。
11時半、まだ空いていたので窓際の席に坐れました。


窓のカマキリ。


あ、テラスのすずめちゃん。

  


すずめちゃんを見ているうちに鯛茶漬けがきました。


お作法が書いてあります。
そのままで味わい、あとはお茶漬けにするところが
名古屋の「ひつまぶし」と似ています。


そんなにいろいろで食べられるほど
鯛のお刺身は多くないですが、
お茶漬けにすると身がやわらかくて食べやすく、
お刺身とは食感が違います。


お茶+出汁。


なるほどお茶だけよりもおいしいです。


「鈴木其一」展。


何といっても目玉はメトロポリタン美術館から里帰りの
「朝顔図屏風」でしょう。


近くで見ると、違うものです。
「群鶴図屏風」は全体のデザインもモダンですが、
嘴、脚、羽根など細部のリアリズムに驚きました。


「芒野図屏風」の斬新さ。
銀地に墨で芒を描き、靄の部分は銀彩で描いているだけなのですが、
その単純な力強さにうなってしまいした。

いつもことですが、ことに其一の作品は
細かい描写が多かっので、
展示が暗くて辛かったです・・。

 
IDEE CAFE PARCでお茶します。


ここにもすずめちゃん。


帰りにものすごい夕立で足止めされ、、
駅ビル「紅矢」で和風ハンバーグのお夕飯。
駅ビルで食べるのは初めてでしたが、
さすが「早い・安い・おいしい」、コスパ良いです。

次の日は上野。

 
また飲んでるにゃ。
ランチの時間が遅くなり、
お腹がすいて駅の外までたどりつけず・・


駅構内ecute「みどりのキッチン」で
カレーを食べました。
18穀米です。


元気になったので、
上野公園を突っ切って芸大まで。

  
上野公園。


あれ?


不思議な茸はっけん。

 
オオシロカラカサタケ?

 
綺麗ですが毒きのこっぽい。

 
ヒマラヤスギの木の下です。

 
寄り道が多くてすみません。
やっと芸大美術館。


何とここは撮影OKというので。


自在置物、長さ3メートルの龍です。

  
ただのオブジェとしてもすばらしいですが・・。

 
自在置物は関節などが動くのです。
鉄で作られているなんて、信じられない~。

  
部品の展示もありました。
これはすごいっっ。
こんな部品を1個1個手作りして組み立てて・・
私なら1週間で胃潰瘍になります。

 
宋培安さんという台湾の方のコレクションです。

 
江戸時代に培われた緻密な工芸技術が


明治時代には輸出用工芸品を作ることで
花開いたらしいです。

自在置物などは甲冑職人さんが作ったらしい。
なるほど~。


このシャチホコが一番好き。
龍もそうですけれど、
架空の生き物はなぜか現代的ですよね。

  
金工だけでなく

  
木工でも。


象牙の彫り物。


ハサミも木でできているようです。
おそるべきリアリズム。

 
先日見た宮川香山の作品も。

  
そういえば、工芸、リアリズム、輸出品という
キーワードでくくれますね。

   
七宝などの超絶技巧も堪能しました。


あ、にゃんこもいたの。


休憩。

 
ミュージアムカフェでお茶します。

 
美術館向かいにある陳列館がレトロですてき。
昭和4年建築。
以前美術館として使われていたようです。

2日間の美術鑑賞で足に肉刺ができてしまいました。

(´;ω;‘)イタイ・・。

最近、あまり歩いていなったですから・・。
これからたくさん歩いて元気になるにゃ。



「カラヴァッジョ展」--1606年の収穫と「キリンシティ」のランチ

2016-06-10 22:55:22 | 美術
みなさま、こんばんは(*^_^*)


終わり間近の「カラヴァッジョ展」
@国立西洋美術館に行ってまいりました。

どうしようか、ずっと迷っていたのですが・・。
思ったよりも混んでいなくて、
久しぶりの絵画は楽しかったです。


まずは勉強会のあと、
キリンシティ」でランチをいただきます。


サラダバーのサラダ、スープ。
ソフトドリンクも飲み放題です。


ランチビール❤


じゃことミョウガのパスタを頼みました。
おかわりのサラダと飲み放題のワイン。
サラダ、珍しいお野菜が多くて新鮮、
ワインが飲み放題なんて、初めて❤
ドレッシングは四種類の中の
オニオンが気に入りました。


コーヒーのお持ち帰りもできるの。
これで1210円。リーズナブルです。


「カラヴァッジョの肖像画」 Ottavio Leoni

カラヴァッジョ(1571~1610)はイタリアの画家。
彼のリアリズムと劇的な明暗法による人物表現は
バロックの先がけになりました。


さて、今回の目玉は2014年に発見された
「法悦のマグダラのマリア」。

1610年、熱病に倒れた画家が
最後に持っていた3枚の絵画のうちの1枚が
1606年に描かれたこの画です。

うん?(´・ω・`)

1606年といえば・・シェークスピアが
「マクベス」を書いた年
ではありませんか!

カラヴァッジョ(1571~1610)とシェークスピア(1564~1616)。
38歳で亡くなったカラヴァッジョが
シェークスピアの人生にすっぽり入ってしまいます。

偶然にも一昨日観た映画の原作者と
同時代の人だったんですね。

今回の展示では11枚のカラヴァッジョの作品と
カラヴァジェスキの作品合わせて50点あまり。
カラヴァッジョの作品を探して丹念に見ました。


女占い師。


トカゲに噛まれる少年。


ナルキッソス。


果物籠をもつ少年。


バッカス。


バルべリー二の肖像。


エマオの晩餐。


メデューサ。


洗礼者聖ヨハネ。


エッケ・ホモ。

見応えがありました。
常設展もかけあしで見ます。


西洋美術館の模型です。
世界遺産登録も近い?



    
モネ❤
何度観ても幸せになります。

      
好きな画を撮りました。

 
お夕飯用に東京駅で買った「えんがわ寿司」
ヒラメのエンガワの押し寿司。
初めて見ました。

 
天むすも❤
一口サイズで食べやすいです。

ステキな夏の夕暮れを帰りました。




「顔・かお・カオ」展@東京富士美術館

2016-02-29 10:07:47 | 美術

近くて空いているのがお気に入りの東京富士美術館、
今回の展示「顔・かお・カオ」
自館所蔵の作品のみのゆる~い展覧会で、
日曜にもかかわらず、平日並みの鑑賞者でした。


人物に焦点をあてた解説でしたので、
今までと違う鑑賞ができました。


「ユスーポフ侯爵夫人」
最初の夫と死別、侯爵とは折り合い悪く離婚。
若く美しく描かれた薄幸の夫人です。


「ポール・アレクサンドル博士」
モディリアーニのパトロン。
100年も前の画ですが、
白秋『桐の花』のように、
画家の気持ちがダイレクトに伝わってくる画です。

 
ご存知ロダンの「接吻」。


原題を「フランチェスカ・ダ・リミニ」というのです。


「アーサー王物語」がもとになっているとは
知りませんてした。
義弟パオロとフランチェスカのいわゆる不倫の始まりの
最初の接吻だったんですね。

知らずに見ていた時には、
純粋な若い恋人たちと思っていたので、
裏にそんな複雑な事情があったとは・・。

しかし、ある意味、もっとも純粋ともいえるので、
ロダンの制作意図は正しかったのでしょう。


コロー「ユディト」。


ユディトが旧約聖書に描かれたユダヤの英雄だとは。
一計を案じ、敵の将軍の首を掻き切り、
味方を救ったのですって。

 
これはナポレオンのデスマスク。
触ってもいいというので、触ってきました。
複製と思いますが、ブロンズは冷たくて
本当に昔の人の顔に触れているような、
不思議な感じです。

昨日、南極の氷に触り、
今日、ナポレオンのデスマスク。
何万年もの何千キロもの旅をしている私の左手。


いつもの「ラ・セーヌ」でランチ。

 
団体予約が入っているというので、
超特急ランチです。

 
ぺペロンチーノとミートソース。
ボリュームがあって、夜までお腹がすきませんでした。

 
ラウンジでコーヒーをいただきながら
八重の梅鑑賞。

 
外に出ると強い風に揺さぶられながら
桜が開きはじめていました。


これはカルディ店員さんおススメのチョコ。
ベルギーのトリュフです。


猫っぽかったので、アザランで目をつけてみましたにゃ。









百草画荘--小島善太郎記念館

2016-02-22 12:22:22 | 美術

「百草画荘--小島善太郎記念館」は梅の名所「百草園」のすぐ近くです。

百草園のポスターにあった洋画家小島善太郎のこの画は
園の梅を描いたもので、
色が美しくて惹きつけられました。

以前、八王子の夢美術館で善太郎の画を見たことがあって、
温厚な画風、風景画と桃の画が印象にのこっていました。

昨年は入り口まで行って
閉館に涙を飲みましたが、

今年は開館日に合わせて行きました。

 
 
入り口。


庭の急な石段を登ります。


母屋、この右部分のアトリエが公開されています。

  
茶室から入れるというので、回り道して
にじり口から失礼します。


茶室。暗いのですが、屏風の向こうの襖を開けるとアトリエです。
善太郎の死後、奥さまがアトリエの一角を
茶室に改造されたらしいです。

 
お雛様が飾ってあってびっくり。 
きれいですにゃ~。しばし見とれました。


アトリエに画が掛けられています。
写真、遺品、などのほか、
画に使われた壷、鉢、彫刻なども一緒に展示してあります。
アトリエ内は撮影禁止ですが・・。


ボランティアの方がお茶を入れてくださいました。
このお写真は許可を得ました。


大正時代のお膳だそうです。
富士山がお好きだったそうですので、
干菓子も富士と百草園の梅を模ったものを
作っていただいたものだそうです。


美濃焼のお茶碗。
小島夫妻は辰年だったそうで、
緑の龍が鮮やかに描かれています。


ほうじ茶を出されたこれも美濃焼で、
「画聖」と書かれています。

すべて画のこと、お茶のこと、
小島善太郎記念館の館長(善太郎二女)が
エピソードを交えて説明してくださいました。

おいくつくらいでしょう?
80代後半でしょうか?
お着物をお召しで質問にもてきぱきと答えられ、
お父さまが大好きで大好きで、という感じで
それは楽しそうに話されました。

 
善太郎は桃の画をたくさん描いていたのですが、
リンゴのように光を反射しないのが好きだったのだそうです。


一宮の桃の花。

この二女の方は晩年の夫妻の
めんどうをみられていたようです。

 
最晩年、清春のラ・リューシュに泊りこんで画を描く
91歳の善太郎の日常を助けました。

描くのはあまり速くなかったらしく、
まだ雪の積もっているうちから桜木の幹を描き、
咲いてから花を描いたそうです。


百草園の画の色がたとえようもないほどきれいなのは、
梅を見に訪れる家族が幸せそうだったので、
幸せな気持ちで描いたからのようです。

晩年に訪れた幸せです。
百草園は晩年16年を暮らした家に近く、
それまでは八王子に住んでいました。

 
以前の画も上手いですが、
梅や桜の画は見ているだけで幸せになります。

最後の画が一番ダイナミックで美しいなんて、
なんて素晴らしいのでしょう。

それは若い時から積み重ねてきた力と
天恵としかいいようのない画家の才能が
もたらした奇跡と思います。

「浮世絵から写真へ」と「金銀の系譜」展

2015-11-17 13:25:33 | 美術
にゃんこの寄り道的に展覧会2つ行ってまいりました。

まずは両国です。

「浮世絵から写真へ」展@江戸東京博物館。

幕末から明治時代にかけて
浮世絵から写真への過渡期がありました。
この時代はお互いに影響をうけ合っています。
浮世絵は写真の写実を学び、
写真は浮世絵の芸術性を学びます。

写真貼り付けガラス絵、写真油絵など
今では見られなくなった技法の作品も
展示してあり、興味深くみました。

鶏卵紙写真に浮世絵師が彩色したものが
たいそう美しいです。

写真油絵は裏側から油絵の具で緻密に彩色したもの。
特許まで取得されていたとは知りませんでした。

このあと、美術館の学習室で
「茂吉を語る会」の例会を聴講したのでした。

翌日は二子玉川です。

「金銀の系譜~宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」@静嘉堂文庫美術館

 
雨あがりの紅葉・黄葉の道を。

 
ここです。

  
ずっと鬱蒼とした木々の間を歩きます。

 
リニューアルオープン記念展だそうです。
あまり外観は変わっていないようです。

ノイバラおススメの作品です。

 
国宝の曜変天目、油滴天目が自然光の中で
一緒に見られます。


一番好きな抱一「波図屏風」。
波のとどろきが聞こえてくるようで、
すばらしかったです。


同じく抱一「絵手鑑」
自然の風物を描写した72点が綴じられています。
さまざまな技法を学んでいたことがわかります。

以前からの抱一のイメージはこちらでしたが、
波図の迫力には驚きました。


松花堂昭乗「勅撰集和歌屏風」
昭乗は書家。
勅撰集の巻頭歌を右隻に
巻末歌を左隻に書いてあります。
このアイデアにわくわくしながら書いたのでは・・。

ほかにも其一の作品が楽しかったです。

 
お庭見学は雨で滑りやすいので断念。

  
霊廟の上のうろこ雲。

  
木々の間を抜けます。

  
丸子川に注ぐ流れ。

 
街路樹の花水木の紅葉。

 
実も色づいています。
このあと、結社誌12月号の校正なのでした。