ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

不覚にも

2010-05-31 17:48:38 | 短歌
最近、涙もろいです。

本で泣くことはあまりなかったのですが、
今日は不覚にも本屋で立ち読みをしながら、
ううっ・・と泣きだしそうになりました。

何に泣いたかというと。
ふらふらとお散歩ついでに立ち寄ったデパートの某書店。
手にとったのは、いつも発売日を忘れて読みそこなう
短歌雑誌のうち「短歌現代」。


「短歌現代」6月号、佐佐木幸綱「ホータレ」より4首

・ぐい吞みを並べ息子と飲んでいる我よりもやや目の位置高し

・水原弘に会いにし店よと教え居り水原弘を知らぬ息子に

・「石鎚」の一升瓶は真面目なりカウンターに静かな影のばしつつ

・飲み方も生き方もまだ教えずき教えることもなしと思いき


4首目、下句、「教えることもなしと思いき」に
ぐくっと来てしまいました。
若い世代への愛と信頼とがあふれだしているではありませんか。
乗り越えられるべき存在としての一抹の寂しさと思い切りと。
「父と息子」は作者の重要なテーマのひとつです。

どうでしょうか。

父と娘。
母と息子。
母と娘。

いずれの関係でも下の世代が大人になったとき、
「教えることもなしと思いき」と思うのでしょうか。

毎日日記

2010-05-30 17:12:38 | 日常
  

毎日日記を書くぞ!
と決心してはや1ヵ月。

・・・。


疲れました・・(-ω-)


ちょっとズルもしました。

ここの日記は日付を変えられるので、
2日分一緒に書いてしまったり・・。

6月からは忙しくなるので、
またもとのペースに戻ります。
毎日書くと、自分のことで精一杯で、
他の方のブログを訪問する余裕がありません。

それもあまりにさびしいので・・。
1ヵ月で収穫はあったかどうかさっぱり分かりませんが・・。

それではみなさま、よい休日を!


誕生日のプレゼント、また誕生日お祝いメール、
ありがとうございました <m(__)m>

みなさまにもわたしの愛を!♡§(・。・§♡
(あっ、そこのあなた、嫌がらないで受け取って!)


多磨霊園

2010-05-29 21:20:38 | お散歩
多磨霊園の有名人の墓所ツアーです。

多磨霊園の歴史は古く、1923年(大正12)開園。
100万㎡の広さです。

管理事務所でいただいた「東京都多磨霊園案内図」裏の
「著名人墓所」には150人くらいのお名前があり、
多くてしかも広くてとても全部はまわれません。

歌人など文学者と画家など美術関係の方9名にしぼりました。

著名人とはいえ、見も知らぬ他人が勝手に墓所の写真を撮り、
このような場所で公開するのは、ご遺族に失礼にあたるかもしれません。
もし失礼がありましたら、お詫び申し上げます。

 
正門からもっとも遠いところから入ってしまったので、
管理事務所まで霊園を北から南へ突っ切ります。

風と光が心地よいです。

鳥の声がします。

道の陰がきれい。



青空もきれい。

鬱蒼としています。

木陰を歩きます。

照葉樹、松などの大木が繁っています。
   

偶然通りかかったところに山本五十六元帥。

モミジの新緑と真っ白なヤマボウシの満開。

道のわきのスイカズラにはアゲハチョウが。



まずは日本画家、川合玉堂。
簡素な墓所でした。

次は推理小説家、江戸川乱歩です。
平井家。
 「江戸川乱歩」の碑
 全体。
平井家の住居は立教大学の裏手にあり、
教授さらには名誉教授でいらした乱歩のご子息「平井隆太郎」の
表札がかがげられていました。
今では、秋のホームカミングデーに書庫となっていた蔵が
公開されています。
秋はいつも忙しくて行ったことがありませんが、
今年は暇になりそうなので行ってみようかしら。

霊園の南西角には、標高80メートルの「浅間山」があるらしいです。
標高80mって人工の山かな?

   
洋画家、梅原龍三郎。
真っ白な大理石にご自身の筆になると思われる文字。
左の墓碑は早逝されたご子息のものです。

 ああ、いいお天気!

 
作家、向田邦子。
右の碑には「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る」と読めました。

 
歌人、前田夕暮。
左の歌碑には
「わが愛するものに語らん樫の木に日があたり視よ冬すでに過ぐ」


作家、田山花袋。
先に読んだ『東京近郊1日の行楽』は面白かったです。


与謝野鉄幹(左)晶子(右)。 
 
鉄幹の歌碑
「今日もまたすぎし昔となりたらば並びて寝ねん西のむさし野」
晶子の歌碑
「なには津に咲く木の花の道なれどむぐらしげりて君が行くまで」


詩人・歌人の北原白秋。
ユニークな形。
歌人としての白秋はご存知ない方が多いかもしれませんが、
結社「多磨」を主宰、多くのお弟子さんを育てられました。

最後が岡本一平・かの子・太郎。
 全体。
 
かの子(左)と一平(右)。

一平の墓碑の人物の肩、頭にあいた穴にはお線香をさすようです。
ユニークな発想!
 
さすが太郎さん。
右には近年亡くなられた養女敏子さんの名も刻まれた碑が。
 
川端康成が岡本一家のユニークさを礼賛する文章を書いています。。

地図を片手に3時間走りました(笑)

地図の番号の振り方がわかりにくかったのですが、
10-1-30、などというときは、10が区、1は種、30は側。
案内図の「⑩」の区画、オレンジの数字の「30」を探します。
その「30」の列は背中合わせに二列ありますから、
両側探して下さいね。
ちなみに種の2は青文字で書いてあります。



免許更新

2010-05-28 18:40:40 | 日常
ぎりぎりで免許の更新に行ってきました。

爽やかな青空と心地よい風。
久しぶりの晴れ間です!
もう明日からは天気が崩れるのだとか。
今日のお天気を楽しみましょう。

・・まあ、免許の更新は楽しくないのでさっさと済ませて。
心配していた視力の低下も、裸眼でOKでした。

出来上がった免許証はIC化され、
チップが埋め込まれた分少し厚くなりました。
暗証番号を決めさせられて、この番号がないと、
記載されていない本籍を読むことができません。
偽造を防ぐためだそうです。

さて♪

午後からは、近くの多磨霊園を見学しました。
有名人のお墓をめぐるのが若い女性の間で流行っているとのこと。
マイブームは先月の青山霊園で始まったばかりなのですけれどね。

歌人を中心に好きな文学者、画家・彫刻家などの美術家を
ピックアップして9つ廻りました。

有名人墓所一覧のついた霊園の地図をいただいのですが、
その番地のつけ方の法則がわからずに、最初は苦戦。
やはり何分、広いですので・・(・ω・;A
後半は探すのにもなれて、オリエンテーリングみたいに廻り、
3時間の霊園ツアーを終えました。

そのレポートは明日をお楽しみに!

花の下で。

2010-05-27 21:21:12 | 

朝、蓮の葉に露。
池袋まで短歌の勉強会に。

濃密な2時間のあと、お友達とランチ、
お茶で時間を忘れてお喋りをしました。

ランチは「花むさし」のちらし寿司。
移動して「イタリアン・トマト」でオレンジのケーキとコーヒー。

不安定な天気で、2度も通り雨に降られました。
この時期、晴雨兼用の傘を持っているからいいけれど。


帰り道、いつもは「だみ声のトラ」がいる家の角に
違う猫ちゃんが。


この子も人なつこくて、甘えたような表情を見せるのです。


えごの花の下。

La Vie その③――PCお引越し

2010-05-26 18:52:42 | 日常
やっとやっと新しいパソコンへのお引越しが終わりました!       

      ★★\(´;ω;`)/★★

お引越しのナビ画面を見ながら、
お友達にお借りしたクロスケーブルを繋いで、
「引越しトラック移動中」→「引越し荷おろし中」
画面を見つつ待つこと2時間半、
16MBのお引越し完了です。


      ・・。(・ω・;A 。

でもね、まだ旧居にいます。

だって、フォルダまだあけてないし、
何がどこにあるかわからないし、
だからメールもチェックすらできないし、
画面がぴかぴかで目は痛いし、
キーボードも慣れてなくてうろうろしてるし。
  
  ・・・・。

     また帰ってきてしまいました。

         しばらく新居が片付くまでこっちかなあ・・。
 

La Vie 
La Vie その②――操作説明DVD

夕方のお散歩

2010-05-25 22:00:00 | 植物
1日、本を読んだりパソコンに向かっていて、
目が痛くなりました。

外はいいお天気でカーテンを揺らす風が心地よかったけれど、
やっと夕方一区切りついて、お散歩に出ました。

初夏の花のいい香り。
どこに花があるんだろう?

 くっくー。

  梅がこんなに太っています。

  線路わきのスイカズラ。

 よそのお庭にまだノイバラが。

 
なかなか男前のワンちゃんです(女の子だったら許して~(・ω・;A )

 
真っ赤な夕日が木々の間にのぞいていました。

  
あ、エゴの花盛り。

 
 
誰もいません。
クローバーが咲いて、ごおっと風が木々を揺らす音がします。

  
ここにもエゴの花。

  
わあすごい、わあすごい。
ほんとうに今が満開です。


雨の1日――海を越えて

2010-05-24 23:00:20 | 日常
ずっと家にいたのですが、
気持ちが忙しかったです。

歌を9首作り、投函。
カナダ、宮崎、あちらこちらからメールをいただき、
お返事をして、なんだか旅行をしたような気分です。

ここでも、ドイツや北海道からコメントがいただけるのです。
よく考えるとすごいことですね。

日本は群島なので、本州以外の方は
みな「海を越えて」のお付き合いです。

いながらにして海を越えられる・・
私が子供の頃は想像もしなかったことです。

初夏の白い花――ニセアカシア

2010-05-22 23:57:17 | 植物
山では藤と桐といった薄紫の花が終わると、
ニセアカシア、ムシカリ、ノイバラといった白い花が咲き出します。

峠にはジャケツイバラ、キングサリといった黄色い花も。


新しい橋がかけられて今は使われなくなった道に
たくさんのニセアカシアが香り、黒揚羽が訪れていました。

 
 遠くてよくわからないけれど、ミズキかな。

 ムシカリ。

 ああ、いい匂い。

  

 まだ青い桑の実。

 きれいですが何でしょ?

 白いのは花ではなく葉。マタタビ。

 
ノイバラは盛りを過ぎました。


ルーシー・リー展@国立新美術館

2010-05-21 20:36:56 | 美術
こんにちは。ノイバラです。

いきなり夏の暑さです(・ω・;A
乃木坂の国立新美術館にて「ルーシー・リー展」を観てきました。

 
六本木ミッドタウンの横を通って

新緑の国立新美術館です。

「ルーシー・リー展」

観客の9割が女性、11時頃着いたのですが、
空いていてゆっくり見られました。

イギリスで活躍した陶芸家ルーシー・リー(1902-1995)の
作品203点、ハンス・コパーとの共同制作の作品、
さらにボタンやアクセサリー、釉薬ノートなどの資料もありました。

Ⅰ.初期―ウィーン時代、Ⅱ.形成期―ロンドン時代、
Ⅲ.円熟期 に分けて展示されていて、
やはり円熟期の作品が見応えあります。

展示の仕方は分かりやすく、またショーケースがあらゆる方向から
見られる形で、作品の前から後ろから、またぐるりと回って
堪能することができました。

繊細な形と多彩な釉薬は、職人の技と豊富な知識に
裏打ちされています。


ウィーン時代は全体からみれば習作といった感じで、
釉薬の華やかさはあるものの、形が洗練されていません。

36歳でロンドンに移ってからの作品、
この時代にさまざまな変貌を遂げます。

①掻き落とし技法。
 線文花器。
掻き落としの中ではこれが1番好き。
直線を中心から無数に放射線状に引いてある作品は、
少しうるさい感じがしました。

②継ぎ足して作ることで花器の長い首など、
形のバリエーションが増えます。

③戦中戦後のボタンの制作などで、
注文に応えて作った釉薬の知識が花開きます。
 
ボタン、アクセサリーの数々。金属の光沢。
 
丸文鉢。模様がかわいいです♪

70歳からの作品が円熟期の作品として展示されていました。
これがすばらしい!

  ピンク線文鉢。
器の縁の揺れるような感じがいいです。
ピンクがきれい。縁のブロンズ色の光沢がすてき。

 青釉鉢。

  
緑、黄色、白など色もさまざま。


華やかなのが彼女の特徴なのでしようが、私は茶釉が好きです。

1番好きなのはこのスパイラル文花器。
宇宙的な感じがします。

映像コーナーではルーシーの制作風景が見られます。
花器の長い首をろくろを回しながら継ぐ様子。
釉薬をお料理の材料を混ぜるようにボウルでかき混ぜる様子。
焼成は1度。
よく乾燥させて、色化粧ほどこし細工をしてまた乾燥させ、
施釉し、焼成するのだそうです。
焼成は電気窯、縦型で、ルーシーは上半身を窯の中に乗り出して
窯出しをしていて、底の方を出すときにはスタッフに
足を押さえてもらっていました。

カタログ(2500円)は写真が良かったし、作品数が多く、
解説もよかったので買いました。

遅い昼食です。

地下1階「カフェテリア・カレ」で、
牛肉のトマト煮込み(600円)。
ボリュームがあって美味しかったです。

 
六本木ミッドタウンに移動して
 
3階「IDEE CAFE」でアイスカフェラテ(350円)。

暑くて疲れたので、どこにも寄り道せずに帰りました。

La Vie その②――操作説明DVD

2010-05-20 10:48:28 | 日常
15日に入手した新しいパソコンに苦戦しています。

操作説明DVD「Windows7の世界へようこそ」、
玉置宏二くんのハスキーボイスと
似てなくて笑えるアニメ顔で見ているのですが、
そのDVDの解説DVDが欲しいよう・・(´;ω;`)
まず単語がわかりません。
外国語を聞いているみたいです。
いちいち単語を調べて単語帳作らなくては(笑)

今のノートパソコンはWindowsXP時代のです。
趣味の写真の量が多くて、すぐ容量一杯になってしまい、
だからといって頻繁にDVDに焼くのも面倒で(←めんどくさがり)
余裕あるときに作業できたらなあ・・と思っていました。

すでに画面は壊れ、デスクトップ用のをつないで見ていますが、
この画面、適当に暗くてよかったのに、
あたらしいのは眩しくて、見ているだけで目が痛くなります。

機能がいろいろありすぎて、使えば便利そうだけど、
使いこなせないかも~(´;ω;`)

いろいろな作業を同時にできていいなと思うのですけれど、
まず引越しをしなければいけないらしい。
「引越し用ソフト入り!」「簡単にお引越しできます!」・・
簡単じゃないです・・(-ω-)ため息

こんなことをしている場合か!
暇があったら歌を作らねば!
歌集を読まねば!
と思いつつ、また今日も格闘に終るのでしょうか・・。

2010-05-19 17:45:25 | 日常
あやしい雲行きだったのですが、
雨が降り出しました。

今日は家で歌集を読んだり、
お手紙を書いたり、
パソコンで遊んだり、
のんびりしています。

そろそろ歌の締め切りなので、頑張らないと。

なかなか風邪の咳がぬけないので困ります。

雪・月・花

2010-05-18 22:38:58 | 短歌
万葉集に雪月花を詠んだ大伴家持の歌があります。
巻十八終わりの方です。


巻十八4143

     宴席に雪月梅花を詠める歌一首

・雪の上に照れる月夜(つくよ)に梅の花折りて贈らむ愛(は)しき児もがも


雪の上に月が照り輝くこんな美しい夜には、梅の花(枝)を折って贈りたいような可愛いい娘がいたら良いなあ・・という意味。

宴席での「雪月(梅)花」を題とした題詠です。
これが日本で雪月花が題とされた初めらしいのです。

和歌で雪月花が題として定着するのは平安時代ですが、
日本の美意識を代表する言葉として今でも受け入れられています。
(GACKTの曲に「雪月花」があったような・・。)

中国から輸入された考え方らしいです。

唐の詩人、白居易(772-846)の詩「寄殷協律」にも
この言葉は出てきます。


琴詩酒友皆抛我  琴詩酒の友は皆我を抛つ
雪月花時最憶君   雪月花の時最も君を憶ふ


白居易存命中の844年に、平安時代の留学僧恵萼により
67巻本の『白氏文集』が伝来しているらしいのですが、
家持の歌はそれより約100年前ということになります。
まだ白居易が生まれる前です。

30代になったばかりの家持の若々しい
先取の精神にふれる思いがします。



薫風――ツバメの来た日

2010-05-17 22:21:21 | 日常
ああ、なんて気持ちいい風の吹く1日だったことでしょう!

 
青空と緑陰。


オキナグサも、種になりました。

今月のイチオシはこの絵皿!


小さい女の子が描きました。


これもかわいい。


シロクマちゃん。


作業していると、鳥の声!
♪チュイルルチュイルルルリルリル・・・ジー♪

あっ、この声は!

   ツバメちゃんです。
いつも巣をかける場所で囀る一羽。

偵察に来ていたのでしょうか。
やがて数羽がすいすいと集まってきました。