ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

誕生日

2011-05-30 17:44:41 | 日常
こんにちはー(*^_^*)

あっと言う間に梅雨になってしまいましたねー。
みなさまいかがお過ごしですか?

30日はノイバラの○○歳のお誕生日です。
ゾロ目は一生のうちそうそうないので、めでたい!!!

皆さんにもいいことがありますように❤❤❤

    ***

今までで一番幸せな誕生日です❤
調子にのって昼間から酔っぱらいました。

お昼は連れ合いがセッティングしてくれて、
ピザとサラダとジャーマンポテト。

綺麗な色のサクランボのスパークリングワインを
何杯飲んだだろう・・。

野菜炒めしかできなかった人が、
ほぼ一年半で、お料理任せて!の人になりました。

 
C3(シーキューブ)のイタリアンレモンのチーズケーキ、
スフレの上にムースがのっかって、
ふわふわで軽くておいしかったですー♪


息子のお祝いはスリッパ。
私が何年もはいていたのに
穴があいているのを目ざとく見つけて、
替わりを買ってくれました。


メールやこんなにかわいいプレゼントまでいただいて、
ノイバラは最高に幸せですっ(´;ω;‘)

うさ姐さんのマッサージ券も
来月使わせていただきますね♪

どうもありがとうございます<m(__)m>



猫研究隊 国立国会図書館へ

2011-05-26 11:30:43 | 短歌
ずっと近代文学館に通っていた
短歌調査研究のための「猫研究隊」の3人のメンバー。

猫好きで猫体質のメンバーが集まっているだけで、
猫の調査をするわけではないです。

なぜかここでもノイバラが隊長なのですが、
もたもたして遅れたり、迷子になったりして、
一番手間がかかります・・(・ω・;A
ちょっとばかり他のメンバーより
古い生まれですので、性能が悪いです。

このたび、文学館では足りない資料収集のため、
国立国会図書館 初体験をしてまいりました。

ほとんど食い倒れのメンバーですので、
調査研究を楽しんでしまえ! というノリです。

Hちゃんに国立国会図書館にいこう!
とお誘いうけてびびりましたが、
いつかは通らねばならない道、
ついてまいります・・隊長ですもの・・(´;ω;‘)

国立国会図書館本館入口です。どきどき・・。


初めての人は新館の方で利用登録をします。
当日利用だけもできますが、
「登録利用者カード」を作っておくと、
ネットで資料請求ができたりして便利です。

新館に入り、まずはロッカーに荷物を預けます。
大きなバッグは持ち込めず、
透明なビニール袋が用意されているので、
必要なものを移し替えます。

「館内利用カード」を作ると入館できます。
これは1日限りの券で、
資料の申し込みや受取、返却の時に使います。

それから利用カウンターに行って書類に記入、
身分証明(免許証など提示)をして
「登録利用者カード」を作りました。

いよいよ、端末で必要な資料を検索します。
パソコンが使えないと、資料を見ることもできません。
使えても、いきなり使いこなすことはできないです。
説明書で???となっているノイバラのような人のために、
案内の腕章をまいた方がいらして、
教えてくださるので、活用しましょう!

ここで今回利用したのは、
近代文学館で入手できなかった資料です。
また、近代文学館ではコピー代金が1枚100円、
国会図書会25円ですので、近代文学館で所蔵していても
ここでコピーした方が安くあがります。

手順が面倒で、時間はかかりますが、
体力と気力でカバーできれば
大量にあるときは便利かもしれません。

また、紙の資料だけでなく、
デジタル化された資料とマイクロフィッシュを
利用しました。

端末で「近代デジタルライブラリー」の歌集を見ました。
歌数を数えるだけが目的だったので、
プリントはしませんでしたが、
1枚21円でプリントもできます。

マイクロフィッシュはフィルムを拡大して資料を探します。
巨大顕微鏡のような機械の前で、途方にくれましたが、
(´;ω;‘)お2人は山のような資料から初出を探すという
ご苦労の最中ですので、泣きごとは言えません。

やはり紙のものに比べると見にくいです。
またコピーをもらうための書類の記入が
かなり煩雑でわかりにくく、
利用手順のメニューを見ながら
わかった範囲で書いた書類10枚に
ことごとく赤鉛筆を入れられ、
次の利用のときは・・と教えていただきました。

初めての時はまずどなたかに教えていただいた方がいいです。
周りを探した時に館の方がいらっしゃらなかったので
自力でやったのですが、
「不明な点は○○のカウンターへ」という表示も
書き終わってから発見しました。

何しろ広いですので、その○○カウンターやら
コピーする場所まで、遠いのです・・。
カウンターもいろいろな専門に分かれているので、
どこにいったらいいかわからないという、
大病院でうろうろするのと同じ状態です。

2度目はもっとスムーズに利用できると思いますが、
1度目の探検としては
まずまずの成果だったのではないかと思います。

昼食は館内6階レストランを利用しました。
隣接してコンビニもあって、お弁当を買って
レストランで食べることもできるようです。


ノイバラの国会丼500円。カレーと牛丼半々なのは衆議院参議院?

F島さんの国会麺700円。ラーメンですが、何故国会なのか不明。

Hちゃんは野菜天そば。いくらでしたか?
ほかにもランチメニューがあり、
職員の方も利用されていました。

3階にカフェもあって、またパフェにくらくらしたノイバラですが、
「3時のおやつにしましょうね」と説得され
作業にはげむうちにとうとう食べそびれました・・。

もうよれよれなので、夕食食べて帰ります。
有楽町のニュートーキョー。
 
「黒豚のかみかつ」その大きさにびつくりです!
紙のように薄い、紙かつというネーミングなのですね!

ただのウインナソーセージですが、このハサミは何なのだ!
つながっているのを切ってくださいとのことです・・(・ω・;A


さっき食べそこなったパフェの代わり・・(笑)

トイレに寄ったノイバラは
出口で待ってくださったはずのお2人と会えず、
うろうろした挙句とぼとぼと1人で帰ったのでした・・。

もーちょっとしっかりしないといけないです。

猫の節約術

2011-05-23 19:05:07 | 日常
こんばんは(*^_^*)
書き始めたら止まりません。

夏場の電力が足りないということで、
電力節約の製品、アイデアが大人気です。

もちろんそれは大切なことですが、
あまりにちまちましたノウハウは
いかがなものかと思います。

家庭ごとに節約できる量はたかが知れていますので、
心がける程度でいいのでは。
大手企業が休日をずらすように動き始めていますが、
とてもいいことだと思います。

住宅ローンを返すために
ケチケチ生活を○○年した結果の結論は、
「仲良く健康でいるのが一番の節約」。

20アンペア契約でエアコンもなく
長く暮らしましたが、その頃は
山の中の家だったので、
真夏の数日の耐えがたい日をしのげば
何とかなりました。
暖房は我慢できませんので、
ガスと灯油のストーブは使いましたが。

朝、電子レンジとトースターを同時に使うと
ブレーカーが落ちました。
時間差で使ったり、ガスと振り分けたり。

若くて健康だったので、
それが辛いこととは感じませんでした。
他人をうらやましいと思いさえしなければ。
(うらやましいとずいぶん思いました)

冷蔵庫も単身者用の小さなものでしたが、
週に一度、生協の共同購入の食料品で済ませたので
月の支出の管理もできたし、
計画的な料理で無駄はほとんどありませんでした。
子供と一緒におやつを作ったりしたおかげで、
子供は台所の作業を嫌がらなくなりました。

無駄飯食らいの猫もいましたが、
おかげで子供がアレルギーにならずにすみましたし、
どれほど私たちの精神の安定に貢献してくれたことか。

病気になってお医者さんに払うほど
つまらないお金の使い方はありません。
(ずいぶん払いました)

喧嘩をすればいらいらして、
食べ過ぎたり買いすぎたり、
モノに八つ当たりして壊したり、
いいことは何もないです。
(つまり、散々やったってことですが)

私が専業主婦をしていたので、
いろいろと工夫をする余裕がありました。

そののち体験したことすべてを考え合わせてみると、
職場でも家庭でも、うまく機能させるのに大切なことは
コミュニケーションと仲の良さです。

目先のこまかい節約をしても、
結局はコミュニケーション不足や
仲が悪いことより出る無駄が
上回ってしまうのではないかと思います。

節約節約でぎすぎすするよりも、
よい雰囲気の中で、それぞれ自分の力を発揮できるのが
一番なのではないでしようか。

大切なことはトータルで考えること、
楽しく仲良く力が発揮できる環境を作ること、
マイナスを考えるのではなく、
1人1人の力を信じてプラスの力にすることが
1番の節約だと私は思います。

効率優先した結果、適応できず病気になる人が増えれば
トータルではマイナスではないか! と思います。

駅、図書館など公共の場で、
字を読まねばならない場所まで
電力を節約する必要がどこにあるのでしょうか。
電気を使わなくていい採光を考えた建物を
作ってからにしてほしいです。

一番便利な場所に作ったエスカレーターを止められて、
遠回りするのを厭うお年寄りが外出を控えるようになれば
お金も使わないし、健康上もよくありません。
(私の母のことです)

一見無駄に見えるところに投資する見識がほしいです。

・・・あまり役にたたない猫の節約術かもしれませんけど
(´・ω・`)にゃん

フェルメールとレンブラント

2011-05-23 09:50:33 | 美術
おはようございます!
昨日までの夏日が嘘のように涼しいです。

雨に濡れたりして風邪気味のノイバラですが、
みなさま、お変わりありませんか?

無人販売で買い求めたフキやワラビや菜っ葉を
朝から料理しています。

まとめて作っておかないと、
納豆と卵かけごはんの
メニューが続いてしまうので・・(・ω・;A

フキが炊きあがるまでの一時、
ちょっとほっとしています。

***

地震のあと先月、Bunkamuraで
フェルメールの「地理学者」
を見ましたが、
今月は国立西洋美術館で「レンブラント展」を見てきました。


レンブラントハイス(レンブラントの家)美術館収蔵の
エッチングが中心です。

当時から贋作が作れないと言われた緻密な描写です。
聖書の話に題材を取ったものが多かった中で、
彼の膨大なお宝コレクションのひとつ、
貝殻の作品が印象的でした。

晩年の破産でそのコレクションもすべて手放したそうで、
レンブラントの、フェルメールよりも長命とは言え、
妻や子を次々となくし順風満帆とは言えない生涯に
心が痛みます。

ここで大発見です!!

フェルメールもレンブラントもオランダの画家。
フェルメール1632-1675、
レンブラント1606-1669と
生きていた時代がかぶるのです!

短命だったフェルメールがレンブラントの人生に
すっぽり入ってしまう感じです。

フェルメールが大航海時代の画家だっというのは、
私にとっては大発見でしたが
(すでにある事実に出会うのを発見というのですね)
さらにレンブラントまでが同時代の画家、
しかも同じオランダということで、
アメリカ大陸発見くらいのびっくりです。

そういえば画面をみたすやわらかな光は、両者似ています。
滅多に晴れないオランダの気候が影響しているのでしよう。

2人がお互いの画を見たことがあったのだろうか??
町ですれちがうことはあったのだろうか??

有名な画家であったレンブラントに比べれば
フェルメールはおそらく広くは知られていなかったでしょうから、
フェルメールがレンブラントの版画を
見た可能性の方があると思いました。

たまたま続けて見た展覧会で、このようなことが???
今年はオランダ年か何かなのでしょうか。

ぼんやりの私がそれに気付いたのは、
レンブラントが版画を和紙に刷ってたという点です。

和紙は当時めずらしいもので、
初め和紙に刷ったものを高価で売り、
のちのものをヨーロッパの紙に刷って安く売ったらしいのです。

その和紙は「東インド会社」を通じて入手したというところで、
「あれ?」と思ったわけです。

東インド会社は大航海時代も終わりのほう、
17世紀に出来ましたが、
当時、日本は江戸時代が始まったばかり。

2人とも、大航海時代のオランダの繁栄が育てた画家なのでした。

大航海時代という最近のノイバラが
敏感になっているキーワードのおかげで、
2倍楽しめた展覧会でした。

美女食い倒れ隊⑦ 観倒れの一日――堺克弘個展・「ガブリエル・シャネル」・現代歌人協会講座

2011-05-23 09:05:50 | 食い倒れ隊
食い倒れのカテゴリーを初めて「短歌」にしてみました(笑)

わが結社の矢代朝子さんが出演なさるということで、
Мちゃんからお誘いを受けた日生劇場の舞台「ガブリエル・シャネル」。
数年前に清水の舞台から飛び降りるつもりで観たオペラと
同じ値段というのでびびりましたが、
どうせなら、いいお席で観たいね、ということで。

食い倒れのメンバーが全員揃うので、
5月はこれでいこう! ということになり、
18日と日程を決めたところで、引き寄せ効果があらわれ
まず、夕方からの現代歌人協会公開講座
先生がパネリストなので参加しよう!
とHちやんの提案がありました。
テーマは石川啄木×寺山修司。
おもしろそうです。

さらに直前に結社の方ゆかりの
堺克弘さんの陶芸個展のご案内をいただき、
F島さんが段どってくださって、
午前からばっちり夜まで
結社ゆかりの方々を観に行く1日となりました。

   ***

晴れてよいお天気です。
これまで7回全部晴れているのは
不思議としか言いようがありません。
Мちゃんがお休みに合わせて設定してくれているのですが、
マジックのようですね。

まずは銀座ギャラリー「陶花」で堺克弘さんの個展です。
堺さんは宮崎出身の俳優堺正人さんの弟さんなのです。
作品はシンプルで使いやすい、普段遣いの食器が中心です。

形はおそろいですが、一つ一つスタンプの模様が違う
オリジナル感が魅力で、カップを購入しました。
ビールを飲むのにちょうどいいです❤

日比谷に移動して、
お昼は日比谷シャンテ地下2階「麻布茶房」。
私はランチのいなにわうどんとデザートのセット。
いなにわうどんは細めの麺で、お味も上品な感じでした。
デザートは通常のメニューから選べるのが嬉しいです!

私が選んだのは、「クリームスイートポテト メープルバター」
薩摩芋のお菓子スイートポテトの上から
熱く溶かしたバターとメープルシロップをかけ、
その上にソフトクリームを載せたもので、
熱さと冷たさ、甘さとバターの塩気がお口の中で混じり合い、
陶酔~のおいしさでした。

それぞれ違うメニューを頼み、一口ずつ味見をします。
Мちゃんはクリームスイートポテト 宇治金時。
Hちゃんは抹茶ババロアアラモード。
F島さんは抹茶わらびもちパフェ。
デザートの間は無言の食い倒れ隊です。

舞台後、矢代さんの楽屋訪問のため、
Мちゃんが差し入れを用意してくださり、
Hちゃんが用意してくださったかわいらしいカードに
「4歌人から」のメッセージと歌1首ずつそえて、
準備万端です。

これを読んでくださっている皆さん、
隊長ノイバラがほとんど何もしていないことに
気づかれると思いますが、全くその通りなのです。
ノイバラがぼーっといている間に、有能な隊員によって
てきぱきと事は決められ、実行にうつされ、
最も苦手なお金の計算もしていただけるので、
まるで天国にいるみたいなのです。

いよいよ「ガブリエル・シャネル」の舞台です。
出演は大地真央、今井翼、高橋恵子・・と書いてしまうのは、
他の役者さんを知らないからなのですけれど。
すみません、無知です。(・ω・;A
日生劇場も初めてです。

お席は前の方のいいところを矢代さんがとってくださり、
役者揃いのテンポのいい舞台を
十分に楽しむことができました。

ガブリエルというのは本名で、ココというのが
ニックネームというのは初めて知りました。
孤児院で育った出自から、有名ブランドを立ち上げ、
最愛の人を失い、戦後、仕事の中断を経て
再開するまで、ほぼ彼女の一生が再現されていました。

大地真央さんがきれいだったこと!
舞台が必要とする要素をすべてもって
生まれてきた方と思いました。
高橋恵子さんもきれいでしたし・・今井翼さんが、
思ったよりいい役者さんだったのに驚きました。

矢代朝子さんは4つの役をなさっていて、
お化粧や衣装で別人になってしまわれるので、
いつ出ていらっしゃるのだろう??と
矢代さん探しをするのも楽しかったです。

総立ちのカーテンコールの後、
お化粧を落としてしまわれた彼女と
記念撮影をしていると、
先程の舞台の役者さんがすぐそこに・・
なんだか、変な感じ・・(笑)
後ろでは盛大にお洗濯が行われているし・・。

今日の舞台は1日1度ですが、
15日間、1日2度の日もあり、
演じ続けるのはものすごいパワーです。

次のスケジュールがつまっているので、
お茶も飲まず、神保町の学士会館に移動します。

現代歌人協会公開講座「石川啄木×寺山修司」
パネリストは3人、それぞれに
選んだ歌に沿って話がすすめられました。
2人の共通点は一般に人気があること、
出身が東北であること、早世であること。
どちらも天才であることでしようか。

風邪のせいかノイバラは寒気がしてきたので、
講座後の飲み会は失礼して帰りましたが、
ものすごく盛りだくさんの
頭もお腹も大満足の1日でした。

   ***

写真の整理がおいつかないので、
またおいおいアップしてまいります。
みなさん、ごきげんよう。
<m(__)m>









神代植物公園のバラ

2011-05-17 20:43:59 | 植物
毎年恒例の神代植物公園のバラ園、
今年はもう無理だとあきらめていましたが・・

たった1日、夕方から雨の予報という休日があり、
では早くでかければ大丈夫かも!!と
行ってまいりました。

結果からいうと、雨が早まり、
激しい降りで、傘をさしていても
びしょぬれになってしまったのですが、
おかげで露を湛えたバラの花を撮影できて、
とてもうれしいです。
(写真は整理ができるまでしばしお待ちください<m(__)m>)

携帯の待ちうけ画面はこの雨露の白バラ
「ガーデンパーティ」にしました。

大好きな「パパメイアン」ほか
ほとんどの花が満開で、しかも
団体ツアー客と外国人観光客激減の恩恵で
ゆったりと見ることができました。

このバラ園のよさは、
周りに植物園の大木がしげっていることです。

藤棚の下でお弁当をたべながら、
眼前の花を楽しみ、
風に乗ってくる匂いを楽むことができます。

バラ園だけでなく、
ほぼ同時に咲くニセアカシア、ホウ、
オウチ、ユリノキ、セイヨウトチノキ、
シャクナゲ、シャクヤクなどの花も
楽しんでいけます。

このようなプラスアルファの部分が
毎年ここに通う魅力なのではないかと思います。

振り振りて

2011-05-09 19:35:30 | 短歌
10日ぶりです。
皆さまお元気ですか。

季節は桜から藤へ、春から初夏へと移りました。
たくさんの写真をカードに溜めたまま、
ゴールデンウィークをようやく乗り切り、
ほっと一息ついています。


・振り振りて移ろふ花は覚えずも ふと手に落ちる花もありけり

                       志々満流兵法術歌


ネットでお友達になったW邊さんに教えていただいた歌です。
千年続く武道の宗家の方らしいのですが、
何度おたずねしても私にはよくわからない世界です。

意味は、人生の一時、雅趣を忘れる程に稽古に没頭してこそ
精華を得ることができるのだ、の意だそうです。

このように代々伝わるいくつもの歌を、
それぞれの修行の段階に応じて
先生が弟子に伝えていくのだそうです。
歌として観賞するのではなく、武道の修行の過程で
あるレベルに達したときにしかわからない境地を詠ったものなので、
私たち歌人が知っても、仕方がないのかもしれません。

でもなんだか、今の私の気持ちに寄りそう歌です。

ここ7年、私は桜に限らず、季節ごとの花を追いかけて、
後には写真を撮って1年を過ごしていました。

なぜ花行脚を始めたかというと、
病気をしたからです。
以前、書いたこともありますが、
100メートルも歩けないほど体力が落ちていた時、
「あの花の咲く木まで」と思うと、歩けたのです。
花の匂いが今までになく心地よかったのです。
むさぼるように匂いを嗅ぎました。

電車には乗れませんから、
連れ合いに近くまで車で連れていってもらって、
そこから、数100メートル、
木の花だけを目標に歩きました。

いくつの花を一緒に見たことでしょう。
おかげで植物音痴だった人が、
花の名を覚えるようになりました。

私もリハビリでしたが、
連れ合いもまた心のリハビリをしていたのです。

今年、ずっと続いていたこの花行脚が、
少し変質したことに気がつきました。

連れ合いのリハビリも終わり忙しくなったので、
一緒に出かける機会が減りました。
私も新しく始めた勉強で忙しくなり、
それぞれの場所で花を見て、
報告し合うようになりました。

なんだか、それでとても満足です。
今まで見た花々が、体の中でうっとりと咲いていて、
現実の花を見なくてもよくなりました。

違う段階に来たのだと思いました。

私の手にも祝福の花が落ちてくるでしょうか。
いえ、もうすでに落ちてきているのかもしれません。