ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

カエルの冬眠

2010-02-27 21:30:50 | 自然
友達が冬眠から覚めたカエルの写真を送ってくれたので、
カエルの冬眠についてネットで調べてみました。

その中で、アメリカの新聞記事を紹介している文章にびっくり!
大きなカエル(ヒキガエルなど)は前足で穴を掘って冬眠するらしいのですが、
小さなカエル(アカガエル、アマガエルなど)は
石や枯葉の下で「凍る」らしいです。
体内の水分の65%までを凍らせてカチンカチンにし、
心臓をも停止させて春を待つのです。
凍って冬眠するんですね。

なぜカエルは解凍に耐えられるのか?
血糖値を糖尿病の人の10倍くらいに上げるらしいのですが、
その仕組みは解明されていないらしいです。

日本のいろいろな種類のカエルがどういうふうになっているのか、
カエル自体に詳しくない私には、
それぞれに書かれていることが違っていて、
全体像を理解することができませんでした。

人間を冷凍すると、内臓がうまく解凍できないらしいです。
亀裂が入ってしまったり、細胞が破壊されてしまうらしいです。
うまく解凍できれば、臓器移植に利用できるではありませんか!

カエルが「融ける」動画です。
“Freezing North American Wood Frogs”


ベトナムの春

2010-02-26 14:51:55 | 日常

歌の先輩にベトナムのお土産をいただきました。



黄緑のポシェットと黄の透けた巾着袋。
どちらも綺麗に花、蝶の刺繍がほどこされています。
ずっと見ていたくて壁に下げていると、
春の光にビーズがきらきらと光ります。

ベトナムは食べ物も人も私にとっては馴染みのない国です。
ベトナムの画像を見ていたら、街中のバイクとフォー(うどん)と
アオザイ、尖った編み笠が目に付きました。

ベトナムへの旅は急に決まったことで、
御誘いを受けたけれど、今年は見送りました。
もう20年、パスポートは使っていません。

伊藤一彦『月の夜声』にパスポートをお持ちでない
という御歌がありましたが、私も同じです。

・パスポート持たぬと言へば驚かる時代遅れか女房ともども

儚げな花と蝶の刺繍に見とれていたら、
マザーグースの歌を思い出しました。
きっとこれは女子を構成する「素敵な何か」なんだわ。


男の子は何で出来てるの?
    What are little boys made of?

男の子は何で出来てるの?
    What are little boys made of?

 カエル カタツムリ
     Frogs and snails

 小犬の尻尾
     And puppy-dogs' tails,

そんなこんなで出来てるさ。
    That's what little boys are made of.

女の子は何で出来てるの?
    What are little girls made of?

女の子は何で出来てるの?
    What are little girls made of?

 砂糖 スパイス
     Sugar and spice

 素敵な何か
     And all that's nice,

そんなこんなで出来てるわ。
    That's what little girls are made of.

カレイドスコープ

2010-02-25 22:22:52 | 日常
玄関にわん!と黄のミモザがあるのはいいものです。
元気なミモザに見送られて出かけます。

朝の気温が0℃を下回ることはなくなって、
フロントガラスのウィンドウォッシュをしても大丈夫。
寒いときはかけたお水が凍りついてワイパーかけても真っ白・・(・ω・;A
分かっているのに何度もやらかして、
この忙しいときに馬鹿馬鹿とべそをかきながら
暖気で解けるのを待たねばなりませんでした。


あれ?事務所に届いていた忘れ物。


かわいい・・女の子の手に握られて、大切にされていたのだろうに。

仕事は「去年の万華鏡をリメイクせよ」という指示だったので、
1日切ったり貼ったり覗いたり。

木工、陶芸、ガラスそれぞれの部門、
チーフ1名+アルバイト4、5名がかかわり、
チーフは毎日いるわけではなくて
アルバイト1人というのはよくあることなので、
連絡ノートが必須です。

え~と今日の仕事は・・と朝イチでノートをチェック。
最近、ガラス部門に行くことが多いのですが、
ここのチーフS嶋兄さんが、指示の前に
「美しい人へ」「笑顔のステキな人へ」などと書くようになりました。

(。-ω-。)ポッ 「美しい人」って私のこと?(●^ω^●)えへへへへっ
にこにこと仕事を頑張ったことはいうまでもありません(笑)
う~む、人を使う極意を見た。

いつも美しいと言われ慣れている人には効かない手ですが、
私のように免疫のない人には効果絶大。

「頭がいい」だの「センスいい」だの「歌が上手い」だのも
免疫ないですから、どんどん言って(笑)
にこにこと頑張ります。

間違っても、「おばさん」だの「老けた」だの「気が利かない」などと
本当のことを言って駄目押しをしてはいけません。


見本、ちょっとグレードアップできたかな?
プラスティック部分が気になるので、和紙を貼ってみました。

  
具の入れ方も工夫して、去年よりも華やかになったと思います。

  
作っていると、見学に来た方がやってみたいとおっしゃるのですが、
4月までお待ちくださいね。

  

  

  

  

  

  

  

  

  


ヨーグルトムースとミモザ

2010-02-24 20:05:15 | 日常
短歌の勉強会が終わってから、お友達と銀座に出かけました。

昨日の歌集『森の苺』の作者、野原亜莉子さんのお人形展が、
プランタン銀座の6階「ギャルリィ・ドゥ・プランタン」
開かれているのです。(~3/1)

全部で4体、歌集の表紙に写っているお人形も飾られています。
野原さんは会期中毎日会場にいらっしゃるそうです。
お人形は非売品なのですが、かわいらしいストラップや
それより少し大きめのテディベアは購入できます。

ランチは7階の「ビストロ321」

パスタランチ ¥1260
選べるパスタはペンネアラビアータ、パン、ドリンクはローズヒップティーを。

お喋りに花が咲き、ランチではすまず、デザートまで頼みました。
ヨーグルトムースとコーヒー ¥735

先日の淡雪のようにふわふわで、夢のようでした。

太るからお菓子は食べないって、昨日固く決心したのに。(・ω・;A
「ゴミのような菓子を食べてはいけない」と言われていて、
ゴミのようなとは、どこからがゴミなんだろうか謎ですが、
これは芸術品のようなお菓子だからいいか!いいに違いない! (´・ω・`)

夕暮の銀座は春の空気。
行き交う人の表情もやわらかい。
久しぶりの気の置けない仲間とのお喋りは本当に楽しかったです。

体調を崩して以来、都心へのお出かけは1ヵ月振りくらいで、
くたびれはてて中央線は東京から八王子まで、爆睡。

駅からの帰り道、「ご自由にお持ちください」のミモザが、
たっぷりとアパートの傍らに置かれているのを発見♪
毎年、この季節には(多分大家さんが)敷地のミモザの枝を払って、
水に挿して塀の際に置いておいてくださるのです。

自分の分と母の分と、何本か大きな枝をかついで帰りました。

タンドリーチキンと森の苺

2010-02-23 20:57:17 | 日常
暖かな冬ということでしたが、たびたびの雪・霙がありました。
ようやく19日の雨水も過ぎ、午後
2階の居間はエアコンなしで24℃まで上がりました。

体がとても楽で、張り切ってお料理を作ったり掃除をしたり、
寝たり起きたりの間にたまってしまった雑用を片付けます。


豆苗、1度切って食べたのを、また水栽培していたらこんなに茂りました。

元気になってしまうと、歌集を読む時間がなくなる・・(笑)
25日締め切りの8首も投函しました。


あちこちの庭に梅が咲き始め、
臘梅(ろうばい)もいい匂いを漂わせています。

冷蔵庫の掃除をしていたら、賞味期限をはるかに過ぎた
プレーンヨーグルト1パックが見つかりました。
そのままではたべられそうにありません。

! (´・ω・`) !

タンドリーチキンを作ろう!

国分寺で息子が生まれて子育てをしていたときに、
公園で仲良くなったママの集まりが20数年続いているのですが、
そのなかで、一番の仲良しがYちゃん。

和太鼓が趣味、今デイケアで働いている彼女は、
元気いっぱいで料理上手なのです。
子供を遊ばせながら、ずいぶん一緒の時間を過ごしました。
2人とも専業主婦をしていたので、
新巻鮭を1匹買ってさばいて分けたり、
彼女の家の裏のものすごく安いスーパーで一緒に買い物したり、
私が普通のお母さんをやっていた、貴重な時間です。
縫い物も上手だった彼女に縫ってもらった息子の洋服は、
今でも大切に持っています。

彼女の作る料理は、料理学校で習うような
立派なものではないのですが、家族の健康を考えた、
旬のお安いものを簡単においしく食べるためのお料理なのです。

彼女が楽しそうにお料理をする様子を見ているのが、とても好きでした。
簡単にタンドリーチキンができるのよと教えてもらったのがこれ。

・ヨーグルトにカレー粉とニンニク、生姜、塩を混ぜて、
 鶏肉を4、5時間漬け込んでおいて、オーブンで焼くだけ。

今はネットでレシピを調べたりできる時代ですから、
本当の作り方は調べれば分かるのでしょうけれど、
Yちゃんに教えてもらったタンドリーチキンを今日は作ろうかな。


北海道産殻付き帆立が1パック¥98だったので、これでお味噌汁。


福岡県産うまづらはぎ4匹¥267はから揚げにしました。


わさび菜、ほうれん草、玉葱、若布のサラダも作りました。
あっ、いけません(・ω・;A
タンドリーチキンの湯気でカメラのレンズが曇ってしまいました。

久しぶりに息子が一緒に食べるので、作り甲斐があります。

    ***


夕暮に野原亜莉子(のばらありす)さんの『森の苺』、
ピンクの表紙のかわいらしい歌集が届きました。
表紙の写真のお人形は彼女の作品です。


私と同じ頃入会されたようです。
東京歌会で、いつもふりふりのかわいらしい少女のような服装をした
野原さんを「ありすちゃん」と呼んで、
何の違和感もありませんでしたが、15年という歳月は短くはありません。
彼女は一生少女のままでいられるのでしょうか。
胸が痛くなるような思いで読みました。

・人形の眉美しく整ひて水鳥の羽(は)の静けさ思ふ

・剥製の鹿の目ふいに潤みゐて鼻を撫でれば動き出したり

・雨の降る予感(プレサンチマン) 余所行(よそゆ)きのロオブに木苺(フランボワーズ)の染みが

・十四歳(じふよん)の深き夏(グラン・エテ)の翳るとき君の指にて展翅されたし

・人形(プペ)となる練習(ルツソン)として立ち尽くす驟雨のなかに身を震はせて


雪と万華鏡

2010-02-17 21:27:17 | 美術
明け方ふったのでしょうか。
屋根に雪が薄く積もっています。
屋根やボンネットに雪を残して走っている車もあります。

ずっと体調を崩しよろよろしていたのですが、
ようやく回復の兆し。
ごはんがおいしいです♪(^ω^)シアワセ


4月からは期間限定メニューが七宝焼から
万華鏡に代わるので、見本作りをしています。

これはカレイドスコープ。
ビーズなどの「具」を入れるタイプです。
紙の筒に三面の鏡面を入れた、簡単な作りですが、覗くとこんなにきれい。

去年の2月も見本作りをしていました。
一足早い春の花。

ああ、きれい。


景色を覗くタイプのテレイドスコープはこんな感じ。

実際はもっと大きく見えるのです。
カラフルなものを覗くときれいです。

カレイドスコープは、いつものビーズを具に入れるメニューに加えて
今年は偏光板を使うタイプも加わるそうです。
偏光板って何?←クリックすると説明が。
ああっ(´;ω;`) 駄目だわ、理科は苦手なの。
全然どういうものなのか理解できないけれど、
サングラスは偏光板だそうです。

サングラスを平行に重ねるとちょっと濃くなるくらいだけれど、
直角に重ねると真っ黒になって、
その間にセロファンやプラスティックを挿むと
オーロラみたいな綺麗な色になります。
それと同じ原理。


これです!
これ!
特に青がきれい。

外は雪景色の山ですが、目には春。

桃の花わらう--河野裕子、伊藤一彦、二宮冬鳥①

2010-02-16 20:53:39 | 短歌
バンクーバーオリンピックのフィギュアペアの演技に
夢中になっていたら午後になってしまいました。
雨が上がった舗道を歩いて、お買い物です。


お正月のくじで当たった東急スクエアの金券で、
お花を買おう♪と思いつき、桃の花と、
昨年末買って気に入ったオリエンタルリリーを選びました。
帰りにセブンイレブンで頼んでおいた二宮冬鳥の全歌集も受け取りました。

東京歌会で「わらう」という歌の題を与えられました。
わらうのは、人だけではなく、お花や膝も笑うのですね。

最近「笑う」歌はあまり作ってないような気がします。
息子が幼いときには、幼子が笑う歌を作っていましたが、
日常、自分はよく笑うくせに、あまりにあたりまえのことは、
歌にすることを思いつかないようです。
自分が笑う歌を作るときは、あまり笑っていないときかもしれません。


河野裕子『葦舟』より

・君江さん君江さん此処よと呼びたれば呆(ぼ)んやり笑つてはいと振り向く                

・ずぶずぶと足の踏み場がずぶつくを笑つて立て直すああ母が死んだ                     

・一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため

・笑ひ事ぢやないから笑ふほかなくて三分咲きの桜見にゆかうぢゃないの

君江さんはお母さまのお名前。
作者自身も癌で余命5年の覚悟をなさっています。


伊藤一彦『月の夜声』より

・梅咲ける庭に明るき声ひびくわらひとわらべのワラは同じ語

・花のなき枝にもあそぶ目白らを笑ふ明るい天気雨降る

・落ちたきも落ちたくなきもまじりつつ滝壺白くかがやく笑壺(ゑつぼ)

・よく笑ふみどりごの生気奪ひし日夜ふけまで起き原稿書きぬ

やはり子供はよく笑うもののようです。


「笑う」という言葉を使っていないけれど、
思わず読者が笑ってしまう歌というのもあります。

『二宮冬鳥全歌集』を読んでいたら、ぷっと吹き出す歌がありました。
お医者さんだし専門用語が散見するのでアララギ風の
真面目な歌かと思ったら、何やらおかしいんです、この冬鳥さん。

まだ最初の100ページしか読んでない
(全部で約700ページ5269首)のですが、
「笑う」の歌もあり、また笑ってしまった歌もあります。

まず「笑う」を使った歌。

・疲れつつゆふべ路上を帰りゆくわれ笑はする漫才もがも

もし漫才ブームの今なら、「もがも」=あったらなあ、ほしいなあ、
ではなくて、笑いながら帰れたかもしれませんが、時は昭和14年。
健康な笑いは封じられていたのでしょうか。

・健康に育ちをるらしきわが草(かや)子よく笑ふなり誰にむかひても

草子ちゃんは冬鳥31歳の子。
かわいくて仕方がないのは、「吃逆(きつぎゃく)し嚏(くさめ)し
欠伸(あくび)し放屁をし羞明し聴覚をするすでにわが子は」
なんていう難しい言葉を並べてある歌によく表れています。

続いて笑ってしまった歌。

・モルモツトの餌(えさ)をつつめる新聞に谷孫六がすでに死にたり

谷孫六は経済著述家。
これが昭和11年の作というのに驚きます。
現代の歌といわれても信じてしまいます。

・肥満赭顔眼を閉づる青年が小島大助といふ傘もてり

(´;ω;`) ひ~おかしすぎ~。
偶然開いたページにも変な歌が。

・色欲のなくなる歌を茂吉よみおくれて二宮冬鳥が詠む

昭和47年59歳のときの歌。
上句は茂吉の「わが色欲いまだ微かに残るころ渋谷の駅にさしかかりけり」
(昭和26年茂吉69歳)を指していると思いますが、
色欲の歌といえばこんな歌も・・。

・色欲の盛りを過ぎし藤島氏今川焼の列に加わる
                  藤島秀憲『二丁目通信』

『二丁目通信』は藤島氏49歳の歌集です。
時代が新しくなるに従い10歳ずつ若くなっています。
環境ホルモンのなせるわざでしょうか。

・色欲のなくなる歌を茂吉よみ冬鳥よみて秀憲が詠む
                      ノイバラ

最後はおちゃらけましたが、これから全部読むのが楽しみです。
あっ、笑ってないで「わらう」歌も作らなくちゃ(・ω・;A

早春図

2010-02-11 16:22:11 | 美術

雨が上がった朝の庭は、かぐわしい匂いがしました。


何の匂いなのでしょう。




打ち伏す水仙の芳香だけではありません。


沈丁花の蕾。


苧環(オダマキ)の芽生え。


桜草の花。
そして土が放つ匂いも混じりあっているのでしょうか。

「早春図」という水墨画が故宮博物館に所蔵されています。
↑クリックすると拡大図が見られます。

11世紀に活躍した宮廷画家、郭煕の画。
1000年も前の人の画なのに、
拡大してつくづくと見るうちに、涙が出てきました。

雲中の山上に楼閣があるのに、人がひとりもいないのです。

崖は険しく、常緑の松の枝は茨のように苦しく、
岩を伝う雪消の水のみが音を立てています。
鳥も獣も生きものの気配がありません。

春と呼ぶにはあまりに寒々とした風景です。

しかし、雪は解けて清らかな水が流れはじめています。
水が流れればやがて川となり窪に魚も棲むでしょう。
鳥や獣が水を飲みにやってくるでしょう。
人は楼閣より出て水を汲むのです。

私にもあなたにも、もう水が流れはじめています。

電柱

2010-02-08 20:37:00 | 短歌
午前中、窓の外に動く影があり「?」とカーテンを開くと、
向かいの電柱に人が上っているのでした。


いつもは風景の一部となって気にもとめない電柱が、
意外な近さで迫ってきます。




電線を1本増やして、ほんの10分ほどの作業でした。
その一本の先は近所の家の軒先に繋がれました。

考えてみたら、電柱の歌というのは、
1度も作ったことがありません。
道を歩くときに「邪魔だなあ」くらいにしか
思っていなかった電柱ですが、
歌の主人公にもなれるのでした。


・畑畝の列直(ちょく)として集まればそこにするどく電柱ぞたつ
 
                   岡部桂一郎『緑の墓』

・町をこえ畑をこえてゆくものは電柱に鳴る夜の木枯らし

・電柱の立ちてしずかに揺れている明るき真昼幼な子といて
                            
                            『鳴滝』 

・電柱の影はブロック塀にさし影にふれつつ枯葉散りたり

                            『一点鐘』

・しんどいなあ 雨ふるなかへ出る猫の尻っぽを垂れて仰ぐ電柱          

・電柱がひとつ立っているそれだけの像消えてゆくこころのなかに

                             『竹叢』
 

セブンネットショッピング

2010-02-07 22:20:02 | 短歌
最近、新刊の歌集を買うときは、
セブンネットショッピングを利用することが多くなりました。

歌集というのは自費出版のことが多いので、
ほとんど普通の本屋さんには置いていないのです。

ネットで頼んで、近所のセブンイレブンに出かけて
代引きで受け取ればいいので楽です。
1冊でも送料がかからないし、代引き手数料もいりません。

また宅配だと、いないときや忙しいときに来られるのが煩わしいのですが、
こちらの都合のいいときに受け取りにいけます。
さらに車で通勤や買い物のついでに寄れるのがいいです。

都会に出かけた折に探してもいいのですが、
探すのも時間と体力が必要だし、
直ぐ入手できることもありますが、ないこともあります。
ネット注文ですと大体1週間はかかりますが、
いろいろなリスクを考えるとかえって早いかもしれません。

今頼んでいるのが、『月の夜声』『葦舟』『二宮冬鳥全歌集』ですが、
待っている間に既に届いた『日和』を読んでいるので、
急がなくてもいいのです。

最近、大分歌集を読むスピードが速くなりました。
昨年、玄人の読みを習い、見習った訓練の賜物です。
もちろん、じっくりと鑑賞したり書写すれば時間はかかりますが、
何度読み返しても苦にならなくなりました。

しかし、現代短歌の中でまだ何を読んだらいいのか
さっぱり分からないので、これも玄人のご意見に従います。
私のまわりの達人と玄人の、話に出てくる歌集を
片端から読めばいいという、ありがたいシステムが出来上がっています。

先達、先輩の歌を読むというのは、
歌始めに当然習うべき態度であったのですが、
20年前、右も左もわからず誘われた短歌の小さな結社で
「勉強する必要はありません」との教えに素直にしたがいました。

歌を作るのは楽しくて大好きでした。

今の結社ではまず先生に「お勉強なさいませ」と言われて仰天しました。
歌集を読むのは慣れなかったし、近代短歌は目が拒絶反応を示します。

10年ほど前からの先生の万葉集の講義も、
最初はちっとも頭に入らなかったのですが、
徐々に聞いた名前が漢字に変換できるようになりました。
そして、当時の社会背景や詠み人の立場を考えながら調べながら
歌を立体的に読む、という態度を教わりました。

現在の価値基準や単純な好き嫌いだけで読んでは、
過去の宝に到達できないのです。

老眼になる歳でこんなあたりまえのことに気がついて
どうするんだということですが、
子供が20歳になるまでは子育てに夢中だったのだから仕方がありません。

目の前のひとつの命にかかわるほうに重心がかかっていたのは、
楽しかったからに他なりません。
子育ては子育てで、ガードの強い私が裸になって
子供と一緒に近隣の人の間に分け入った時期で、
私にとってはなくてはならない学びの時期でした。
ありがたいことです。
この時期がなければ、私は頭でっかちで
ひきこもりがちだったに違いありません。

そういうわけで、体調が悪くて山や美術展に行けないのですが、
家でぼつぼつと本を読んでいるので幸せです。

春までの仕事の閑散期に、たっぷりと栄養を摂っておこうと思います。

立春の便り

2010-02-05 17:21:44 | 自然
昨日立春。

日陰に消え残る雪。


鳥の足跡を残し、裸木の青い影を映す雪。


着膨れてもこもこの私。

おひさまの日に少しずつ日向の雪も消えてゆきます。
斑の雪。





街中に残る雪は、黒く汚れて道の端にこびりついているけれど、
山の雪はきれいなまま消えてゆくのです。


雪が消えた土には草が生え染めています。

水場の波板の屋根からは、雪の解けたしずくがぽとん ぽとん。

明るい日差しの中、春・夏のための見学の方が多かったです。

説明を終えると、またひたすらハッピーバード作り。
今日のイチ押し×3。

絵描きさん風メジロちゃん、ピンクのスカートの女の子風、冬のマダム風バード。

10羽作って疲れ果てて帰ったら、桜の便箋のお手紙が届いていました。

初雪

2010-02-02 21:04:14 | 自然
昨夕、雪が降りました。

天気予報では夕方の雨が夜雪になるだろうということでしたので、
定時に帰れば大丈夫と思い、車ででかけたのですが。


夕方、4時半。
雨が霙っぽくなった感じで、まだ積もっていません。
大丈夫かな~・・。


こんな日はほとんどお客さまがいらっしゃらないので、
また携帯ストラップ用のハッピーバードをたくさん焼きました。
はりねずみさまがご幼少のみぎりに被っていらしたという
めだし帽のバードも作ってみました。
赤い帽子と青い帽子のボーダーシャツのエンテルヒェンもいます。


こんな小さな電気窯で焼きます。
800度で5分くらい。
できたら、自然に徐冷。
小さいので、これでも割れません。


5時に近づくに従って、どんどん霙は雪っぽくなって、
地面が白くなってきます・・やばい(・ω・;A





5時15分には車に水っぽいのが3cmくらい積もっています。
あわてて窓の雪を払い落とし、おそるおそるスタート。
ノーマルタイヤなのです。
道にはまだそれほど積もっていませんが、どんどん降る
・・どんどん・・。

のろのろと倍の時間かかって帰りました。
八王子の街中はまだ積もっていなくて、ほっとしました。
(´;ω;`) あ~ん、怖かったよ~。




今日、昨夕は避けた大垂水峠を通ったので、写真を撮りました。
街中は道の端や木に少し残っているくらいでしたが、
やはり峠はすごいです。
雪国です。