ここで蝉の声を聞かなくなって何年でしょう。
この地に来たときは、
雑木林や畑や空き地がたくさんあって、
夏になって蝉の声が聞こえるのは当たり前でした。
宅地化が進み、どんどん大きな木は伐られ、
蝉はいなくなっていたのですね。
数日前、勢いよく一匹のアブラゼミが鳴いて、
そのことに気づきました。
そういえば、職場ではうるさいくらいですし、
仕事が終わるころにはヒグラシも鳴きます。
夏の夜明け前と日暮れのなつかしさは
ヒグラシの声に負うところが大きいです。
山で生活していたころは、
朝の床で波のように押し寄せるヒグラシを
夢うつつに聞きました。
春はさまざまな鳥の囀りで目覚めるのです。
ムササビの鳴き声も聞きました。
いろいろな生き物の声に耳を澄ませていると、
豊かな気持ちになり、
孤独ではありませんでした。
人の声は大きすぎて
一人一人の声が聞きとれなくて、
人がたくさんいるほうが
孤独かもしれません。
この地に来たときは、
雑木林や畑や空き地がたくさんあって、
夏になって蝉の声が聞こえるのは当たり前でした。
宅地化が進み、どんどん大きな木は伐られ、
蝉はいなくなっていたのですね。
数日前、勢いよく一匹のアブラゼミが鳴いて、
そのことに気づきました。
そういえば、職場ではうるさいくらいですし、
仕事が終わるころにはヒグラシも鳴きます。
夏の夜明け前と日暮れのなつかしさは
ヒグラシの声に負うところが大きいです。
山で生活していたころは、
朝の床で波のように押し寄せるヒグラシを
夢うつつに聞きました。
春はさまざまな鳥の囀りで目覚めるのです。
ムササビの鳴き声も聞きました。
いろいろな生き物の声に耳を澄ませていると、
豊かな気持ちになり、
孤独ではありませんでした。
人の声は大きすぎて
一人一人の声が聞きとれなくて、
人がたくさんいるほうが
孤独かもしれません。
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