兼業おばさんダンサーにとって、練習時間の確保は重要問題だ。何しろだんだん練習しなければならいことが増えてきて、ストレッチを始めるとあっという間に1時間位たってしまう。夜は大体よれているのでケガが怖いからターンは練習できない。ルンバの基本ステップも練習しないと。
そこで、みんな実行していることだけど、通勤電車の中で上体の引き上げ。バランスを考えるとバー代わりに両手で吊革につかまりたいところだけど満員電車の中ではそう贅沢も言ってられない。あとは駅までの往復、リュックを背負いながら上体を引き上げ股関節を意識しながら歩く。
ヒールのある靴で上体を引き上げて歩くと、常に脚の付け根がストレッチされた状態なのでレッスンとは違う筋肉をつかうことができる。最初はふくらはぎの内側の筋肉が意識されたが、それがじょじょに大内転筋、長内転筋へと移動し、今はおそらく短内転筋、恥骨筋あたりも意識できるようになってきた。今では腹斜筋までつながった。いずれ背中までつながるだろう。
すると最近バレエの先生が「もっと脚を巻いて使いなさい」と指示するようになった。これはバレエの基本の脚の使い方で、若い人で週に2回以上レッスンにいけるひとならずっと短期間でできるようになると思う。ただこれは大腿の外旋が関係するので、子供時代の一定期間にレッスンを受けていないと可動域を広げるのはほぼ不可能である。でも骨盤の内側から大腿骨に付着している外旋筋群が関係しているのでそこをストレッチを含めて強化すれば多少は広がるかも。
ただ実際にはとても難しい。バーではなくフロア・バー(床)で一番ポジションになり、プリエをするが筋肉より先に膝から脚を動かしてしまう。巻こうとしても先に膝のあたりが外向きにならないからそれ以上巻けない。
そこで通勤時を利用して何かできないかと考え、コートを着ているのをいいことに一番ポジションでかかとから踏み出してみる。変な歩き方だ。あまり巻けない。そこで会社から一駅歩くといつもよりはよい気がする。ついでに電車では前の人が眠っていたので1番プリエもしてみる。後ろは背中向きに立っているから気づかれないだろう。膝を外側に広げる意識でドゥミプリエ。といえば聞こえはいいかもしれないが、かえるのような格好だ。プリエはともかく当分歩き方でトライ。
でも他の人からみたらガニってる怪しいおばさんだ。気をつけよう。それに今まで使ってない方法でカラダを動かしてるからやっぱり知らないうちに負担がかかる。最近ストレッチも本格的に始めたから肉離れには気をつけないと。だいたいケガのパターンは私だけでなくストレッチをしてやわらかくなったとおもったとこだったのにというのは結構聞くから。
この三年ぐらい黒いナイロンのリュックを通勤にもレッスンにも使っていてさすがにあきたから今年からは普通のバッグを使ってたけど、やっぱりバランスを考えるとリュックだよね。本当はいかり肩になるから重いものはあまり担いではいけないんだけど辞書やシステム手帳やいろいろ入っているから重い。かわいくてレッスン道具が入るリュックはないものか。