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レベッカ

やっと「レベッカ」の日だ~と思ったら、雪の残る朝・・・こんな天気だにゃんて、予想もしてませんでした。
写真はちょっと分かりにくいかもしれないけど、庭のチューリップ。暖かい時には開いてますが、ぎゅぎゅっとつぼんでます。「きゃ~!助けて~!」って言っているような気がしないでもない・・・。ホントは写真奥の方にスミレも咲いていたのだけど、すっかり埋まってます。

さておき、久々の帝劇。「レベッカ」大劇場版はどうかにゃ~と。

そうですねえ・・・(と、すでに両手ばなしでは褒めないスタンス・・・)。
猫的には良い所もあり、残念なところもありで。

先に残念な方は~あんまり恐くなくなったってこと。これはおそらく場所の大きさに依るものかと。クリエは狭くて地下で、どこかに逃げ場がないという心理があったので、奇妙な迫力があったのかな~。なんとなく自分も物語の一部のよーになっていた感もあったかも、それが帝劇だとやっぱり傍観者的な視点になるような気が。
あと、ダンヴァース夫人が「わたし」を恐がらせよう、苛めようとするのが前面に感じられたのがちょっと残念。ダンヴァースは単にレベッカを崇拝するあまり、本人は全然そんな風に思ってなくても恐い人になってしまうのが哀しくもあり、空恐ろしいところなんだけど、あんまり恐く見せよう見せようとすると、かえって白ける・・・。そういう意味ではレベッカの白い影も要らにゃいなあ・・・だいたいどんだけ大女なんだって、レベッカは(あ、心象風景だから巨大化してるのか・・・?)。

あるようなないような、マキシムが頭をぶつけそうな海じゃなかったのは良かったけど、ところどころ意味不明な背景があったにゃあ・・・。
白いどこでもドアは無い方がすっきりすると思ったけど、何かこだわりがあるのでしょーか。
レベッカのカトレアは明るいところでは赤で、暗いところでは白いんでしょーか???

概ね良かったのは音楽・お歌。特にアンサンブルは個性がありつつ揃っていて、凄いな~(主だったキャストについては言うまでもにゃい・・・)。
マキシムの新しい歌は~あるとマキシムの心情がよく分かって良いな。前だと崖の上で不機嫌なったりしてるのに、いきなり結婚!?(ま、好きになったっていうのは分かってたけど)だったから。マキシムは「わたし」をスミレみたいだと思っていたのね(ふむふむ・・・でも成長してみたらツツジになってたと 笑)。

マンダレイ炎上で、本物の火を使う演出は“がんばってるな~”と思った。あれぐらい燃えてくれれば、マキシムが一人でしゃかりきに説明しなくても良いし。(反面、あんなに燃えてちゃ、バケツでどーなるもんでもなかろう・・・と心の中で突っ込んでしまった)。あの場面の前になると空調が強くなるんでしょーかね。急に風が来ました。あ、あとマチネでは最後の最後、燃え落ちて、次に海の音が入るあたりのタイミングでバーーーーンっ!と大音響が。初めてなもんでこれは演出なのだろーか?それにしちゃ変なタイミング・・・と思っていたら、ソワレでは無かった。単なる音響のミスならまだしも、ホントに爆発でもしてたら大変だわにゃあ・・・(舞台の無事を祈ります)。

エピローグでよぼよぼマキシムが歌うところ!はとても良かった。最初はマキシムだけヤケに老けてるのはなんでだろ?と思ったのだけど、マキシム以外は「わたし」の記憶の中だけの人なのよね(それにしてもダンヴァースまでちゃんと普通に位置づけているのが、すごい太っ腹・・・猫だったら、覚えてても全身黒塗りぐらいの扱いだ)。「わたし」があんまり老けてないから違和感だったけど、よく見れば少しは老けてたんでしょう。それで二人でいろいろ乗り越えてきたのだろうな~と(レベッカにのせられたとはいえ、マキシムは過失致死とか死体遺棄とかけっこう問題あった気がするけど)とりあえず愛さえあれば、なんとかなったのねえ・・・(感動はしてます)。
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