世に出るのが早過ぎたホラー映画の傑作だった。
実際、日本では興行的に失敗したが、後年海外ではカルト的な人気を持つホラー映画として評価されている。私も子供の頃に上映され観たかったのだが、妹たちが嫌がり、母も気持ち悪がったので観れなかった。
だから最初に観たのは、1980年代の後半、私が長期の自宅療養をしていた頃だ。免疫力が著しく低下していた私は、ほぼ一日中家で寝ていたが、調子の良い時は図書館へ行ったり、レンタルビデオ屋に行って時間を潰した。
何故だか当時はゾンビ映画などのホラー映画にはまっていて、レンタルビデオ屋のホラー映画のコーナーは大方観てしまった。ちなみに表題の映画は何故だが怪獣映画のコーナーに置いてあった。だから見つけた時はビックリした。どうみても、この映画はホラー映画だぞ。
ホラー映画、ホラー小説を大量に読み、観ていた私からすると、B級の評価が相応しいと思う。でも当時免疫力が低く、風邪などの感染症に怯えていた私には、怖さだけはA級であった。しかも、怖いだけでなく気持ち悪い。
特にエンディングが秀逸だ。あれは怖い、不気味だ。ホラー映画好きならば是非とも観ていただきたい古典的名作です。