ヌマンタの書斎

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自覚なし

2024-04-02 09:07:57 | 社会・政治・一般

自分が正しいと決めつけると失敗を反省することが出来なくなる。

現在、自民党のパーティー券収入のキックバックの政治資金収支報告書未記載の件で野党が猛々しい。近年自民党内の最大派閥であった安倍派を叩き潰さんと頑張る野党はともかく、それに便乗して自民党内での主導権を握ろうと暗躍する岸田政権の共闘の側面もある。

私は野党の役割は自民党に対する牽制役だと割り切っているので、増長著しい自民党をしっかりと叩いて欲しいと思っている。

でも次の選挙で野党に票を投じることはない。それは断言出来る。

野党の先生方は、正義の味方面をして与党を叩いていれば有権者は自分たちを支持してくれると思い込んでいる。私の知る限り、1970年代からずっと変わらない。いや、変われないのだろう。

万年野党ではあるが、かつて与党の座に就いたことはある。日本新党の細川連立内閣時代と、村山自公連立政権、そして民主党政権である。でも民主党政権時代に彼らに実務能力が欠如していることが知られてしまった。あれは勝・大蔵財務次官の操り人形政権に過ぎなかった。

霞が関主導のお役人頼りのダメ政権として有権者の脳裏に刻まれてしまった。だから再び野党の座に落ちている。

彼らが何故に有権者からの支持で多数派になれないのか。この点をまったく省みようとしないからこそ、彼らはいくら正義を叫ぼうと、決して与党にはなれない。

別に難しいことではない。彼らの最大の欠点は、国民の声に耳を傾けないからだ。国民が欲しているのは、自分たちを幸せにしてくれる政権である。いくら清廉潔白でも、豊かさをもたらさない政治は支持できない。

平和原理主義者や平和憲法妄信者、外国の代弁者のような少数意見にしか興味を持たず、多数派の事なかれ平和市民たちが求める経済的に安定した豊かな日本をもたらす政治には興味がない。それどころか、自らの正しさを国民に支持するよう上から目線で政治を語る傲慢さに嫌気が差している。

国民が求める豊かで幸せな社会は、必然的に利益誘導政治であり、政治献金は合法違法を問わず、要は結果あるいは成果さえ出せれば良い。大声では言えない国民の本音に応えてくれたのは、自民党だけであった。だから自民党は長年与党の座に居座れた。

だけど長期政権は必ず腐敗する。戦後最長となった安倍政権は、その原理に忠実に腐敗したのだから批難されて当然だ。要はやり過ぎたのだ。そこを野党が叩くのは良い。それだけが彼らの存在価値だと言い切っても良い。

本当はもう一つ存在価値がある。それは反米反日の脳内お花畑どもの不満の捌け口である。これは必要なことで、役立たずの野党があるからこそ、彼らは地下に潜伏したり、テロリストになったりしないで済む。日本が平和な社会であるためには、野党の存在が必要不可欠である。

ただ、あまりに役立たず過ぎるので、NHK党だとか令和維新などといった茶坊主が蔓延る。野党には今少しでいいから現実的であって欲しい。

しかし、それがないものねだりだと分かっている。何故なら彼らは自らが正しいと確信しているからだ。正しいという結論がある以上、改める必要はない。改めるということは、自分たちの正義に瑕疵があることでもある。

自らの正義厨ぶりにしがみついている彼らには、耐えられぬ屈辱である。だから野党は変われない。決して多数派の国民の声に耳を傾ける政治なんざ出来るわけがない。野党に期待すること自体、誤りであると分かっている。

いささか苦々しい気持ちは拭えないが、それが現在の日本の実情なのでしょう。


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2 コメント

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Unknown (大俗物)
2024-04-02 11:49:11
いっそ彼らをテロリストに追い込んで後、一網打尽にするという奇策もあるのでは?
その被害者になるのは嫌ですので、妄想に過ぎませんが。あと翼賛体制になった時に、為政者サイドにブレーキ役になる人が残るかどうか……。

結論)いっそ尖閣とか奪われて、米国は助けてくれず、頭殴られて目覚めるか。
コレも自衛官の若者が死ぬので嫌ですけど。

よく解らないのは、両姓結婚や同性結婚などに賛成する若い層が増えていて、一見はリベラル化が進んで見える事ですが。共産党が保守とみなされて、自民党がリベラル(革新?)と認識される逆転現象があるらしい事ですが。野党の無能さから来ているのでしょうけれど。今の過剰なポリコレが世界中に分断を招いてる事はどう想うてるのですかねぇ?
このままポリコレが進むほどに、対する嫌悪を増長させて、さらに分断が進むだけな気がするんです。
猿にも公平や格差意識はあるので、平等を求めるのは
本能的なものとは想うのですけれども。
その追求は各時代ごとに枠があって、限界ある事は普通に市民生活や学生生活してれば解る事ですが。

例えば嫌な話ですが、世界で最も強姦犯罪が多いのは、①南アフリカ ②スェーデン ③インドでして、
リベラル側が称える北欧のスェーデンがカーストのインドを超えてる。幾ら移民と犯罪を同一に語るのは差別だとか言っても、②の犯罪の大半が移民サイドによるものなのは統計が出てしまってる。
結局、なんらかの人柱を立てないと、この風潮は止まらないのだと思います。
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Unknown (ヌマンタ)
2024-04-03 10:58:42
大俗物さん、こんにちは。民主主義の要諦は、多様な意見の並列受容ですから、不快な主張をするからといって排除するわけにはいきません。ただ移民問題が絡むと厄介です。おそらく西欧型の近代社会は移民問題から破綻していくかもしれません。逆に上手く解決できれば、そこに新たな展開が期待できます。その意味で、21世紀は混迷の時代だと予想しています。
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