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雪に埋もれた管理棟と山小屋「農協ハウス」 Photo by M.AR
冬の入笠に来るのに一番手軽な方法は、富士見のゴンドラを利用するのがよいでしょう。わずかな時間で、2千メートル近い雪山に運んでくれます。ゴンドラ山頂駅からここ山小屋「農協ハウス」までは約1時間。それでは物足りない人には、富士見側からなら沢入から歩いて登るという手もあります。と言っても、せいぜい1時間半もあれば入笠湿原に着き、そこからだと装備や雪にも影響されるけれども4、50分といったところでしょうか。
伊那側からならぜひとも法華道をお勧めしたい。北原厚翁が心血を注いだこの古道を味わいながら登れば、雪の状況にもよりますが早い人だと4時間ほどで山小屋「農協ハウス」に着きます。コースは概ね尾根を登行するため雪崩の心配や迷うようなことはまずありません。強いて上げるとすれば登りだしで一か所と(二股で標識を見落とさないこと)、尾根が終わってからの山椒小屋跡付近からは気を付けないとコースからそれてしまう怖れがあります。法華道の登り口は、芝平の諏訪神社からで、冬季でもここまでは車で入ることが可能です。高遠市街から、または杖突峠からでも車で4,50分ほど。
過去8年間で、冬季にこのコースで登山者と出会ったことなど一度たりともなく、踏み跡すら目にしたことがないという登山路です。静かな冬の山を味わうことができます。積雪も十分にある2月ごろから、山小屋「農協ハウス」を利用した冬山訓練には最適だし、ここまでくればまた思いおもいの冬山の楽しみ方ができます。一泊ではもったいない。
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冬の山の夕暮れを行く Photo by M.AR
山小屋「農協ハウス」の冬季営業は、予約者に限定で、入山予定日の最低でも10日前までに、JA上伊那東部支所組合員課(℡:0265-94-2473)にまで申し込んでいただけば、こちらから確認の連絡を入れます。原則一団体貸切のため、早い申し込みをされた方が有利です。また、管理人とて歩いて登るため、都合によっては希望に添えないことがあることもご承知置きください。
最低受付人数:5名以上2泊(希望)。
料金:1名1泊2,500プラス薪炭料300円(10人以上)500円(10人以下)。
注意:冬季のため、水道は利用できないが、ガスや食器、寝具の使用は可能。ただし、食器は水道が使えないのでできるだけ自前、もしくは紙コップ、 同皿がお勧め。
なお、過去に冬季利用の実績がある場合は、上記の最低受付人数及び泊数については適用を除外することも。お問い合わせは、コメント欄にても 受け付け中です。
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今朝は2時半起床、牧場着4時10分。撮影立ち合い終了は午後2時。皆気持ちよく仕事ができ、終わった。F/C Sさん、お疲れ様でした。同Nさんお気遣いありがとうございました。