入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「冬」(17)

2024年11月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 一昨日だったか、南アの仙丈にもついに雪が降り、昨日上に来るとき開田から見たらその雪は融けず根雪になったようだった。
 里にいれば、上は日ごとに遠くなっていく。しかし、いざ来てみれば、あの山径を昨日も車を走らせていたような気がして、牧場ばかりかそこに至る経路も、どうやら心身の奥深くまで沁み込んでいるのだと改めて感じたりした。

 昨日、それも昼を過ぎてから、撮影の話が突然舞い込み、やむを得ず急遽上に向かった。
 1週間ぶりの小屋で先方を待つ間、いつもの見慣れた五兵衛山を眺めていても、一向に倦むことがないから不思議と言えば不思議だ。生まれ育った里を含めて、これほどまでに慣れ親しんだ風景があっただろうか。
 
 この制作会社とは以前にも付き合いがあり、幸い、プロデューサー、監督、制作担当による下見(ロケハン)後の感触は悪くなかった。問題はいつもながら天候で、これまでは雨だったが、今度は雪の心配をしなければならなくなった。これは天に任すしかない。

 今朝は4時ごろ目が覚め、しばらく布団の中にいたが、面倒になって起きた。今、頂戴物の大根を煮ている。1本の大根を10個の輪切りにし、皮を剥き、面取りをして、ごく少量の醤油、そして酒を入れて、落とし蓋をしてじわじわと煮ている。醤油は一度に入れず、少しづつ・・・。
 (また文字が1行以上消えた。どうもこの行辺りが鬼門だ。)
 昆布は昨日から鍋の水の中に入れておいた。昔し読んだある漁業会社の出した本によれば、加熱すると昆布から良からぬ物質が出ると教えられていたからで、物質の名前は忘れたが、気合を入れる時はこの教えを守っている。
 
 昆布を鍋から取り出し、加熱して鰹節を加えて丁寧に出汁を引いた。その後、大根を入れ、落し蓋をして、もうすることはない。
 この呟きをここまでやった段階で、鍋の中の出汁と大根の味見をした。結構な味で大満足。あとは鉢に盛り、大根の上にゴマとへぎかつおを載せれば完成。
 しかし、これは立派な作品である。ガツガツ食べたり、あるいは朝からついでに1本温めて、などとやってはいけない。賞味の時間はしかるべき時を待つ。クク。Tご夫婦に感謝。
 それでも、折角だから1本温めようかな。

 本日はこの辺で、明日は沈黙します。
 
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