寝る。といっても、寝てたんだけど。酔ってしまって、とろとろとろ。
この部屋は障害者用の部屋。トイレや風呂場、洗面所がやたらと広い。ベッドも二つ。介護者も泊まれる。
夕ご飯は大部屋の相部屋だった。若夫婦と10ヶ月の赤ん坊が目の前にいた。にこにこの赤ん坊が人気をさらった。目が離せなかった。若夫婦の愛情にも温まった。可愛いなあを連発した。席を立つ際に、若いお父さんが近寄って来て、赤ん坊を抱かせてくれた。望外だった。やわらかなお尻だった。感激した。
気をよくした。いい一日になった。それで、部屋に戻るとすぐ寝てしますった。さっき目が覚めてしまった。酔いが醒めた。赤ん坊の感触が戻って来た。ほかほかふかふかした。もう寝ていい。