<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

橿原市今井の民宿にひとりいる

2016年07月10日 20時09分16秒 | Weblog

奈良、橿原市今井、民宿に宿を取っている。朝ご飯付き5800円。古い民家の客間、お座敷を独占している。風呂も浴びた。洗濯機を借りて二日分の洗濯もすませた。コンビニでビールとツマミと夕食を買ってきた。キッチンのテーブルですませた。テレビなし。クーラーなし。ほかに客はいない。静かだ。静かすぎる。今井の町並みは江戸時代の町屋をそのまま保存している。車が細い路地を走って行けない。交通手段は自転車だ。宿の主人は独り者。年配者。実直そうな人だ。台所には炊事場がない。防災のために、火が使えない。さきほど余所に帰って行ってしまって、この宿は無人だ。

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目で以てしか見ることができない者のために

2016年07月10日 07時03分07秒 | Weblog

目に見えない法の/ちりばめられた真如の/王である/ヴァイローチァナ・タタギャータが/わたしを/引き据えて/見よ見よ見よとお命じられた/目で以てしか見ることができない者のために/

 

わたしは見た/わたしは見た/そして長い時間を平れ伏した/金剛寺の大日如来と脇侍される不動明王と降三世夜叉明王とを/この世の七月九日は雨が降りしきった

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死後の世界の現出

2016年07月10日 04時11分46秒 | Weblog

赤い大きな御門を潜った/広い中庭の砂洲を隔てて/左右対称の赤い大きな本殿を見た/わたしはそこで立ち止まった/ここはまぎれもなく/清らかな死後世界だった/生を終えた死者たちが満ち足りて歩いていた/楽しく明るく安らいで歩きしめていた/息を飲んだ/わたしは平安神宮の位置を/わたしの小さな胸に納めた/御門を潜ったところで/それをたしかめて/引き返した/夏の青空が抜けるように青くかがやいていた

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