層雲峡温泉にゆったりした。やや硫黄臭がする。透明。微温湯、微熱湯、スタンダード湯を移り歩いた。北海道のド真ん中である。気温が低い。
利尻島鴛泊(オシドマリ)港、稚内(わっかない)港行きフェリーに乗船した。8時50分発、10時30分着。約2時間の船旅である。清々しい秋晴れ。港から見える海は穏やかである。乗客は大混雑している。満室満席状態。利尻島には半日を過ごした。高山植物の時期は過ぎていたので、それを楽しむことはなかった。昨日一日雨に祟られた。利尻富士を仰ぐこともなかった。また訪れてみたいが、この年齢である。再びはないだろう。常にこれが最後の地である。さあ、出航する。港の丘の高い岩壁に赤い灯台が立っている。
昨日と打って変わってからりと晴れている。晴れ渡っている。海も山もくっきりしている。ホテルの窓に利尻富士が挨拶を交わしてくる。昨日は一日雨に祟られた。バスから降りて観光地を見て回るのに気後れした。今日は港から乗船後、稚内に上陸し、ノサップ岬、宗谷岬、層雲峡を目指す。バスの旅が長い。