<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

この幸福がずっと繰り返される

2017年10月23日 22時23分05秒 | Weblog

分かりやすいように数字を登場させる。苦の体感温度に10段階あるとする。その最も最下位の10段階地点に葬られたとする。苦しくて呻く。転がる。反吐を吐く。捩る。とうとう感覚を保っていられなくて失神する。

次にその段階を一段軽くされて、第9段階にしてもらう。苦しみが一段階和らぐ。するとどうだ。ほんのわずかな軽減のはずなのに、浮き上がる。ふういと浮き上がる。そしてそれをことのほかに有り難く思う。まだまだ最下位のほんの隣の座なのに、それを深いお慈悲にすら思う。幸福を勝ち得たようにも思う。上昇気流に乗ったかとも思う。

最下位のお陰である。0段階までこれを重ねる。この幸福がずっと繰り返される。有り難い思いを一段また一段と深めることが出来る。

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このブログのタイトルは「おでいげにおいでおいで」

2017年10月23日 18時09分17秒 | Weblog

このブログのタイトルは「おでいげにおいでおいで」です。「おいでおいで」は誘いかけの言葉です。「おでいげ」は、耳慣れない言葉かもしれません。漢字に直すと「淤泥華」となります。

「淤泥」は「どろちゃあぼうちゃ」「どろんこ」「汚れた泥土」のことです。「華」は花。だから淤泥に根を下ろしている花、つまり蓮、ロータス、白蓮華のことを言います。サンスクリット語ではプンダーリーカーだそうです。

泥に根を下ろして泥に染まらず清らかに咲き出す蓮の花は仏教の教えを象徴しています。浄土は仏国土で仏さまが住んでおられるところですが、わたしたち凡夫が住んでいるところは穢土(えど)と言われます。

煩悩、我執、悪心、悪口、悪行、罪過、罪穢(けが)れによって汚濁された国土を指しています。しかし、そこがわたしたちが立つところです。ここがわたしたちの道場です。鉱石磨きの場です。ここには仏教の教えという清らかな教えの華が咲いています。

この教えがあればわたしたちは淤泥に染まらずにすむのです。そういう道があるというのです。わたしはそれを聞いて嬉しくなりました。まだ若い30代頃のことです。

そこで生意気にも、土曜日の午後に「淤泥華会」という参加自由な会を立ち上げました。もちろん許可を得て。場所は畳敷きの広い作法室です。軽めのお話し会です。土曜の午後ですから、短い時間です。ちょっとした先生と生徒の交流の場です。

日頃生徒と接していて、「ああ彼らもまた悩み苦しんでいるなあ」「どうしていいかは分からないが、こころの負担を軽くしてあげたいなあ」と思っていました。

わたしの勤めていた学校は私立学校です。人間教育を柱に据えています。しかし、特に固定の宗教色はありませんでした。3ケ年、週に1時間「礼法」という授業がありました。日本文化の中心である礼儀作法を重んじていました。

校舎のあちこちに「和顔愛語」の額が掲げられていました。「なごやかな顔につとめて愛情のある言葉を交わそう」というような趣旨だと思います。浄土教経典の「無量寿経」にこの言葉があるのだそうです。

わたしは退職すべき年齢よりも早めにこの学校を退職しました。病気になってしまったからです。病気になってもしばらくは仕事を続けていましたが、やはり周りに迷惑が及びます。それで退職を決断しました。

退職後何年かしてから、ふっとこの「おでいげ」のことを思い出しました。これをブログのタイトルに含めました。

わたしがここで書いているのは「淤泥」そのものですけど。それよりないのです。出も大丈夫。この穢土に仏の教えがあります。淤泥に淤泥華を咲かせようというお慈悲があります。

「淤泥があっての淤泥華」「わたしという淤泥があったからこそ、淤泥華の仏の教えが輝き出す」などとわたしは開き直っていますが、この態度はきっと傲慢に過ぎているでしょう。

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このブログを訪問して下さった方に感謝します

2017年10月23日 17時25分35秒 | Weblog

有り難うございました。昨日このブログ「おでいげにおいでおいで」を訪問して下さった方は277人。閲覧数は1162回。総合順位は2776804ブログ中3883位とありました。たくさんの方に訪問して頂きました。読んでいて下さる方があると思うと励みになります。元気になれます。お礼を申し上げます。

 

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一夜が明けた 裁断は下りた

2017年10月23日 08時32分08秒 | Weblog

曇り日。もくもくもくと黒い雲が湧くばかり。露天風呂には霧雨が落ちて来た。寒い。鼻水が垂れる。老爺赤子だ、まるで。クションクションクション。ハックション。

一夜が明けた。衆議院議員選挙の裁断は下りた。怒濤の勢いを示していたはずの希望の塔は、途中からすっかり雲の中に掻き消えた。反対勢力がするするすると自滅した間に、勢い与党が浮揚した。そういう感じを受けた。与党は安定多数を獲得した。アベノミクスは支持された。日本企業に投資する外国人投資家にはそう受け取られただろう。前日までに日経平均株価は14連騰している。50数年ぶりの記録である。

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