帰宅してからこの方、夕暮れてしまうまで耕し耕し、草取りをして過ごした。家の東側の花壇の一角がきれいになった。三時間掛けた。熱心だった。休むことがなかった。といっても座椅子を動かしながらだから、高が知れているが。いやいや、それでも見違えるように見事になった。働いたという充足感が湧いている。老爺といえども、軽んずべからず、だ。怠け者といえども、時にはこうして勤勉になる。農作業用の手袋も嵌めていなかったので、両の手は真っ黒になっている。
春の草はすぐに生えて来る。すぐさま伸びてくる。勢いが盛んだ。夏が来るまでにはまた元の藪になってしまうだろうが。一段落は一段落だ。まあ追いかけっこというところだ。