5
午前中も午後も畑に出て、一人いろいろなことをして遊んだ。疲れないくらいに、休み休みしながら。楽しかった。楽しんだ。老爺になると、こんなことくらいで十分楽しいのである。
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午前中も午後も畑に出て、一人いろいろなことをして遊んだ。疲れないくらいに、休み休みしながら。楽しかった。楽しんだ。老爺になると、こんなことくらいで十分楽しいのである。
4
それから畑の野菜類に化学肥料を施肥して回った。東西南北。とうとう日が暮れた。寒くなった。遊ぶのを止めて家の中に戻って来た。
3
帰宅して、道路との境目にずらりと列べている小型細長プランターに植え付けた。濃い黄色で夜目にも目立ちそう。黄色は幸福の色。人を幸福にする色。そんな気がする。
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帰宅して、道路との境目にずらりと列べている小型細長プランターに植え付けた。濃い黄色で夜目にも目立ちそう。黄色は幸福の色。人を幸福にする色。そんな気がする。
2
店先に大安売りの旗の下に目立つように列べてあったビオラを、ワンケース20鉢買って来た。あんまりきれいだったので。消費税込み1320円。レジの若い女の人は今日が仕事始めらしい。戸惑いぎみだった。
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店先に大安売りの旗の下に目立つように列べてあったビオラを、ワンケース20鉢買って来た。あんまりきれいだったので。消費税込み1320円。レジの若い女の人は今日が仕事始めらしい。戸惑いぎみだった。
1
昼からぶらり園芸店に行った。ほかに行くところがないのだ。非社交家のこの年寄りは、友人宅へも行けない性分。人と会って挨拶をするのも嫌い。しょうがないなあ。
枯れ葉喰うて腐葉土にする蚯蚓らは働き者なり 賛辞ばらまく 薬王華蔵
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一度に3首を投稿します。新聞の読者文芸欄に。これも落選しました。
これから落葉します。落ちた葉は腐ります。でもそのままでは戻らず、楽土行きは蚯蚓が媒介をします。蚯蚓が秋から冬、冬から春と働き続けます。枯葉が腐葉土になります。「きみらは働き者だなあ」「偉いなあ」「腐葉土のお陰で森や林が元気をもらって蘇って來るよ」とわたしは賛辞をかずかずそこへばらまきます。
刈り入れて疲れし老の昼寝するひかりの窓を訪ふ赤トンボ 薬王華蔵
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すみません。これも新聞投稿した歌です。落選でした。葬るのが辛くて、ここに挙げてちょいとだけ生かしてみたくなりました。赤トンボが窓の外をスイスイ飛び交っていたのです。それが老いたわたしを労っていてくれるように見えたのです。お昼寝から覚めました。光が溢れていました。
鳥どもの避ける避け方あれこれと考えながら台風を遣る 薬王華蔵
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風速30m、40mの大型台風を空の鳥たちはどうやって避けるのだろうか。山の中の大きな洞穴の中に隠れるのだろうか。木に掛けていた巣なんかは一度にどっと風に攫われていってしまうだろう。子供の鳥はどうするのだろう。病気の老鳥はベッドを何処へ移動させるのだろう。あれこれと考える。
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この短歌は落選した短歌である。落選した作品なんか載せるなと言われそうだが、話題の一つにしてみました。