寝るより楽はなかりけり。寝る。
夕食も食べた。赤貝と大根の煮物を肴にして、芋焼酎のお湯割りを飲んだ。大根は我が家の畑の産物。これも我が家の畑で収穫した薩摩芋の、焼き芋が極上の味わいだった。薩摩芋というのはこんなにも旨いのか。それから甘酒麹で甘酒を拵えてもらった。一日がかりで、温度調節をして。それからすぐさま、湯に浸かってあたたまった。酒が効いているので、湯舟の中ではやとろりとろり眠たい。ベッドには布団が延べてある。潜り込むだけだ。
寝るより楽はなかりけり。寝る。
2時間おきに、トイレに通う。その度に1時間ほどの読書を強いられる。朝方までが長い。それでも寝る。目が潰れるから、兎も角寝るしかない。さぶろう老爺は怠け者。
朝も昼も、しかし、畑に出てコマネズミのようにチョロチョロ働いた。あれこれあれこれ一日働き詰めだった。日没で仕事を終えた。ても金になる仕事は何もしていない。だから、遊びだ。種を蒔いて発芽したスナップエンドウ豆、凡そ30株を畑に移植した。コツコツコツコツ耕した畑に。