夕ご飯食べた。焼酎のお湯割り飲んだ。おいしかった。お風呂に入った。温まった。いい気持ちいい気持ち。後はベッドに潜って、寝るばかり。
でもまだ、７時なんだよなあ。なんだか悪い。勤め人はきっとまだ帰宅の途中で、ゴットンゴットン電車に揺られているところだろう。一日中働いて疲れて居眠りをしているかもしれない。ななのに、この老爺は早々と寝てる。悪いよなあ。老爺ばかりがあまりにも楽ちんだからなあ。
じゃ、みんなが、大半が、帰り着くまでは待っててあげるとするか。８時、９時ぐらいかなあ。それまでは読書をしていよう。
お昼は縁側でパン食。一人、曇り空を仰ぎながら。パンは家で焼いたもの。甘みが少ない。パサついているので、水を飲み飲み。やっと半分食べた。レーズン入りの菓子パンもある。ほんの一切れ。それは美味しい。冬の銀蠅が窓から入ったり出たりしている。羽音を立てて。
ヒヨドリがヒーヨヒーヨと鳴き交わしている。開けている窓から風が入り込む。厚着をしているのだがそれでも寒い。昼間でも気温が上がらないようだ。近くの石蕗の黄金に蜂虻が来ている。剥いてある甘柿を数切れデザートにする。
午前中は畑にいた。チョコチョコチョコチョコしている。畑にいれば慰むはずなのに、なかなか慰まない。日本株、世界株、株価の下落には歯止めが掛からない。
４
今度はカルロス・ゴーン、ルノー・日産自動車最高責任者の逮捕だ。株価はすぐさま反応をするだろう。悪いニュースが続く。気が塞ぐ話ばかりだ。被害損害は大波小波の波になって末端まで届くのだ。
などと憤慨しているが、憤慨していてもどうにもならない。もどかしいが、どうにもならない。黙視しているしかない。
でも、なんとかして元気を出そう。サッカー日本代表はキルギス戦に勝利したんだから。
３
いまこの相互不信が世界同時株安現象を引き起こしているようだ。世界の大小の国々がこぞってその煽りを喰らって低迷をし続けているように見える。
互いを傷つけ合って、それで発展が見込めるわけはない。相手が傷つけばこちらも相応の打撃を被ることになる。世界全体が共存共栄を図っていくしかないのだが、自国優先の政策が足枷になる。各国の英明な政治家達がその舵を取っているが、各国の船団はいま暗礁に乗り上げた格好だ。
２
世界第一位の経済力を誇るアメリカと、それをまもなく抜こうとしている中国の、国家間の覇権争いが昂じて、相互不信がますます募っている。即、貿易戦争に達している。それを前面に出して標榜するかしないかの違いはあっても、どちらも自国第一主義には変わりはない。富める国は、己の国を富ます政策を優先させてかかる。それが互の政策にぶつかる。
１
気が塞いでいる。昨夜、友人から電話をもらった。それ以来ずっと。芳しくないことが進行しているからだ。国際情勢、社会経済情勢のことだけど、我が身にもそれが降りかかっている。わたしも自国の経済発展に、その末端ながら、関わっている一人だからだ。直接間接の違いはあろうが、日本に住んでいれば、誰もが左右されてしまうことになる。影響を受ける。利益も受けるが損害も受ける。いまはその損害が拡大している。彼とそんなことを話題にして話したからだ。
月光のせいで、障子戸がうっすら明るい。電気を消してしまうと明るい。外へ出て行きたくなる。仰いでみたくなる。美しく着飾った月姫をうっとり眺めていたらよさそうだ。昨夜の夕暮れ時に東の空にぼっかり浮かんでいた。１５夜の満月ではなかった。
月は空に浮かんでいることが出来る。地球も太陽も、浮かんでいることが出来る。浮かばせておく力があるからだろう。なんとも不思議だ。
今年は暖冬らしい。寒さが厳しくならないらしい。有り難い。有り難いが、干し柿作りには向かない。あたたかいと、黴が生えてしまう。これで何度か失敗をした。で、今年はやらないことにした。渋柿を買って来ないことにした。だから、渋柿の皮剥きという夜の仕事がなくなった。夕食後にはすぐ、お役御免となった。ベッドに潜り込むのが早まった。風呂を浴びたら、寒くならない内にとささささと潜り込む。
そこで、当然、夜が長い。長すぎる。炬燵を出したら、いいかもしれない。夜更かしも出来るかも知れない。まだ出していない。
真夜中の２時半。寒いのに、まあ、布団を抜け出て、トボトボご不浄へ。膀胱殿が歩かせる。生きている者の励むこと、これは。死んでしまったらもうすることがなくなる。有り難いと思へ。有り難いと思ふ。
昨日は庭と小径の境目の石積みの修復作業をした。年を経て沈み込んでいたのを、地上部へ引き上げて、戻した。わずか３ｍほど。スコップを梃子にして。力仕事だった。７～８個ほどのざれ石。それでも老爺には手強かった。石が不足したところにはブロックを並べた。ブロックも抱えると重たかった。寒い風がヒュウヒュウ吹いた。
