10時半。第1回の目覚め。廊下の先の厠を往復する。3時間は我慢が出来たことになる。よしとしよう。
夜中、小学校中学校時代の同級生岩下君が送ってくれた自著本を読んで、旅の気分を楽しんでいる。「日本列島縦断てくてく歩き旅 旅日記」という題である。写真もふんだんに載せてある。定年退職後一念発起して佐賀を出発し、北海道野寒布岬岬まで、154日をかけて、3008kmを歩き通している。リュックを背負った一人歩きである。その毎日の行動が記録されている。味わいのある文章だ。誠実な人柄が滲み出ている。衒いがない。たちどころ、尊敬の念を深めてしまった。こんなに偉い人間、ひたすらに行動し、思いを貫徹させた人間を同級生に持っていたのかといまさらに驚いた。
寝ながら読んでいる。眠くなるとそれを閉じる。分厚いので片手では重たい。