こんばんは。です。今日は一日中、火の守をしていました。火災の心配がない畑の、北の端っこで、木切れを燃やしました。沢山沢山あったので、結局は一日中火のそばを離れることが出来ませんでした。火は勢いよく燃え続けました。傍には熱くて近寄れません。離れたところで、椅子に座って見守っていました。日が暮れて真っ暗になりました。まだちろちろと燃えています。
１１月７日、水曜日。晴れている。青い空。白い雲もふわりふわりして浮いている。
人は死んでわたしは生きている。どうもヘンだ。ヘンな感覚になる。人は旅に出てわたしは此処に残っている。旅先を選んだ人とまだふるさとに足を止めている者。二人には距離があるが、距離はなさそうにも見える。逝った人はついすぐそこにいるようにも思える。距離がない世界、非物質界にあれば、此処も其処もあるまい。時間がない世界に移り住んでいれば、今日も昨日も明日もあるまい。
寒さがやわらいでいる。ジャンパーを着込まないでもすむ。外に出た。しばらく杖を突いて歩いた。庭を一回りしたところで、客人が現れた。
おはようございます。やや、あたたかい朝になっています。
親しくしていたいとこが死んでしまってさみしいです。その感情が募ります。道路がいきなり目の前で深く陥没したような感じがします。大回りしなければ先へ進んでいけません。
もうヨモギ団子を拵えて、ニコニコ顔をして、わたしの名前をちゃん付けで呼んで、尋ねてきては貰えないんだなと思います。お萩作りも上手でした。トゲがありませんでした。なにしろ夫婦仲が強いのです。あんなにぴったり寄り添えるものかと驚くばかりでした。そのご主人が七年前になくなりました。それからは一人暮らしでした。
ご自慢の息子さん娘さん、６人のお孫さんの話をするときが一番幸せそうでした。近所との付き合いを大事にして、親しい仲間といつも賑やかに振る舞っているようでした。
淋しいです。
