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その後は、黒豆の枝豆を、前日耕しておいたところに、一粒ずつ蒔いて行った。中腰の姿勢ではこの作業はできないので、丸椅子に腰を掛けて、椅子をずらしずらしして行って。枝豆は、一度に全部を蒔かない。収獲をずらすためだ。袋の中の種を3分の1ずつ蒔く。
どのみち、我が家だけでは食べきれないのだ。豆は実り出すとわっと実って来る。収獲担当は女房殿が受け持つ。だから、他所さまにお上げする役目も彼女だ。
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その後は、黒豆の枝豆を、前日耕しておいたところに、一粒ずつ蒔いて行った。中腰の姿勢ではこの作業はできないので、丸椅子に腰を掛けて、椅子をずらしずらしして行って。枝豆は、一度に全部を蒔かない。収獲をずらすためだ。袋の中の種を3分の1ずつ蒔く。
どのみち、我が家だけでは食べきれないのだ。豆は実り出すとわっと実って来る。収獲担当は女房殿が受け持つ。だから、他所さまにお上げする役目も彼女だ。
4
それから、11時までは外に出て、幼児になって、土遊びをしていた。種から蒔いた胡瓜がもうそろそろ移植をしてもいいところまで育ってきたので、これを畑に移植させる作業をした。といっても、全部で5株だけだけど。一度にはしてしまわない。楽しみはチビリチビリの小分けにする。後に引き継いでおく。バケツに水を汲んで、最後に、水撒きをして終えた。幼児なのだから、遊び遊び、つまり、休み休みだ。花に飛んで来る虫たち、蜂たちとお喋りしたり、行く雲を仰いだりして。
3
女房殿はまだ起きて来ない。午前8時を過ぎたというのに。仕方がない。では、嫗(おうな)に代わって、この翁(おきな)が朝ご飯当番をするか。
ということで、台所に行って味噌汁を作った。具材は玉葱。味噌を立てて、最後に小葱を散らした。此処で終わり。女房殿が起きて来た。ご飯は炊き込みご飯が出来上がっている。いい匂いだ。翁は、味噌汁碗に、2杯を注いで、1碗を嫗の前に置いた。
2
珍しく雀の声がしている。この頃、雀の声を聞かなくなっている。どうしたんだろう。日本人の住む家が様変わりしたのもその一因なのかも知れない。藁屋根ではなくなった。古い藁屋根には雀の巣があった。瓦屋根にも雀が巣を作れるような隙間を造ってあった。雲雀には麦畑が巣を提供してくれている。家を追われたのはツバメも同じだ。何処に卵を産んで子育てをしているのだろう。烏が狙わないところがあるだろうか。雀のお喋りはあっという間に終わった。何処かへ行ってしまった。人間にはもう愛情を感じていないのかも知れない。
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おはゆございます。「おはよう」を「おはゆ」としてみました。ちょっと斬新でしょ? うふふ。えへへ。老爺になっても、新しがり屋さん。さて、では、今日の一日も、ちょっぴり目新しく生きたみたい。ええっ、どんなふうに。どうするのかはわからないけど。目を新しく取り替えてみてはどうかな。天界の天人の目に。菩薩の目に。そうしたら何が見えて来るだろう。天人や菩薩は取り替えっこに応じてくれるかなあ。取り替えっこしたら、「ああ、人間の眼にはこんなふうに世界が映っていたんだな」と再認識をしてくれるかも知れない。