此処は豊後高田市真玉町。すこし山手に入ったところに山翠荘がある。ここに泊まる。温泉♨に浸かって来た。透明で無色無臭。湯殿は広いが、スパランドだけあって裸裸裸が混み合っていた。ほぼ老人。みなさん若い頃に体を鍛えてある。老いてもキン肉マンだ。お見事。うすっぺらな体躯のわたしは、隅っこに隠れていなくちゃならないほどだった。隣に猪群山が見える。中くらいの山。来るときに車で中腹まで登ってみた。山道が尽きて戻って来た。民話の山。何でも興味を持つ。六合満山の古い寺が集まっているようだ。温泉場も各地にあるようだ。明日尋ねてみよう。
小さな農産物直売所でデコポン3個350円と酒饅頭2個250円を買った。お八つにしよう。早速食べようか、酒饅頭を。腹が減って来た。立石地区と書いてある。どこら辺りにいるのだろう。たぶん、国東半島の付け根あたりかな。気温は14℃ほど。目的地にはまだ35kmほどもある。
途中は小雨になった。大分県日出市にやって来た。遠くに海が見える。雨は降っていない。そろそろ1時。うどん屋さんに立ち寄った。国東市の温泉郷に行く。
おはようございます。煤のような雲が広がっていて、うすら寒い。日が射して来ない。今日は何処か温泉にでも行こう。いつまで生きていられるかもわからない。病んで動きがとれなくなるかもしれない。老いている。あやうっかしい、すべてに。行けるときに行っておきたい。温泉でなくてもいい。数日間一人でふらりと。行ったことがないところがいいだろう。もう桜は何処も散っただろうが、次に咲き出す花もあろう。
そろそろ午前3時というところ。目が覚めてしまった。焼酎のお湯割りを飲んで、ふんわり酔いが回り、お湯を浴びた後は、早々と布団に入って寝たのだから、もう寝たりている。眠りも浅く、若い頃の夢ばかりを見ていた。やれなかったことを、夢が代わりに、やってのけている。
寒さが2月に戻るという予報だから、そしてほんとうにさまいのだから、昼間は押入からセーターを出して来て防寒した。ジャンパーも重ねたのに、それでも外に出ているのが辛かった。お風呂上がりには、極暖の下着を押入から引っ張り出した。さすがにこれは暑い。