あけぼの

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再会を願い恋人を探すようにうろつき回ったウルムチ~中国~

2018-08-03 16:19:53 | 講演・アート・音楽・スピーチ

   今回の中国西域ウイグル地区への旅の目的の1つはある人に会うことだった。その人は「ウルムチ市内の大学教授で日本の東北大学で教えたことがある」、というのが唯一の情報。名前も知らず写真が1枚あるだけだった。6年前(と思っていた)ウズベキスタンのサマルカンドで出会い、共に2、3の見どころを見学し、筆者と夫とこの教授と、教授の同僚と4人一緒に記念撮影した写真だ。これで何とか探せると思っていた。往路、この国の飛行機の機内放送で、「機内で許可なくXXしたらあなたは捕えられ刑務所に入ることになる」と。

 脅しで政治を行う国に着いた。「世界遺産より人源遺産を!」と歌う筆者は出会い、特に奇遇珍遇が大好きで、今回は突然の再会で相手とサプライズを楽しみつつ一緒にお茶か食事をする、というだけの子どもっぽい目的だった。ウルムチ(烏魯木斉)市に着いた初日に行動開始。教授探しで市内の全ての大学を訪問した。先ず農業大学へ。だが、どれだけ頼んでも絶対に門の中に入れてくれなかった。学内の誰かへの紹介状が無ければ駄目というが、日本のように自由な国ではないので当然かもしれない。優しい警備男性がタクシーを拾ってくれ、次は医科大学へ。老齢の女性警備人に写真を見せ「この教授に会いたい」と言ったら、「入れ!」と。構内に入ったが職員室らしき部屋で「この教授はいない!」と言われ、卒業式の角帽集団の写真を撮っただけで退出。次は師範大学まで歩き、またも4、5人の門衛団と交渉だ。写真を見せたら、目的の教授ではないが同僚教授が逮捕された、と手首が縛られる手真似をした。学者だから政治批判でもしたのか。目的の教授は一度来日した、と言ったら女性と男性の教授が出てきて「この人は新疆大学にいる!」と嬉しい情報をくれた。女性教授がタクシーを拾ってくれ、高速道路経由、新疆大学へ。だが折角目的の大学にやって来て写真を見せても門衛のセキュリテイーが厳しく、追い払われるごとく退散、草臥れてホテルに戻り休むしかなかった。(続く)(彩の渦輪)

  写真1.新疆大学の卒業風景 2.新疆医科大学  3.大学近くの街の風景 4.ウルムチの大学の先生たちと8年前サマルカンドで。左端が再会を願った教授

 



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