あけぼの

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24年ぶりの首都高速運転

2012-12-23 17:13:15 | アート・文化

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HB車Aquaと筆者              アメリカで乗っていたキャデラックと筆者

 首都高速道路を運転することになった。HB車で荒川区の尾久にある東京女子医大病院まで行くことにした。ワイフ退院後の初外来ゆえ電車で立たせる訳にはいかない、と。退院時は家までタクシーを利用したが、新車を買ったので長距離試運転にもなるから丁度よいと思って。25年振りの首都高速、方向と馴染みの地名は判るが、分かれ道でどちらを選ぶかが判りづらく、ナビの案内にも不慣れで、間違えてレインボウ・ブリッジを渡ってしまった。成田と羽田または横浜と表示が出て後者を選んだが、浜松町、銀座が目に入ったので大きく右回りして上野方面に行き、地上に降りた。そこからはナビ頼りに尾久に向かったのだが、依然として迷った。迷うとナビを見る余裕がない。行きは2時間半かかり、病院の予約に遅れたが、帰りはナビに従えたので1時間強で済んだ。どちらに行ってよいか判らなくなるのが日本の高速だ。先月アメリカで高速I-71を含めて650Kmほど運転し、高速運転の感覚を思い出した。USAの道路はスパゲティを流したような何重もの立体交差なので間違えることは少なかった。来年はアメリカ大陸を1か月ぐらい最後のドライヴでもしようかと遠大な企画を考えている。

走行していて現実の日本が見えた気がした。殆んどの車が新しい。不況と言いながらピカピカの車に乗っている。また、今、この高速の上で地震が来たらどうなるか、と想像した。ビルや橋、コンクリート・ジャングルの真っただ中、人々の命運はその瞬間で決まる。狭い国土に人間のひしめく都市集中型の近代国家、安全に暮らす環境は限界に近いのではないか、と思った。(自悠人)


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