第147回 2016年12月27日 「みちのく発!優美な輝き~秋田 角館の樺(かば)細工~」リサーチャー: 藤澤恵麻
番組内容
ヤマザクラの樹皮を使った秋田・角館の樺(かば)細工は、透明感をたたえたあめ色の光沢と優美な模様が特徴。信じられないほど心地良くフタがしまり、使いやすくて気密性も高い茶筒。宝石のように美しいアクセサリー。モダンなフォルムとシャープな色のコントラストで海外でも大人気のトレイなどを紹介。自然の素材を生かしきる伝統のワザと進化し続ける製品の多彩な魅力を藤澤恵麻が徹底リサーチする。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201612271930001301000 より
秋田角館(かくのだて)伝統工芸樺細工の特徴とは
NHKイッピン「みちのく発!優美な輝き」で紹介された「秋田角館(かくのだて)の伝統工芸樺細工(かばざいく)」。
茶筒や名刺入れ、秋田県仙北市角館町にある「角館樺細工伝承館」の伝統工芸体験について調べてみました。
目次
1 秋田角館(かくのだて)伝統工芸樺細工の特徴とは
2 角館伝四郎の藤木伝四郎商店とは
3 通販人気は茶筒・箸・お盆・インテリア用の壁掛け・弁当箱・など
4 体験は角館樺細工伝承館でできる
秋田県角館は仙北市武家屋敷が数多く残る、秋田支藩の城下町として栄えた歴史ある町です。みちのくの小京都とも呼ばれています。
樺細工(かばざいく)は桜皮細工とも呼ばれ、山桜の樹皮を素材にしてつくられる日本の伝統的な木工工芸品です。
桜皮の茶筒は密封性が良く、湿気を遮断する性質があるため、日本茶(煎茶・番茶・ほうじ茶)や紅茶の保存に適しています。
桜の樹皮を加工して日常の道具を造るその技法が、やがて外部に伝えられるようになっていったと考えられています。
角館に伝わる樺細工の由来によると、この地には山へ籠もって厳しい修行を行う修験者(山伏)がいて、阿仁樺と称する一子相伝の樺細工の技法があったそうです。
樺の木が使われているわけではないのに、なぜ樺細工という名前なのか。その語源は万葉集の長歌の中で、山桜を「かには」と表現したものが後に「かば」に転化したと言われています。
角館伝四郎の藤木伝四郎商店とは
この地に藤木伝四郎(角館伝四郎)という職人さんがいます。
1851年、江戸時代嘉永四年に創業。以後、角館で六代にわたって上質な樺細工を作り続けているのが、初代の名前にもなっている「藤木伝四郎商店」です。
「DENSHIRO」のブランド名で樺細工のテーブルウェアおよびインテリア製品の製造と販売を行っていて、品質、デザイン性の評価も高く、2011年、13 年のグッドデザイン賞や12年のアジアデザイン賞を受賞しています。
通販人気は茶筒・箸・お盆・インテリア用の壁掛け・弁当箱・など
地元ではそのほかに樺細工八柳、富岡商店が知られています。
通販ではあめ色の光沢と優美な模様が特徴で、心地良くフタがしまって気密性も高い茶筒が人気ですね。
そのほかに、箸、お盆、トレイ、弁当箱、重箱、スマホケース、インテリア用の壁掛け、万年筆、ペンケースなど伝統工芸品から進化した新製品までいろいろ販売されています。
特定ブランドの工芸品を探す場合は、角館伝四郎、八柳、富岡商店などのブランド名を入れて検索してみてください。
ふるさと納税の返礼品としてももらえます。
藤木伝四郎商店 秋田県仙北市角館町下新町45番地
体験は角館樺細工伝承館でできる
秋田県仙北市角館町にある「角館樺細工伝承館」で体験ができます。ここには町の工芸、文化、歴史の関係資料も展示されていて、館内で樺細工の制作実演を間近で見学することもできます。
角館樺細工伝承館 秋田県仙北市角館町表町下丁10-1
*https://riversidelabo.com/kabazaiku/ より
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