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<交雑品種> 西南のひかり

2022-12-17 07:24:15 | 果物

 「西南のひかり」

 育苗してみて思うことは、樹勢の弱さです。申し訳ありませんが、他品種に比べて特等苗の基準も低いです。ご購入の皆様には、焦っての結実は避け、樹体作りに徹底した方が良いかもしれません。逆に考えれば、コンパクトな樹体で狭い所でも生産可能か?
 日本種苗協会の試食会で頂いてきた貴重な果実を掲載しました。2月上旬ということで、少し味ボケを感じましたが、糖度は14度ありました。
 デコポン依頼のカンキツ業界の救世主とも呼ばれ、人生をこの品種に賭けておられる方も多くいらっしいます。それだけ試食会で高い評価を得ています。

 農研機構より発表され、H21年春、1年生苗を94本生産、販売した。翌年は苗木数も増え、734本を販売した。これをピークにH23年からH25年まで販売数量は減 少し続けた。これは試験栽培を通して結果がでるのを待つ期間でだったと思われる。近年はH22年の供給本数に近づくまでに回復した。これは、本品種の特性が明らかになってきたからであろう。
この品種、苗木を作っていて思うのだが極端に樹勢が弱い。苗木屋の目からみても、これは農家泣かせの樹だろうと想像していた。ところが、植付け初年度より枝先の新芽を残し、早めに芽欠きを行うと植付け2年目位からグンと伸びが良くなるようだ。この特質がやっと生産者にも分かってきたため、増植され始めたのでは。
 樹勢の問題さえ解決すれば、温州みかんのように皮が薄く、剥きやすく、12月上・中旬に糖度12~13度前後をたたき出すこの品種は魅力がある。1月に日本果樹種苗協会主催の試食会でいただいてきた果実(左の輪切り写真)はなんと糖度14度。

 露地栽培年内用品種。露地栽培でありながら12月に13度の糖度をだす。その上βークリプトキサンチンを高濃度に含有する。弱い樹勢をどうするか、その栽培方法が確立され、栽培面積拡大中。

*http://www.ykken.jp/14662288626285 より

 (アンコール・興津早生)No.21に「陽香」を交雑して育成した早生のミカンです。年内に成熟し、剥皮容易でじょうのう膜が薄く、少核性で食べやすいうえ、果肉は柔軟・多汁であり、高糖度で食味が良いのが特徴です。特に機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します。

 主要特性
 1.「西南のひかり」は、12月上中旬に成熟する早生のミカンタイプ品種で、露地栽培においても果汁の糖度は13%と高く(表1)、減酸は早く、オレンジと「アンコール」を混合した芳香があり食味は良好です。
 2.果実は平均180g程度、果形は扁円形で果形指数は140程度です。果皮は橙色~濃橙色、厚さは約2.5mmで薄くて軟らかく、剥皮は容易です。果肉は濃橙色(図2)で、肉質は軟らかく果汁量は多く、じょうのう膜は比較的薄く食べやすいです(表1)。
 3.花粉の量は極めて少なく、条件により無核果も生産されます(表1)。果肉には機能性成分として注目されるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します。
 4.樹姿は直立性と開張性の中間で、枝梢の長さ、太さは中位で密生します(図3)。葉はやや小さい方です。結実性は比較的良好ですが、隔年結果性がやや高いので、摘果を徹底し、適正な着果量を保つ必要があります。
 5.そうか病には強く、かいよう病に対しては中程度の抵抗性があります。カンキツトリステザウイルスによるステムピッティングの発生は中程度です。
 6.年内に成熟しますので、わが国のほとんどのカンキツ栽培地帯に適します。

*農研機構HP より


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