「田沢ながいも」
【生産地】仙北市
【特徴】地域の土壌条件ともよく合う品種。
【食味】芋は白くコクがあり、ねばりがほどよい品質のよい長いもになる。とろろ芋に最適。
【来歴】仙北市田沢地区に伝わる田沢ながいもを県内の育種家が系統選抜した田沢一号が栽培されている。
【時期】10月~11月
*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%e3%83%bc%e7%a7%8b%e7%94%b0/#i-16 より
田沢ながいも
仙北市田沢地域では、希少価値の高い「田沢ながいも」が栽培されています。その味は他の地域の長芋と比べて「粘り」「コク」の強いもの。どちらかというと山芋に近い力強い味となっています。
この「田沢ながいも」独特の力強い味には、生産する土壌が大きく影響しています。田沢地域、それも玉川の西側はかつての玉川の流路だったこともあり、他の地域よりも砂地が多く、かつ長い年月の経過で土がバランス良く混ざるようになりました。そんな地元の土壌が、ながいもの生育に適しており、この環境でなければ同じ味わいを出すことは困難といわれます。
生産場所が限られるため、生産する農家も限定される上に個人販売が主であり、粘りとコシのある幻ともいえる逸品を入手するのは容易ではありません。
田沢ながいもの栽培は、5月上旬に種いもを植え付け、支柱立て・ネット張り、6月から弦が伸びてきたら早めに絡ませる誘引という作業を行います。定期的に追肥、病害虫防除を行い、8月中~下旬には葉面確保のため薬剤を1週間おきに散布します。このように手間暇があり、10月下旬~11月初旬に、ようやく収穫されます。
品種の名前はその名も「田沢1号」。自分たちの地域の名前がついたながいもだからこそ、大変な栽培が今まで守られてきました。ただ、現在はこの「田沢1号」も種芋の更新が少なくなってしまい、とても貴重な田沢ながいもとなっています。
体力と根気、そして天候に合わせた細やかな管理が必要な作物、高齢化の進む田沢地域では、年々作る人も少なくなってしまっています。
各生産農家さんでは、いも掘り作業を手伝って下さる方の募集を考えています。手伝ってみたいと興味のある方は、下記の田沢交流センターまでお問合せください。
※毎年11月に仙北市商工会主催の「まぼろしの田沢長芋まつり」が開催されるので、是非、貴重な田沢ながいもをご購入ください。
平成24(2012)年2月掲載
*https://common3.pref.akita.lg.jp/genkimura/village/detail.html?cid=29&vid=3&id=1302 より
【お問い合わせ】田沢交流センター(仙北市田沢出張所)
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