来客を迎えに久しぶりに空港へ出かけた。
本当に何年ぶりだろう。
3年前に法事が終わってからは訪れていなかった・・・
空港に行く途中の道路は真ん中にひび割れがずっと続いていて
とても怖かった。
埋めるなど少しは補修も見受けられたが
最近また多くなった地震のせいもあって
やはりあの時のままなのだと思った・・・
冷たい雨の降る寒い日だった。
途中の気温の表示は13度とあった。
だんだん空港に近くなると景色が一変した。
いつも車を預けていた民間の駐車場がどれもなくなっていて
がらんどうの荒れ地が続いているだけだった。
唯一看板だけが残っている駐車場もあって
切なくなってくる。
そうして道路沿いの和風レストランの
モノトーンの建物がふた棟だけ残っているのが見えた。
あの地震でも瓦一つ乱れていないりっぱな屋根に目が行くのだが
戸口や窓は全て津波に流されていてもぬけの殻・・・
白壁だけが残っている様はやけに空しかった。
売りビルの前には
被災したがらくたがまだ積み上げられている。
そうして反対側に「がれき」が積み上げられている光景があって
マスコミで「がれき」と何千回と見聞きしてきたはずなのに
実物を目にするのは初めてでショックを受けた。
仙台にすんでいてこのありさまである。
何にもない向こうは松の木がちらほら。
その間に間に胴体だけ残った家が点在している。
あれから1年と2カ月余りが過ぎたが
ほとんど変わっていないことに虚しさと怒りが
まじりあって湧きあがってくる。
空港の駐車場はいっぱいで
どの車も雨の中をうろうろしていたが
(ああ 民間の駐車場が軒並みなくなったのだから
仕方がないのだなあ)とぼんやりと思っていた。
いつも止めていた駐車場の方たち、
家族経営の駐車場にもよくとめていたことなど
思い出しながら
もしあの時
月一度の帰阪にこの場所にいたかもしれないと思う。
ここまで水がきましたと大きな高い柱に印がついているのを
見上げてはため息がでる。
当時の写真も展示されていて
前と同じ空港なのに別物のような気がして
こころもそぞろにまた戻る道は
おぞましい光景をみながら
気が重かった。
本当に何年ぶりだろう。
3年前に法事が終わってからは訪れていなかった・・・
空港に行く途中の道路は真ん中にひび割れがずっと続いていて
とても怖かった。
埋めるなど少しは補修も見受けられたが
最近また多くなった地震のせいもあって
やはりあの時のままなのだと思った・・・
冷たい雨の降る寒い日だった。
途中の気温の表示は13度とあった。
だんだん空港に近くなると景色が一変した。
いつも車を預けていた民間の駐車場がどれもなくなっていて
がらんどうの荒れ地が続いているだけだった。
唯一看板だけが残っている駐車場もあって
切なくなってくる。
そうして道路沿いの和風レストランの
モノトーンの建物がふた棟だけ残っているのが見えた。
あの地震でも瓦一つ乱れていないりっぱな屋根に目が行くのだが
戸口や窓は全て津波に流されていてもぬけの殻・・・
白壁だけが残っている様はやけに空しかった。
売りビルの前には
被災したがらくたがまだ積み上げられている。
そうして反対側に「がれき」が積み上げられている光景があって
マスコミで「がれき」と何千回と見聞きしてきたはずなのに
実物を目にするのは初めてでショックを受けた。
仙台にすんでいてこのありさまである。
何にもない向こうは松の木がちらほら。
その間に間に胴体だけ残った家が点在している。
あれから1年と2カ月余りが過ぎたが
ほとんど変わっていないことに虚しさと怒りが
まじりあって湧きあがってくる。
空港の駐車場はいっぱいで
どの車も雨の中をうろうろしていたが
(ああ 民間の駐車場が軒並みなくなったのだから
仕方がないのだなあ)とぼんやりと思っていた。
いつも止めていた駐車場の方たち、
家族経営の駐車場にもよくとめていたことなど
思い出しながら
もしあの時
月一度の帰阪にこの場所にいたかもしれないと思う。
ここまで水がきましたと大きな高い柱に印がついているのを
見上げてはため息がでる。
当時の写真も展示されていて
前と同じ空港なのに別物のような気がして
こころもそぞろにまた戻る道は
おぞましい光景をみながら
気が重かった。