ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「バス停で」

2018-09-02 | きょうのできごと
実家をあとにしてバス停に立ってお目当てのバスを待っていた。

すると坂の上の方から男性がひとりやってきてそばに立つと
「50分のバスはもう行ったのすか?」と問われた。

(お~、仙台弁だっちゃ)と思いながら
「まだですよ」と答えて少しすると

「今まで車があったんだけど処分して・・・」と男性が話し出した。

「娘が心配して、もう運転はやめるようにあんまり言うもんだから、おれも七十七になるもんでさ」と続ける。
「出かける時は送り迎えするからと言われてさぁ・・・」

適当に相づちを打っていると
「今日は野球を観に行くもんだから」とおっしゃる。

(あらあら、今日はお遊びだから送り迎えはないのですね~)と心の中でつぶやいて
「雨が上がって良かったですね」とだけ応じた。

「タクシーを○○年やっていて、個人タクシーも○年やっていたのっしゃ」
「ずっと乗せる方だったから、乗せられるのも何だかね」

と、向こうからバスがやってきた~

「バスも乗り慣れてなくてしゃー」と男性は続ける。

会釈してバスに乗りこんだ。


途中の停留所で知り合いが乗ってきたらしく
さっきとすっかり同じことを話している声が後ろの方から聞こえてきた。

おしゃべり好きの運転手さんだったのだろうなあ。

プロの運転手さんも素直に娘さんの言うことを聞いて
すっぱりと車を処分して免許も返納したのだという。

こんな風に素直な人ばかりだといいのに
逆行やブレーキとアクセルの踏み間違いもなくなるのに・・・


コメント
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