ぽぉぽぉたんのお部屋

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「地震が来た日」

2011-03-13 | きょうのできごと
11日の地震の日は一仕事終えようと仕上げにかかっていた。
11時過ぎから2時過ぎまでとにかく終えたくて必死だった。
が、何度やっても数字が合わない。

途中急に冷え込んできたような気がして洗濯物をとりこむ時間なのに気づいた。
ベランダに出て急いで洗濯ものを取り込んでいる途中で揺れだした。

揺れが収まらずいつもと違うことに嫌な予感がして
玄関ドアまで走って開け放したまま外を見ていた。
マンションなので唯一の出口のドアがあかなくなると逃げ場がなくなる。
揺れが収まるかと思うとまた揺れが強くなり
それを何度か繰り返す長い地震だった。
このまま外に飛び出した方がいいのか、
思いあぐねているうちに家の中で食器の割れる音や
物が落ちてくる音が盛んにしていたが
身動きがとれなかった。

地球最後の日なのかと
30年以上も前のあの時も思ったが
今度の地震は比較にならないくらいすさまじかった。

昼間は点かないはずの通路の照明が点灯して一斉に消えた。
停電だ。

ガスはつくので遮断されていないと確認し
水はまだ出ていたが
とりあえずバケツやなべに水を汲み置きした。

懐中電灯と電池を出し
ろうそくを探すが見つからない・・・
必死に探したがあるはずのところになく、
暗くなる前にと近くのコンビニに行く途中で
信号の止まった交差点でたくさんの人が
歩いているのを見てぞっとした。
コンビニの外には長い行列ができていたが、
並ぶしかなかった。
みんなは何を買うのだろうとふと思った。

途中、また地震があり、
駐車していた車がバウンドしていて何だかこっちに来そうで怖い。
電線がビンビンなってうねり出す。
降り出していた雪はずんずん積もって傘が重くなっていく。
これからどうなるのだろうという思いで
不安をぬぐいさるように
並んでいるまわりの方と話しをし始めた。
みんなそうなのだろう。
気づくとまわりの子どもたちはみなヘルメットをかぶっている。
指定の避難所へ行くのだろうか
布団のようなものを持って小学校の方へ行く若い家族がいる。

まだ信じられないような光景を目の当たりにして
進まない列に並んでいるその時の私を
今も見ているような不思議な気分でいる。


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