てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

社会の縮図

2006-06-27 09:07:09 | 暮らしと生活
 大阪の男子大学生らが集団暴行された事件で、岡山で2遺体が発見された。若者グループ間の男女トラブルに端を発した集団暴行は、二人が殺害される残忍な事件にまで発展した。

 若者による事件が後を絶たないが、自分にも忸怩たる思い出がある。
 大学に入ったばかりのESS部の遠征の予讃線の列車内でのこと。声高に騒いでいるわれらに車掌が近づき、「列車内は社会の縮図。あなたたちのように楽しい人生の真っ只中にいる人があれば、隣のボックスに悲しい思いで葬式に駆けつけている方があるかも知れない。少し静かにお話いただけませんか」と諭された。
 一堂赤面の至りで我に返った。この時代とて若者の逆上を恐れて、見て見ぬ振りを決め込む人が多い中で勇気ある、しかも機知に富んだ一言だった。

 モラルやマナーは、一朝一夕に培われるものではない。幼児段階での周囲のしっかりした教育、啓蒙が必要不可欠だ。大学生といえば立派な大人だ。その範を垂れる立場にあるものが残念でならない。

コメント
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