てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

グリーンカーテン

2009-05-04 14:23:00 | 農事


 長かったGWも早後半入り、今日は「みどりの日」。これに因み4日付山陽新聞の社説では、社説子自らの経験談をもとに「ゴーヤで“緑のカーテン”を作り地球温暖化対策と冷房の利用抑制で節電」の一石二鳥を説いている。

 そういえばブログご近所suzieさんがいつか「OPERATION ASAGAO(朝顔大作戦)」と題して別嬪朝顔のことを書いておられたことを思い出した。いまそのページをめくってみると「緑のカーテンだけでも十分涼を呼び癒されるのに、加えて“べっぴんさん”とは…。錦上に花を敷くとはまさにこのことですね。清楚な純白が一段と引き立ちます」との小生の拙いコメントでコーナーを汚していた。

 母緑への供養の意味も込めて、ゴーヤの苗を3株植え、朝顔の種を蒔いた。目にも鮮やかなグリーンカーテンが、1階の窓際を覆い尽くす日を夢見て…。欲張ってゴーヤの苗のねきにはフルーツトマトの苗も2株添えた。
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せめてもの親孝行

2009-05-04 10:05:00 | ファミリー
 山陽新聞月曜日付のくらしのページに連載中の徳永進医師のコラム『野の花の人々』が最終回を迎えた。最後のテーマは<第65回 なかよし時間>と題して、恩師でもあり患者でもある84歳の元小児科医・向田さんの臨終に際して、奥さんと長女がやっとの思いで間に合い、最期を看取る2時間にわたる“家族のなかよし時間”を見事に描いてシリーズを締め括られた。
 母のこの1年間と余りにも状況が酷似しているので、他人事とは思えず何度も読み返した。

 そもそも徳永氏は、鳥取市で「野の花診療所」を開設しておられ、診療は一般医療全般(内科)とホスピスケアが中心である。これまでに多数の著書を記されているほか、共同通信社へも「医師の目・人の目 野の花の人々」の原稿を65回にわたり寄稿され配信された。この1年半、月曜日は新聞を開くのももどかしく、一番に目が行っていた。母の園での生活と重ね合わせて拝読したものだ。

 父の最期はあまりにも呆気なくアッという間に逝ってしまったが、母はこの1年間に4度も死線をさまよい、その度にハラハラ、ドキドキさせられた。「なかよし時間」と同じ様に、下顎呼吸が始まり息を引き取るまでは2時間足らずであった。私が握る母の手を、かみさんや看護師と交代しようとすると、固く握り締めて放そうせず、こちらの右腕の筋が痛くなるほどだった。
 最期は肩で息をしていたが、そのうち呼吸が少しずつ浅くなり、徐々に顎だけが小刻みに動くだけの下顎呼吸を経て、静かに眠るように息絶えた。秒針まで合わせていた手元の時計は、22時22分を指していた。

 両親ともに平均寿命を生きられ、最期は然程苦しむこともなく、傍で看取ることが出来た。長男としての務めを夫婦で果せ、せめてもの親孝行が出来たことに感謝している。
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