てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

小学3年の教科書

2008-10-10 14:22:28 | ビジネスと社会
 先日、小学3年生と1年生の孫を預かり、宿題である教科書の本読みをかみさんが聞いてやっていた時のこと。傍で聞くともなく聞いていたのだが、その内容に感心し思わず手に取って読み返した。

 あまんきみこ作「ちいちゃんのかげおくり」である。ネットで調べると、同作品は小学館文学賞を受賞、他にも日本児童文学者協会新人賞や旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞など数々の受賞歴がある。教科書によく使われるそうだ。道理で耳に留まるはずだ。

 内容は『お父さんが出征する前の日のこと。先祖のお墓参りに行った帰り道、ちいちゃんのお父さんは家族に「かげおくり」の遊びを教えてくれた。影法師をじっと見つめて10数え、数え終えたらすぐ空を見上げると影がそっくり空に映って見えるという。ちいちゃんとお兄ちゃん、お母さん、お父さんは4人で「かげおくり」をした。影法師は、まるで記念写真のように空に映った』というもの。

 残像現象を教えつつ、平和教育についても示唆に富んだお話で、悲しくも考えさせられることの多い秀作である。
 内容もさることながら、小学3年生の国語で漢字がこんなに沢山出て来るのかと驚かされた。同時に昨今の教育現場にいかに疎いかを恥じ入る次第。果たして自分の頃はどうだったのか記憶が定かでない。
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3県下縦横断

2008-10-09 22:03:40 | レジャー

巴屋本舗の塩味饅頭

H部さんから届いた珍味白いか

 岡山県西部美星町へ出かけるつもりで給油中、急遽心変わりし真反対の兵庫県赤穂に行き先を変更して車を走らせた。
 道中の岡山東部地区は、在職33年の4分の1にあたる、8年間に亘り担当した懐かしい地である。弥が上にも走馬灯の如くに思い出が甦る。

 小生にとって赤穂といえば「忠臣蔵=赤穂浪士」よりも「塩味饅頭」。それも数ある中で赤穂城大手門前にある巴屋本舗のものが一番口にあうので、それを求めて赤穂城址を目指した。塩味のきいた小豆あんを真白な寒梅粉で包み、月を表現した粋な和菓子。勿論赤穂名産の塩を使っている。

 満々と水を湛えたお堀から、大手隅櫓が見える大手門を潜り城内に入る。赤穂城址は櫓門の本の丸門、厩口門、本の丸御殿の基礎が復元されているだけだが、屋敷あとの土台石で、当時の御殿の間取りなどが分かり易くなっていた。現在もなお発掘調査が行われている。

 城内にある大石神社は、明治天皇の勅旨を契機として、明治33年に神社創立が公許せられ、義士を崇敬追慕する多くの良民からの浄財によって本殿や社殿が竣工。大正元年11月、四十七義士を祀る神社として鎮座されたとか。

 赤穂城址を後にして、次は赤穂御崎へ向う。潮の香を含んだ心地よい風を受け、用意してきた弁当を広げる。沖をゆっくり進む船影をボーと眺め、しばし時の絶つのを忘れるほど。
 海岸を散策の後、久しぶりに温泉でもとあちこちの旅館をのぞいてみたが、今ひとつ気が乗らないので、赤穂を後に竜野から上郡を経て岡山県に戻り、気心の知れた湯郷温泉で一風呂浴びた。

 帰宅するとポストに郵便物不在配達通知。差出人は県北のH部さんから。8時ごろ再配達されたものは、例によって見事な白いかだった。「夏の日本海白いかが今やっと鳥取に来ました。大漁でしたので御笑味下さい」とのメッセージが添えてある。
 お礼の電話を入れると「白いかの漁期は、例年5~8月ごろだが、今年は遅れてやっと獲れ出した」とか。

 早速に長男と三男に、赤穂土産と一緒にお裾分けした。二人とも晩酌のアテに間に合った。白いかは日本で一番高価ないかで、身が厚くて柔らかく強い甘味があることが特徴。わが家でもその白いかを丸ごと一本刺身にし、ゲソも柔らかくサクサクの天ぷらは絶品だった。H部さんのいつも変わらぬお心遣いに感謝しつつ、美味しくいただいた。

 我々が岡山と兵庫を横断している間に、H部さんのサプライズプレゼントが鳥取から岡山までを縦断してやって来た。












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慰問

2008-10-08 13:13:32 | 暮らしと生活




 おふくろがお世話になっている幸輝園を訪ねると、隣学区の幡多小学校5年生の良い子達40数名が同園を慰問しているのに出会った。

 こちらではリコーダー演奏をするグループ、あちらの島では紙芝居を演じたり、入園者と一緒になって折り紙をする子ども達など夫々の形で交流を深めており、何とも微笑ましい心温まる光景だ。

 ギターのレパートリーが増え、腕がもう少し上達したら是非ともギターを抱えて訪問したいと心密かに好機の到来を待っている。
 その際にはソロではなく、せめてデュオ、できればトリオかカルテットで賑やかにやりたい。賛同してくれる同士を今から物色しておかなければと念じている。

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家系図作り

2008-10-07 13:37:32 | ファミリー
 わがルーツは、どうせしがない小百姓だったのだろうか。無論家系図などという気の利いたものもなく、書付すらない。親父が健在の折にもっとキチンと聞き取りをしておくべきだったと、今更ながら悔やまれるが後の祭である。
 それでも乏しい資料を基にWordとExcelを使って一応の家系図だけは整理していたのだが、せいぜい七代、1800年代前半(文化、文政年代)までしか遡れない。

 そんな折も折、ご近所のK和田さんから「いとこ会の世話をしており、それぞれの家系図を作らなければならない。何かよい方法は?」と相談を持ちかけられた。
 ネットで検索する内に家系図ツールズ 「松田家」に辿りついた。フリー版もあるのだが、印刷機能がなかったりするので、1,000円を支払って製品版をダウンロードした。
 
 このソフトの動作環境として.NET Framework(ドットネットフレームワーク)2.0 以上 が必要だが、これにより家系図がワープロ感覚で自由自在に描けるというなかなかの優れもの。個人の情報の管理、自由自在な配置、家族のグループ化が簡単に出来る。
 また単に家系図を作成するだけでなく、友人や知人などの人間関係をビジュアライズする際にも威力を発揮しそうだ。

 これまで中途半端に終わっていた家系図整理を、やっと仕上げることが出来そうだ。きっかけを与えて下さったK和田さんに感謝。その返礼のしるしに、K和田さんの「いとこ会」の世話に倣って、親しい親戚の家系図作りの手伝いでもしようかと思っている。
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ギター発表会と久米南町界隈

2008-10-05 22:36:23 | 舞台、ライブ

ラストは津山新堀合奏団による演奏

 小雨降りしく中を県北津山へ車を走らせた。心待ちにしていた津山新堀ギター音楽院の発表会の日である。会場となるリージョンセンターは、津山市のやや北部の丘陵地に、28㌶もの広い空間を有した都市型公園として広がるグリーンヒルズ津山の一角にある。

 先ず舞台のセッティングに感心させられた。これまで経験したことがないほどの低床舞台なので、プレーヤーと観客が同じ目線となり、一体感のある雰囲気の中で演奏が進行した。
 同音楽院の生徒は幼児からご高齢の方まで層が厚い。35組もの出演のため時間がおして、たっぷり3時間がかりであったが、いずれ劣らずパワフルなものだった。日頃の皆さんの練習の成果を存分に発揮されたことと思う。
 後学のためにとのぞいた演奏会だったが、思惑どおり大いに勉強になった。11月9日に控えている公民館文化祭、続く12月14日に予定されているキャンドルコンサートの上でも学ぶべき面が多々あった。

 最後に審査講評では、高松ギター音楽院の宮尾和正院長より「ソロ、弾き語り、バンドいずれにしても自分の世界を作って出せる人は良い。曲に入り込むことが大切。技術的には爪の使い方の工夫が大事。例えばアルペジオを弾く時には、中指と薬指で爪が入らないとダメ。そのためにも手首が引っ込むといい音が出せない」と貴重なアドバイスをいただいた。

 また、本日の発表会への道中、せっかくだから久米郡久米南町界隈へ寄り道した。先ず浄土宗の開祖、法然上人誕生の地である「誕生寺」へお参り。その足で『日本の棚田百選』に選ばれ日本一の面積を誇る久米南町「北庄の棚田」も訪ねた。
 近くには鶏肉の専門店として有名な「中島ブロイラー」があり、持参した握り飯のおかずにいただいた手羽先、ローストチキンはいずれも絶品だった。

 そして午後2時の開演の寸隙を縫うようにして、かみさんの幼馴染たっちゃん宅へ寄り、彼女の大好物イチジクの第三便を届けることが出来た。
 生憎と終日雨が上がることはなかったが、一度は訪ねたいとの念願の場所2カ所にも足が運べ、意義深い一日となった。


刈り取りの終わった北庄の棚田

日本一の面積を誇る北庄の棚田

法然上人御誕生の聖地・誕生寺

誕生寺境内の大銀杏

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