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ワシントンD.C.の議事堂前にて(社内報に掲載された写真)
ある方から心入れの歳暮として、いつもの如く逸品のロースト・ビーフを頂いた。ロースト・ビーフを見る度に懐かしく思い出すことがある。19年前の4月に一週間かけて、アメリカ東海岸を旅した旅先での珍騒動の一幕である。先日の小欄「ナイアガラ瀑布に倣う」の記事もその時の旅で出会ったシーンを想起して認めたものである。
《今晩は少し遅い夕食をアメリカらしく決めようと、数あるデリカテッセンの中からカーネギー・ホールの近くにあるザ・ニューヨーク・デリカテッセンを選ぶ。ガイドブックの『広さでは群を抜いて大きく、約500名分の座席がある。天井が高く、ゆったりとしたレストラン気分でデリカフードが楽しめる』に誘われて出かけた。案内されて席に着き、出されたメニューはもちろん横文字でチンプンカンプン。できれはBeef-Steakでもと思っていたので、適当にBeefの字が目についたものを指で示して2人分頼む。Waiterは、一瞬怪訝そうな顔をしたが、焼き具合いも尋ねず引き下がる。何だか変だな、とは思った。
しばらくあって出てきたのはRoast-Beefである。しかも山盛りで、わが家族中かかっても平らげられる量ではない。おまけに野菜、ポテト・サラダ、パン、丸ごとピクルスなどが付いてくる。
ハイネケン・ビールを2本空けるうちにも口の中でビーフ片は一向に減らない。結局パッケージを頼んでホテルヘ持ち帰った。家内も初めからロースト・ビーフと分かっているなら止めてくれればよかろうに、私が注文するのを、そんなに好きだったのかと再認識していたと言う。勿論お互いにこんなバカでかい量とは知る由もなかったが・・・。》(拙ホームページの旅まくら>アメリカ東部「アメリカ、二大発見の旅」より抜粋)
当時、社内では「リフレッシュ休暇推進」、「土曜日出勤半減」の両運動がスタートした直後であり、当方の長期リフレッシュ休暇は何よりも宣伝PR効果ありということで、社内報に写真付きで紹介されるという曰く付きのものである。
先述、旅のかけある記は、「大国アメリカは双子の赤字(貿易と財政)、エイズ禍の蔓延、失業者の増加、湾岸戦争終結後の諸問題などを抱え傷つき疲弊してはいるが、やはりわれわれからすれば“世界のアメリカ”には違いない。日経平均は27,000円の壁が厚くもたついている間に、とうとうNYダウは3,000ドルの大台に乗せ史上最高値をつけた」と締め括っている。これまた隔世の感がある。
※株価、NYダウ11,410$に対して日経平均10,211円(2010年12月現在)
ドル/円 1991年4月1$=132円→2010年12月1$=94円