てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

横溝舞台散策の追補

2012-05-22 18:38:00 | レジャー
 小欄「2012/4/29 GW序盤の産物」で記した「横溝正史の舞台散策」の催しにご一緒したメンバーのお一人、石井啓子さんが22日付山陽新聞読者のページ「ちまた欄」に一文を寄せておられる。

 私の拙いレポートでは足りない部分を十二分にカバーして頂いているので是非ともご紹介したい。


2012年(平成24年)5月22日山陽新聞ちまた欄より
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日食騒動

2012-05-21 09:24:00 | 気象・気候

うちわに穴をあけたものにて観察(5月21日午前7:27)

ピンホール・ビュワーにて観察(5月21日午前7:29)

雲が格好のフィルターとなりmikiさんが肉眼で捉まえた金環日食

 あれほど前々から騒がれていた金環日食、天気予報などからしてもどうせ当日は雲に妨げられるものと思い込み諦めていたので観察グラスの準備もなし。

 「おとうさんは(対応が)遅いわ!」と家内に冷やかされながらも、俄かにダンボール箱でピンホール・ビュワー を作ったり、うちわに無数の2~3㍉大の穴をあけたものを用意、あるいは木漏れ日を白い紙に映すなどの方法で部分日食を結構楽しめた。

 残念ながら当地では地理的条件から金環日食には遭遇できず、ネットやテレビ、夕刊の映像でリアルタイムに十分堪能した。

 金環日食に願い事をすると叶うといわれるが、今回は特段何もしなかった。それよりも1998年11月しし座流星群に願掛けをし、翌年にめでたくも三男の所に「星からの王子さま」を授かったことなどを懐かしく思い出した。
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JORDANは冗談にあらず

2012-05-20 15:31:00 | 舞台、ライブ
 5月20日付山陽新聞で実名報道された「ジャズ喫茶JORDAN」、小欄では「2012/4/22 オンリーワンのジャズ喫茶 JORDAN」、「2012/4/30 ジャズ喫茶 JORDAN オープン!」に続いて、今度は実名古川三郎さんで三度目の登場となりますが、悪しからずご容赦ください。

 同紙の「岡山都市圏版」へ掲載のため、エリア外でお目に届かなかった方に、プロがコンパクトに纏めた記事を篤と御覧ください。
 古川さんは同記事の中で店名JORDANを「“冗談”で始めたという意味も込めました」とかなり悠長に笑いながら話されていますが、道楽や趣味というにはあまりにも高い代償になっております。

 新聞記事の紹介にありますように、店内にはアップライトピアノもあり、ミニコンサート会場などにご利用頂くことも計画中だとか。
 皆さま方におかれましては、今後とも温かいお力添えと末永いご愛顧を賜り、大きく育ててあげてくださるよう切にお願い申し上げます。

「JORDAN」紹介のブログ記事(順不同)
☆「讃岐鯉次朗の独り言
☆「あまから閑話
☆「よもやまJAZZ
☆「mrs-zの弾き語り日記
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田植え胸突き八丁

2012-05-18 21:32:00 | 農事
 ここ数日間、田植え(乾田直播)の準備として、田起し→施肥→田平し、畦草刈りなど、慣れぬ百姓仕事で多忙を極めた。

 そして、今日は週一度のギター教室を休んで、8時過ぎから田植え(籾播き)にとりかかった。昨年の直播機トラブルの学習効果が奏功、今年は至極スムーズに作業が進み昼までにはひとまず完了した。

 ただ、田植えは胸突き八丁にさしかかった所。本来ならば、引き続いて午後から除草剤散布をしなければならないところだが、連日の過労が祟って、また不整脈が起きても厄介なので、大事をとって明日に繰り延べた。

 この初回の除草剤散布さえ済ませておけば、後は田に水が入る6月24日までに、2回目の除草剤を散布すればよい。但し、これも草の生え具合次第で、場合によっては更にもう1回の散布を挟まなければならない。この見当を誤るととんでもことになる

 この除草剤散布だが背負い式噴霧器のため、かなりの重労働で、寄る年波には勝てず年々きつくなる一方だ。もう10年は頑張らねばという気負いだけはあるのだが、さてあと何年続けられることやらと憂慮しつつ、明日の除草剤散布を以って画竜点睛としたい。


籾播きと除草剤散布を完了した我が田圃(5月19日撮影)
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昼メロ

2012-05-15 14:08:00 | 舞台、ライブ
 どうも好きになれない昼メロだが、唯一例外がある。大学1回生の夏休み頃のこと、配役もドラマの筋も全て忘却の彼方だが、マヒナスターズの甘い歌声と共に、夢中になった46年ほど前のことを懐かしく思い出す。

 何分大昔のこと故、辛うじて憶えていた歌詞の出だしをヒントにヤフると、梶山季之原作のテレビドラマ「女の斜塔」で、主題歌はマヒナの「愛してはいけない」であると判明した。親の目を盗んでは、テレビの前で15分間、胸が高鳴るのを覚えたものだ。

 ところで、昼メロの「メロ」とは、「メロメロになる」 から 「メロ」かと思っていた(笑)というのはジョークで、「お昼のメロドラマ」の短縮形であると容易に想像がつく。
 ちなみに辞書を引くと、"melodrama" はれっきとした英語で、「感傷的な通俗劇」とある。語源はフランス語で、「音楽劇」という意味だそうだ。
 さらに「昼メロ」 は "soap opera" という。1920年代の米国のラジオの昼メロで、せっけん会社がスポンサーになるケースが多かったので、こう呼ばれるようになったとか。

 話を元に戻そう。『女の斜塔』のあとがきで、ベストセラー作家の梶山氏は次のように述べている。興味深い話なので、少し長くなるがご紹介する。

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 女の斜塔
 『女の斜塔』は、女性雑誌の創刊号から、とにかくヒットするものを……と云うことで、執筆した連載小説です。私は、全国の貸本屋に、人を派遣して、どう云うメロドラマが一番うけているか、と云うことを調査しました。そのうち、ベスト・テンを撰んで、ストーリーを検討し、その結果、下した私の結論は次のようなものでした。
一、相変らず、勧善懲悪ものが、栄えていること。
二、近親相姦に近いものが、読者の興味を呼んでいること。
三、虐げられた主人公が、復讐すると云うテーマが喜ばれていること。
 以上の三つです。

 私は、それで若い女性読者に集って頂き、マーケッティング・リサーチを試みました。すると、主人公の職業は、ジャンパーを着たインテリ、平凡なサラリーマンではなくて創作的な仕事に従事する男性……と云う回答が出たのです。

 私は、躊躇することなく、主人公の職業を建築デザイナーに決めました。これが決定すると、あとは一瀉千里です。この小説は、大いにヒットし、テレビの連続ドラマとして、視聴率をあげました。それは、私の筆の力ではなく、読者がなにを望んでいるかを事前に調査し、それにあて嵌めて書いたからに他ありません。

 いままで、日本の作家は、こうした読者の趣旨を調査せず、――俺の書くものは芸術だ。それが判らないのは、お前たちの頭が悪いんだ……。と云った、一方的、かつ高飛車な態度で、執筆して来たように思われます。しかし、私に云わせれば、明治時代ならイザ知らず、今日に於いては、文学は芸術ではありません。文学の世界で、芸術として残るものがあるとすれば、詩と、随筆ぐらいなものでしょう。

 何人をも感動させるものが、芸術なのです。売文業者(原稿を売って、生活している人たちの意味です)が、なにを今更、芸術家ぶるのでしょうか。他人のために書くか、自己のために書くかと云う違いがあるだけで、通俗小説も、純文学も、へったくれもありません。あるのは、良い小説と悪い小説、面白い小説と、そうでない小説との区別だけです。少なくとも、私は、そう思っています。

 キリストは、九十九匹の小羊よりも、一匹の迷える羊を救え……と云ったそうですが、私は大局的に見たら、小の虫を殺しても、大の虫を生かす方が、人類の方向としては正しいと思うのです。かなり抵抗のある言葉と思いますが、生きていく上には、決して無意味なことではありません。どうか、心に留め置いて頂きたいと思います。
 一九七二年九月十日 伊豆・遊虻庵にて
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