てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

一隅を照らす

2012-05-13 21:49:00 | ビジネスと社会


 菩提寺脇田山安養寺において、天台宗の開祖・伝教大師(最澄)講があり、寺総代の一員として参拝した。

 伝教大師和讃の奉唱、東日本大震災物故者供養並びに復興祈願に続いて塔婆供養をし、故人の冥福を祈った。

 祭壇中央にはご本尊の阿弥陀如来、左脇に伝教大師、右脇に天台大師が安置されている。

 有名な「一隅を照らす」とは伝教大師の『山家学生式』に記されている言葉である。一隅とは自らの身の回りのことであり、その根底にあるのは「道心」であると伝教大師は記しておられる。

 そういえば私が営業マンとして駆け出しの頃、“販売の神様”といわれたO崎大先輩がよく口にされたキーワードのうちで、「一隅を照らす」と「常在戦場」が強く心に残っている。

 「置かれている場所や立場でベストを尽くせ」と発信しておられたのだが、その真意がやっと分かりかけた時には、残念ながらO崎さんは既にこの世に居られない。

 「自分が光れば、お隣も光り、やがて町や社会が光る。小さな光が集まって、日本を、世界を、いや地球を照らすことになる」と肝に銘じ、力強く一歩を踏み出したい。
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信城寺春の大祭

2012-05-12 16:02:00 | 暮らしと生活
 鬼子母尊神を祀る法正山信城寺恒例の春の大祭に招かれ、長男家族に御伴をしてお参りをしてきた。同寺のおかみさんヨウコちゃんは家内の幼馴染、その娘ドイちゃんは長男嫁とかつて職場が同じ、孫娘くーちんはうちの孫たちとバレエ・ダンス教室の仲間で家族ぐるみのお付合い。夫々が別ルートで近付きになり、ひとつに繋がったという奇縁の間柄である。

 同寺の大祭は春、夏、秋と催されており、昨年は東日本大震災のため自粛し、チャリティーをメインにした形の開催だったが、今年は例年通り賑わいを復活した。オークションとバザーと沢山の夜店が出て、その利益と合わせて募金箱と寺の賽銭箱はすべて東日本大震災の義援金として贈られる。

 同寺の鎮守殿で東日本大震災復興祈願と信者の加持祈祷の後、本堂をステージにして同寺の孫娘くーちんが通うルツィアバレエダンススタジオ(LBDS)の生徒によるジャズダンスが奉納された。くーちんたちのメンバーは、このほどニューヨークで開かれたYAGP決勝に出場し、その活躍ぶりは山陽新聞で大きく報道された。

 アトラクションとして南米パラグアイの民族楽器アルパ奏者の内海淳子さんの素晴らしい演奏が披露された。ヨウコばあちゃんに抱っこされた一歳半の孫は、最前列で聴いていたが、事前のおばあちゃんの言葉通り、いい子にして聞き入り演奏が終わると拍手までしていたのには驚いた。その話の詳報は内海さんのブログをどうぞ。

 チャリティー・オークション会場では、かつての会社の同僚ニノさんが娘(我が長男と同期)家族で「檀家ではないが、この大祭の雰囲気が好きで、バザーも楽しみ」と言いながら駆けつけたのにバッタリ出会う。家内はWEDGWOODの素敵なティーカップを500円で落とした。

 立ち並ぶ夜店のテントはどこも大盛況だが、長男の嫁家族はたこ焼き店の手伝いに大奮闘した。
 家内は、接客や孫の守の大忙しのヨウコちゃんと、合間を縫っては積もる話を交わし、彼女の実母とも半世紀ぶりに対面できるなど感激一入だった。今回の案内に当たって、うっかり家内の旧姓と同姓同名の方に電話を入れてしまい、それがきっかけでそのY岡さんとも久し振りに旧交を温めたそう。そのY岡さんとは20年前にハワイ旅行をした際、飛行機の席が隣り合わせになり交友が続いていたもの。

 最後にLBDSメンバーが再登場、会場のお客と一体になって、手拍子をとりながらステップを踏み、ムードがクライマックスに達したままお祭りのお開きとなった。
 ニノさんとは「(社友のため死亡時には記事掲載になるが)お互い新聞には載らないよういつまでも元気で頑張ろう」と握手を交わして分かれた。


2本の大いちょうの木がシンボル(夜間はライトアップ)

鎮守殿での加持祈祷(おかやま彩時記より借用)

会場は大入り満員

本堂の鬼瓦

LBDSメンバーによるジャズダンスの奉納

圧倒的女性上位の中で孫息子は紅三点

何処にいても一際目立つルツィア先生

内海淳子さんによるアルパ演奏

大好きなアルパ演奏に聴き入る同寺の孫

オークションに群がる子どもたち

家内が落としたWEDGWOODのティーカップ

立ち並ぶ夜店のテント

嫁と孫が手伝う一番人気のたこ焼き店

ヨウコちゃんの実母とN瀬住職

アンコールステージ

会場はクライマックスのままお開き
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麦秋前

2012-05-11 16:15:00 | 農事



5月11日午前5時半撮影


 かつての田園風景も様変わりして、いまや水稲と麦の二毛作を手掛ける農家がめっきり減り、往年の見る影もない。

 早朝ウオーキングの道すがら見かけた数少ない麦畑。朝日を浴びて爽やかなグリーンをなびかせる麦穂たちが目を引き思わず足を止めた。

 これから日毎に麦穂が色づき、間もなく黄金色の絨毯に変わる。麦秋至る頃を想像するだけで胸が躍る。
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つくなら深いため息

2012-05-10 14:58:00 | 健康と医学
 特別に意味もないのだが無意識のうちにため息をついては、家内から「幸せが逃げるよ!」と窘められることがある。
 ただのため息をつくだけではなく、正しい呼吸法を身につければ、心も身体も元気になるという話を聞いた。

 早朝ウオーキングの折、NHKラジオ番組・健康ライフの中で順天堂大学の便秘の名医小林弘幸教授が「毎朝のお通じは健康の基本」と題して呼吸法の大切さを語っておられた。
 それによると、
ワン・ツー呼吸法
⇒深いため息をつく要領で、ヨガのような長くゆったりした呼吸法で身体がリラックスし副交感神経が優位に
・1:2の呼吸法
⇒吸った時間の倍かけて息を吐く
<やり方>
1.5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸う
2.口をすぼめて10秒かけて口からゆっくり息を吐く
3.これを1回5分間朝・昼・晩の1日3回行う

☆ツイスト運動
 便座に座った状態で出来る門トレとして、右手で左足先、左手で右足先と体をひねりながら左右交互に、足下に触れていく。
 
 即刻この呼吸法を取り入れながらウオーキングを続けた。帰宅して朝食をとった後、すぐにウオーキングとの相乗効果が表れ一発解消した。このところ便秘ではないものの排便がイマイチスムーズでなかったのだが、今日は2回に分けてスッキリとした。

 小林氏は「ため息をつく背景にはストレスフルな感情があると思うが、実はため息はとても身体によく、思う通りに自分の心をコントロールできるようになる。ため息は吐く息であり、副交感神経を刺激し、全身の血流をよくする。すなわち、ため息をつくことで人間は自然とリカバリーショットを打っているのである。」と語る。

 ため息と深呼吸の違いは、深呼吸では吸う量:吐く量が1:1なのに対し、深いため息は1:2になり、より効果的に副交感神経に切り替われるそうだ。
 これからは疲れが溜まってきたなと察知したら、何ら臆することなく大いに深いため息をついて気分転換を計ろうと思う。
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藤の競演

2012-05-08 20:00:00 | レジャー
 日本随一の藤公園と言われている岡山県和気町にある「和気の藤公園」で、今が盛りの藤を愛でてきた。この地は藤野と言われ、昔から野生の藤の花が多く咲いている所だったと伝えられる。
 この地で誕生した和気清麻呂公の生誕1250年を記念して藤公園を整備。広さ7,000㎡の園内には、幅7m、総延長500mの藤棚を配し、北海道から鹿児島まで全国46都道府県の著名な藤や中国・韓国の藤が栽培されており、150本の藤が咲き乱れる。紫・ピンク・白、花房の長いものや八重のものなど様々な色や形の藤が咲き競う。

 同公園は、新婚の甥夫婦を道案内して以来5年ぶり3度目の訪問となる。また、前回訪問した折の小欄への記事がmariさんルートでsuzieさんのお目に留まり初コメントを賜ったという、記念すべきsuzieさんとの出会いの場でもある。

 今回が再々訪だけに、これまでより少しはポイントを押さえて鑑賞して回った。珍しい所では長野県伊那市の「タマサキフジ」で、この花は蝶形に開かず不展開であり、このような藤は他に類例を見ない珍しいもので、植物学上貴重なものだそう。
 また、北海道函館市の「五稜郭のフジ」、茨城県笠間市 (県指定) の八重のフジはかなり見応えのあるものだった。
 エンピロさんモモエさんの住まわれる福島県にある石川町の「ノダフジ」は特別な思い入れをもって愛で、写真にも収めた。


橋を渡ると正面に和気神社(画面左に和気清麻呂公の像)

和気清麻呂公の像











まるで日本全国の藤の花のシャワーを浴びているよう



タマサキフジ

五稜郭のフジ

五稜郭のフジ

珍しい八重のフジ

福島県のノダフジ





コメント (9)
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