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大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

葛城山のつつじ2020~水越峠登山道

2020年05月23日 | 旅行・登山

2020年5月14日 6:20 金剛バス 水越峠バス停 土日祝日に運行されています。

 

6:30 水越峠 標高528m 旧道の県境 向こうが奈良県、こちらは大阪府です。

 

6:30 平成29年(2017)の台風21号により祈りの滝付近で道路が崩壊し、今も通行止めになっています。

 

6:36 そのピークが県境、その脇を左に行くと、ここが葛城山への登山道です。大阪側から葛城山に登るには大きく3つのコースがあります。

一つは弘川寺からの登山道。傾斜はおおむねそれほど急ではありませんが、道のりはここからのコースに比べ1.5倍と長く、また脇道が多く、馴れた方でないと一人では迷いやすい。3時間余りのコース。弘川寺は落ち着いた名刹、桜や紅葉のシーズンは特におすすめ。

もう一つは、天狗谷コースで河南町青崩(あおげ)の金剛バス「葛城登山口」(土日祝のみ)か水越トンネル前登り口から上がるコース(車の場合)で、途中岩盤があり鎖場があります。コースタイム2時間。

そしてこの水越峠コースは距離は短く、標高差が430mで、所要時間も普通に登ると2時間以内、しかも一本道で迷うことの心配がいらないコース。前半は心臓破り急坂ですが、水越水論の跡を目の当たり確認でき、後半は傾斜が緩やかで、つつじのお出迎え、ヒノキの美林、金剛山や奈良盆地を見渡す眺望の良さでほんわかムードの山歩きになります。

すべてのコースに無料の駐車場があり、1000mに満たない山ですが、2~3時間とけっこう登るのに時間がかかります。

 

 

6:36 ここは近畿自然歩道でダイトレ道(ダイヤモンドトレール)でもあります。ダイヤモンドがトレればいいんですが、ヒノキの美林で、どんぐりすらあまり落ちでいません。

ここが有名な河内側の水を人為的に大和に井路を造り落としている場所のひとつです。このような個所はもう一つあり、金剛山側の越口でも人為的な井路を築き河内側の水を大和に落としています。いわゆる江戸前期の水越水論の舞台となった場所ですね。この後道を暗渠でくぐり峠の大和側に水が落ちます。まさに「水越」です。

 

6:38 この登山道の崖面に大和側が井路を造っています。登山道が法面を固める道になっています。左側が河内側に落ちる谷で、大阪府南河内郡千早赤阪村水分になります。ここの井路の水は奈良県御所市関屋に人為的に流れます。

 

6:42 石畳の道になりました。急傾斜が続き、水音激しく落ちていきます。

 

6:43 深い谷が迫ってきました。 

 

6:44 道幅が狭まり60cm位になり、法面を石垣で補強しています。もともと河内側の谷に落ちていた流れを、山の崖面をえぐって加工して井路を通し、崖面が切れる登山道の入口の水越峠まで流し、そこから大和に水を落としています。

 

6:45  標高562m ここから人為的な井路が始まります。ここから上は自然の渓流のように見えます。写真では写っていませんが左側は急な崖の河内側の谷になっています。階段のところにある石垣堤防は水量が多い時に井路を越えて河内側の谷に水が落ちないようにしているように見えます。

 

6:48 階段を登ると、右側に自然の沢のように水が落ちています。

 

6:52 少し登ると、ここから水が湧き出しています。これより上流は石の間を伏流し、どこかで湧き出しているように見えます。

 

6:55 沢がなくなり、急な石畳の道が続きます。

 

6:55 見返ると、金剛山。

 

7:00 標高597m どんつきまで行くと、道は右に曲がり、林の中へ。花崗岩の岩盤の登山道。

 

7:34 急な坂道をどんどん行くと、つつじの自生している所がありました。

 

7:36 赤いヤマツツジです。頂上の自然つつじ園のつつじと同じ種類です。

 

7:40 階段道の日当たりの良い所に自生するつつじ。

 

7:51 突然灌木林が開けて、草原になりました。藤が隣の木にくらいついて、花を咲かせます。

 

8:01 振り返ると金剛山。周りを灌木が覆い、つつじは日当たりのよい際の所で花を咲かせます。

 

8:03 広葉樹の雑木林に入りました。

 

8:11 標高770m ここからはヒノキの手入れされた美林です。頂上までの中間示す道標。といっても目的の自然つつじ園はそのかなり手前です。

 

8:28 途中右側の奈良県側の視界が開けます。

 

8:28 かすんだ中で大和三山も見えています。

 

8:33 ところどころ登山道に沿って咲いている真っ赤なヤマツツジ。

 

8:37 標高899m 左側は枝打ちされたヒノキの美林が続きます。

 

8:41 標高908m パラグライダー場 東からの風が涼しく、景色が素晴らしい。

 

8:52 ここからテイクオフ。休日にはのんびりとしたフライトが御所市内から眺めることができます。名柄の南にランディング場があります。

 

9:15 標高894m 自然つつじ園に着きました! 2時間弱のコースをのたのたと3時間掛かってたどり着きました。パラグライダー場から坂を降りて数分で視界が開け、つつじ園を見上げます。

 

9:20 「一目100万本」と言われるくらいのつつじの海。なんと「一目千本」と言われる吉野山の桜の1000倍です。

両目では200万本になるのでしょうか?

 

9:47 つつじ園の上から

 

9:51 標高905m ここはダイトレ道 向こうは金剛山。

 

12:12 青い空と白い雲、傾斜もゆるやかで、つつじ園から山頂にいたる道。

 

12:24 途中国民宿舎 かつらぎ高原ロッジを通ります。残念ながらコロナ禍で閉館中。

 

12:48 山頂、標高959.2m。360度見渡せるビューポイント。集取時間が9:30の郵便ポスト。

二等三角点ありが近くにあります。

 

 

12:45 頂上より大峰山脈と...

 

12:42 高見山1249mがかすんで見えます。

 

12:33 つつじのシーズンでしたが、コロナ禍の中、頂上や自然つつじ園もそれほど混雑はなく、すがすがしい1日でした。

撮影日:2020年5月13日(下見)、14日

関連記事:葛城山のつつじ 2020  2020.5.20.

葛城山のつつじ 2019 2019.5.17.

2020年5月23日 ( HN:アブラコウモリH )

 

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