楽の音にあわせて

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あれはダメ…切ってしまう関係

2013-02-19 19:56:00 | Sisterのねごと
正義を貫くのはとてもいいことですが、「あの人はダメ」「あんな考え方ではダメ」というふうに、自分の考え方の物差しに合わない人や考えなどをバッサバッサと切り捨てていくような傾向が、どうしても自分の中にあります。そんなこと、感じませんか。

あんなばかげたことを言って。あんな薄っぺらい考え方で。あんな偉そうな口をきいて。あんないい加減な人。あんな夢みたいなことを考えて。あんな難しい話をもちかけて。あんなつまらないことにこだわって。…などなど、神の義と言うよりは自分の考えや傾向に合うか合わないかで、本人の耳には入らないところで一方的に「あんなことではダメ」と決めてしまうという傾向、よく観ると自分の中にもたくさんあります。

「罪なき者よ、石持て打て。」 一体どんな権限でそんな裁きを下せるんでしょう。我ながら恥ずかしくなります。この「あんな」にとりつかれると、寄り添うということばさえ色あせてしまいます。



この写真はとある修道院の祭壇です。しばらく眺めていると、脚というか支えているところに、イエスの横顔が静かに浮かび上がってきます。わたしたちの視線よりずっとした下のほうでじっと見ていてくださるこの方のもとに、立ち返るようにと呼びかけられている四旬節、目に見えるものの中に見え隠れしながら寄り添っていてくださるイエスに本気で信頼して、「こんなわたしで本当にごめんなさい」と、自分のいたらなさをも全て差し出したいと願いながら。