
寒い日がこうも続くと、暖かいものが恋しくなります。温泉好きな方もたくさんいらっしゃるでしょう。
温泉…お猿やカピバラが入れるぐらいなら嬉しいですが、“地獄”となると話は別です。
その昔、キリストとの絆を断ち切られたくないという一心で、無数の善良な人々が煮えたぎるお湯の中に投げ捨てられていきました。
また、津和野の峠でのように、三尺牢に押し込められて極寒の季節も屋外にさらされ続けた人も。もちろん大勢の人が事切れたのでしょう。

現代の日本では殉教のかたちこそ異なりますが、キリスト故に、人との交わりを大切にした暖かい世界を創り上げるために、立ち向かわなければならないこと、流されてはならないことも、たくさんあるはずですね。
寒い夜、ふとこんなことを考えました。
三尺牢の写真は長崎・西坂の26聖人記念館で撮りました。その後ろには聖パウロ三木が堂々と十字架に張りつけられていて、生きる土台を問われている感がありました。
