ガラス板試料ステージ改造 2021版

2021-09-05 12:03:06 | 雪の結晶撮影
 ここ何日か取り組んでいた「ガラス板試料ステージ改造 」、 その改造の具体化案がほぼまとまった。

 ガラス板ステージの外形寸法と同じ物をポリプロピレン(PP)の 0.5t シートで作りました。 そのシートの内部には サイズ40 x 60ほどの角穴を6箇所切り抜き加工しました。 最終的な組み立てはガラス板の上に加工したPPシートを両面テープで接着。 更にその上部に台所で使用するラップフィルムを乗せて完成。 そんな形で試作品を作りました。(Top写真)




試作品の角穴とラップフィルムに載せた
プラスチック製・ダミー雪片

 その試作品の上にプラスチックで作ったダミーの雪片を乗せ、 雪の結晶撮影装置を用いて撮影してみました。


 従来はガラス板の全領域で降雪を受け止めて、 その中から良型の雪の結晶を選んで撮影していたましたが、 今回はPP板の外枠や内部の仕切り部分領域がデッドスペースとなるため、 減点要因となります。 しかし、大きなガラス板のどこに良型の結晶が載ったか? それを覚えて置き、カメラのレンズの真下にセットする作業は結構手間取る作業だった。 それが今回、 ガラス板の内部領域を六分割したことに依り、 どの領域に良型の雪の結晶がのったか? 事前に目視して記憶することが容易になると想像されます。

 双方を勘案するとプラマイゼロかなと思っています。 ラップフィルムで降雪を受ける形に変更した結果、 目論見とおりに 「外気温がマイナス2℃程度でも撮影可能となるとしたら、 「以前よりも良い試料ステージの完成と言える」 そう思い、 今は早く降雪の便りが聞こえて来ないか、待ち遠しい気分になっています。



ダミー雪片の試写画像:  ポリエチレン薄板に
アイスピックを押し当てて出来る放射状曲線


ダミー雪片を除去した時の背景画像の状態


 ダミー雪片の試写画像には細かな粒状や線上の筋が写っていますが、 それはダミーのプラスチック片の上に付着した物と判断できます

ガラス板試料ステージは4組あるから、 PP板で作った試作品も4組これから作る予定です。
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