今朝は大阪城公園に着いて、そのまま飛騨の森へ向かう。他を回るつもりはない。 到着すると数名がカメラを構えて待っている。
鳥友S水さんに聞くと、6時ごろから待っているが一度も確認していないという。 既に出た後と聞くのも悲しいが、一度も出ていないはもっと悲しい。
待つしかない。次々と人がやってきてあれやこれや雑談しながら待つ。待つ。でも出ない。
その場には、キビタキ♂、♀型、エゾビタキ、ハクセキレイ、コサメビタキ、シジュウカラなどが出る。 特にエゾビタキはフレンドリー! 目に前に飛んできてとまる。何度も何度も同じように。 撮影は非常に楽。このエゾビタキは、人が好きなんじゃないかなと思うほど近くに寄ってくる。
待っている間、コスタリカへ夫婦で鳥見行で撮影した方から、ケツアールの写真も見せてもらう。確かに緑や青が金属光沢に輝いて、華美で美しい鳥だ。
昨日のオジロビタキを撮影できたのは5人。最初に確認撮影した人の写真を見せてもらう。 種々の角度から撮影されていて確認したい部分もはっきりと。 オジロビタキ♂成鳥で間違いないだろう。
あえて言えば、オジロビタキ、ニシオジロビタキ独特の尾を上げる姿勢の写真が1枚も無かった事、喉の色がやや薄めだった事。もっと多くのオジロビタキの情報が欲しいと思った。
なにしろシベリア東部に繁殖するとされる鳥なので・・・その辺りには研究者は多くない。極端に情報が少ない。今後大きな変化も想像出来る種。今の図鑑はすべてゴミ箱にすてた方がいい事になるかも。
大阪城公園のオジロビタキ2羽目、しかも成鳥♂は初。しばらく滞在してほしかった。が仕方ない。
別れた彼女と乗り遅れたバスの後は追わない主義なので諦める。心の中で涙ぼろぼろ。
千里からR子さんがやってきた。彼女とは30年来の鳥友である。最近は1~2年に1回程度しか出会うことはない。 私と全く同じ生まれ。こうして元気にしている姿に会うと本当にうれしい。自分に会ったとような気がする。
口には出さないが、お互いこれからもずっと長く鳥見人生を楽しもうと思っている。
結局11時頃になって私は諦める。まだまだ待っている人もいる。野鳥の世界は分からないから、午後から出るかも知れない。出ないかも知れない。 もし出たらよろしくお願いしますと声を掛けて飛騨の森を後にする。
いつもの第二寝屋川を前に飲みながら、川の流れを見て人生を見つめる。こんなぼんやりの時間あるからここまで生きてこられた。
オジロビタキは今ごろ、どんな空を飛んでいるのだろう。