大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

アカエリヒレアシシギ 大阪城公園初!! 2021.5.31

2021年05月31日 | Weblog
 帰宅してブログを書きながら飲んでいると大将からライン。
 「北外堀アカエリヒレアシシギ3羽」 
 えー!!!!! 今から行っても間に合うか、どうしよう?

 行かなくて後で 「夕方まで居てた」 と言われると辛い。行って空振りの方がまし。

 飲みかけのビールもそのままにカメラを持って飛び出す。靴下もはいていない。
 北外堀に一番近い所でタクシーを降りる。そのまま北外堀へ駆け寄る。

 普通ならカメラマンなど、多くの人が目に付くはずが誰もいない。堀を見ると西の方から3羽の鳥が飛んできて水面におりる。
 おー!いたー! アカエリヒレアシシギ夏羽!

 後はひたすら撮影。やや西へ飛んで移動。やがて飛び立ち旋回して高度を上げる。約10分間の出来事だった。間に合ってよかった。
 帰宅すると缶ビールが机の上で生ぬるくなっている。そのビールのうまいこと!

 一息ついて、今日のブログにアカエリヒレアシシギを追加。
 先日 「大阪城公園の記録種一覧表」 を追加修正したところなのにまた1種追加。作り直さないといけない。これで176種になった。
 大将が帰り道に自転車で走っていて、小さなのがいるなーと目に付いたそうだ。よく見付けたもんだ♪

 明日から6月。快晴の空。気温はどんどん上がるが、木陰に入ると風は乾いてひんやりしている。市民の森で出会った鳥友とちょっと立ち話。
 夏鳥は一段と少なくなる。

 先週にコロナワクチンの接種を受けた。よりもよってその日は杜鵑4種勢ぞろいの日だった。マフィーの法則だろうか。

 会場は大阪府国際会議場で自衛隊が実施しているもの。 
 開場50分ほど前に着いた。入口前の50人ほど列を見て並ぶのが嫌いな私は、前の堂島川の遊歩道で流れを見ながらひとりで時間を過ごした。冬ならカモも見られるかなと。
 対岸の手すりにとまっていたアオサギがゆっくり飛び立つ。その後カルガモ2羽が下流へ飛ぶ。見たのはこの2種だけ。

 会場は案内の人が大変多くて至れり尽くせり。自衛隊の皆さんに感謝。
 筋肉注射は簡単。毎月糖尿病で採血しているが、刺した針が血管を捕らえられず、看護師さんに針でグリグリ動脈を探られる事からすれば全く痛くない。

 今回の接種で心配事は2つ。一つは頻尿。1時間くらいがぎりぎり。入場すると皆さんはすぐ受付の列に向かうが、私は順番が後になってもまずトイレ。
 もう一つの心配が酒。説明書を読むと、接種後は過度な飲酒は避けてください。過度か!この文言ならOK。いつもと全く同じように飲んで酔っ払った。

 1か月先に2回目を受けることになっている。その頃には飲食店応援で、寿司屋に寄って飲んで帰ろうかと計画している。

・アカエリヒレアシシギ 夏羽3 北外堀。3羽でせわしなく動き回る。北外堀の西から東へ堀の全面を移動。
・シジュウカラ 9 幼鳥も。さえずり続けるのも
・オオムシクイ 2 市民の森、本丸日本庭園池
・チョウゲンボウ 1 ミライザ裏から東へ飛ぶ
・ヒドリガモ ♂1 内堀で越夏中、雑種カモと石垣に上がって休む
・ツバメ 6 内堀上空飛翔、北外堀
・コサギ 1 第二寝屋川
・カワウ 2 南外堀、第二寝屋川

■■ジュウイチ(2000.10.4 梅林南側上桜広場)
 梅林南側上桜広場を歩いていると十数メートル先の樹間を通過した一瞬の鳥影に「ハトではない」と感じたのが、朝の6時ごろだった。
 しばらく飛び去った方向を探してみたが見つからず、そのままいつものコースを進んだ。しかし飛び方や雰囲気はトリミニストの琴線に触れるものがあり、心に引っ掛かったものを残したままいつものように観察を続けた。
一通りの観察記録がすんでから再び梅林南側上桜広場に戻った。一帯はずいぶん明るくなって大きな声で詩を吟ずる人やジョギングの人たちが朝の空気を楽しんでいた。
 諦めの気持ちともう1度現われてほしいとの期待を持って歩き回った。
やがて樹間を横切る鳥影を発見。直ちに目で追うが木々に遮られてとぎれとぎれにしか見えずとまるまで追尾できない。ともかく飛び込んだと思われる辺りへ枝や葉を透かして探しながら進むと前方の木の中から突然飛び出し、同じように樹間にちらちらと影を残して見えなくなる。
 再びその方向に進んで探すが、姿を確認できない間に飛び出す。そんな事を何度か繰り返し梅林南側上桜広場を西へ東へと動き回っていると瞬く間に数時間が過ぎてしまった。
 私が大きなレンズを担いで動き回っているのを見て声をかけてきたカメラの人。私の答えた「ジュウイチ」が鳥として頭に浮かばなかったのだろう。木々の間を必死になって探している私を見ながら数人のカメラマンが雑談している。 
 結局それだけの時間をかけて、双眼鏡で確認できたのは3度しかなかった。時間にして計2分間ほど。5時間探して待って僅か2分間だった。
 写真はその中の1回である。縦斑からジュウイチの幼鳥であることが分かる。充実した5時間だった。
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ジジロ・ジジロ・ジジロと オオムシクイ 2021.5.26

2021年05月26日 | Weblog
 いよいよ今年の春の渡りも終わりが見えてきた。
 今朝は各所でオオムシクイのさえずり。みどりのリズム、市民の森、豊国神社裏、梅林南側上桜広場、飛騨の森など10羽。
 これらがたくさん鳴きだすと春の渡りの終わり。今年もこの時期がやってきた。

 このオオムシクイ日本鳥類目録6版までは、亜種コメボソムシクイとされていた。しかし異論
も次々と発表されていた。2012年の改訂第7版で、メボソムシクイ、オオムシクイ、コムシクイの独立した3種に分類された。

 余談だけれど、この改訂7版は大きな変更があり、衝撃を与えた。順番も今までとガラッと変わった。正直私も大変混乱した。持っている図鑑の順が全て違うことに。
 当時は目次を見ないでも、その鳥のページを開けた。大阪城公園の鳥で言うと初めにカイツブリ。最後にカラス。いまだに体が覚えている。それからは目次を見ないと探せない。

 日本鳥類目録改定第8版は2022の8月に発行される予定で進められているようだ。第7版ほどの大きな変化はないと思う。
 私は、ウタツグミ、ニシオジロビタキ、キムネビタキがどう判断されるか深い関心を持っている。いまだに日本の鳥として認められていない。

・オオムシクイ 10羽 上記
・コサギ 1羽 第二寝屋川
・アオバト 2羽 ♀梅林南側上桜広場、飛騨の森
・ツバメ 5羽 元射撃場、北外堀
・シジュウカラ 5羽 
・ヒドリガモ ♂1越夏個体 内堀で雑種アヒルと。大将が撮影した翼を開いた写真をみると左右とも負傷は見られない。筋肉など外見で分からない部分に損傷があるのかも知れない。
・カワウ 2羽 内堀、第二寝屋川
・カルガモ 2羽 内堀
・アオサギ 2羽 内堀、第二寝屋川
・カワラヒワ 1羽 第二寝屋川
・ハシボソガラス 1羽 第二寝屋川
 
■■アオサギ(1996.12.22 本丸庭園池)
 50センチは超えるような鯉が泳いでいる本丸庭園の池。以前には採餌するコサギやアオサギをよく見かけたがその後見なくなってしまった。適当な大きさの魚を食べ尽くしたのだろうか。
 最近は池の木にじっと動かずとまっていることが多い。池の中の様子を見ているのだろう。
 私がベンチに座って双眼鏡でのぞくと時々こちらを見るがそれほど警戒している様子でもない。日本庭園造りの池をバックに写真を撮る外国人観光客が次々とやってくるので人慣れしているのかも知れない。
 カメラを持ってきて準備し始めると気にし始めた。ベンチの位置からでは近すぎるのでかなり後ろに下がってレンズを向けるのだが、ごそごそと居心地悪そうに動き出した。どうやらレンズが向けられるのが気に入らないようだ。
 ずっと近いベンチに人は全く警戒しないのにカメラを気にするのは、単純に距離だけでなく相手の行動を見ているのだろう。
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カッコウ! 2021.5.24

2021年05月24日 | Weblog
 夏鳥が少なくなった大阪城公園で、今朝の一番のニュースはカッコウ。
 大将の情報では、5:40に飛騨の森から愛の森よく鳴く。飛び回る。その後7:50に市民の森で鳴く。その後9:50に本丸で鳴く。
 
 市民の森でH本さんなどと出会い立ち話。彼はひと春で2羽もカッコウは珍しのではと言っていたが、確かにカッコウは杜鵑の中で最も少ない記録の種。
 「大阪城公園の野鳥」 80ページに26年間の総観察数の比がグラフにある。
・ツツドリ 55パーセント
・ホトトギス 24パーセント
・ジュウイチ 11パーセント
・カッコウ 10パーセント
 大阪城公園でカッコウに出合うのは簡単ではない。

 越夏ヒドリガモ。U君の観察で、東外堀から北外堀や内堀で観察されていると。今朝は山男Tさんから内堀で雑種アヒルとカルガモと一緒にいたと聞く。

 青屋門辺りで見付ける。柵の前の石垣に上がっていたり近くに浮いていたりして人をほとんど警戒しない。

 羽ばたいた時に撮影して、どこが負傷しているか見ようと思ったがチャンスはなかった。以前にひでキングが撮影した時は、特に負傷か所は無かったとあった。
 外見で見えない負傷もあるかも知れないが、少なくとも少しは飛ぶことができるようだ。

 ちょうど2012年春から2015年6月4日まで越夏したヨシガモ♂を思い出した。内堀や北外堀を逃げまわり、最後は大川のひょうたん池が最後の観察となった。

 少し飛べるところは同じ。御座船など観光ボートに追われ、逃げ回って行き先不明になってしまったヨシガモのようにならなければいいが。

 カラフトムジセッカが記録されたことに伴い 「大阪城公園の記録種一覧表」 を追加訂正し先日プリントしたものを数枚持ってでかけ出会った方に渡した。

 今朝出会った、ともちゃんはその表に見たものをマーカーして整理。マダムはそれをコピーして鳥友などに配って喜ばれたと聞いた。
 たまたま出会った方に渡しただけだったが、意外と活用されている。

 それなら 「大阪城公園の記録種一覧表 A4ー1枚」 が要な方がおられたら、このパソコン宛メールで連絡ください。エクセルで作った表を添付してお送りします。

 大将と内堀を前に立ち話していると、雨がどんどん強くなってくる。予報では午後から雨だったはず。大振りにならない内に帰途につく。
 
・オオムシクイ 4羽 市民の森、飛騨の森
・カッコウ 1羽 上記
・アオバト 2羽 飛騨の森ほか
・ツバメ 3羽 元射撃場、内堀
・カワウ 4羽 内堀ほか
・ヒドリガモ 1羽 内堀
・イソヒヨドリ 2羽 京橋口 追手門学院方面に餌をくわえて飛んで行くと。ヒナに餌を運んでいるのは間違いないだろう。

 昨夜 F 1 モナコでレッドブルホンダのマックスフェルスタッペンが優勝した♪♪ 今期2勝目。
 モナコは世界を回るF1レースの中で最も有名なコース。優勝は大きな名誉となる。

 市街地コースで、ヨットハーバーの横を疾走するF 1カーと共に、時々カモメが 飛んでいる。大好きな F 1を見ていても鳥には目が行く。
 カモメの仲間だが種名は分からない。でも F 1レースと野鳥が見られて二重に嬉しい。今期は興奮して寝付けない日を幾度迎えるのだろう。

■■カルガモ(2001.3.11 内堀)
 「アオクビ」と呼ばれるマガモが食用に狙われるのに対し、このカルガモはハンターから相手にされないと聞く。味が悪いからだそうだ。変なところで命拾いしたものだ。
 もっともこの飽食の時代に野生のカモを撃って食用にしなければならない理由はない。猟銃では鉛の散弾を使うので、1発撃つごとに数十から数百の鉛玉が散乱することになる。
 この鉛で多くの野生生物が鉛中毒を起こし多大な影響を与えている。
 趣味にしては地球生物への被害が大きすぎる。即刻狩猟は禁止すべきだ。仕事としての猟銃は厳しい制限で許可すればいい。
 カルガモを撮影しながらそんな事が頭にあった。私の考えは偏っているのだろうか。
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サンコウチョウ、オオヨシキリなど 2021.5.18 

2021年05月18日 | Weblog
 早くも梅雨に入ったのだろうか、すっきりしない天気予報が続く。今朝もとりあえず降雨の心配はないとの事で出かける。

 市民の森で大将とともちゃんに出会う。少し立ち話。種々観察情報も。
 話し中に、あっ!スマホ忘れたと気付く。またかとうんざり・・・。奈良漬けの脳みそと言われているが認めざるを得ない。

 その後マダムやひょうひょうYさんなどと出会うも、スマホが気になってハーフコースで帰宅へ。

 昨日かかりつけの医院に検査と薬のため出かけた。糖尿病で薬を飲み続けないといけない体。
 出かける前に、ついでにスーパーに寄って買い物して帰ろうとバッグを玄関に。

 傘をさして雨の中でかける。待合でふと気づいた!アッ!バッグ忘れた、玄関に出しておいたのに( ;∀;)。
 検診が終わって下の薬局へ。あっ!診察券忘れた。・・・情けない。医院の事務さんが持ってきてくれた。すみません。
 しばらくすると薬局で待っていた別の方が 「傘を忘れたので取に行ってきます」 
 あっ! 私も傘を忘れている・・・・同じように声を掛けて取に戻る。

 わずか数時間で3回の忘れ物。そして今朝のスマホ。

 東外堀で越夏中のヒドリガモ♂
 先日見つけそこなって覚悟していたが、単に見逃しだったようで現在も東外堀で過ごしている。
 心配していた大阪城公園トライアスロンの水泳もコロナの影響で中止になっている。これは正直ほっとした。ネットで調べると10月に延期開催も検討しているらしいが、正直止めてほしい。

 これからもずっと長く東外堀で生き続けてほしいと願っている。参考に越夏のカモで、過去最も長く生き続けたのは、ホシハジロの♀ 場所は内堀。
 期間は 1991年の春から2006年7月12日まで15年間。左翼を負傷して飛べなかった。

 ホシハジロは、スズガモ属で、ヒドリガモはマガモ属。別のカモである。マガモ属の仲間のカルガモやアイガモ風など年中過ごしているので餌など問題ないだろう。
 やはり心配は、来年以降のトライアスロン。年中過ごしている東外堀に大勢の人が入ってきたら、飛んで逃げる事も出来ず恐怖でパニックになるだろう。
 なんとかいい方法はないか。

・メボソムシクイ 1 太陽の広場東の森
・サンコウチョウ 1 太陽の広場東の森
・カルガモ 2 東外堀
・ヒドリガモ ♂1 東外堀
・オオヨシキリ 2 梅林・青屋門
・コサメビタキ 2 梅林南側上桜広場、飛騨の森
・オオムシクイ 2 梅林南側上桜広場、飛騨の森
・エナガ 12 梅林南側上桜広場
・イソヒヨドリ ♂♀ 玉造口 今期初♂が嘴いっぱいに虫をくわえてTV大阪の方に飛んでいったと。孵化してヒナが出たのかと。
・ノゴマ ♀1 飛騨の森
・アオバト 1 梅林で鳴き声、天守閣東側配水池。
・シジュウカラ 4 各所
・キビタキ ♂1 飛騨の森
・ツバメ 2 内堀
・ハシボソガラス 2 水上バス乗り場

■■イソヒヨドリ(♀2007.10.30 大手門枡形)(♂2007.11.15 大手門枡形)
 キャノンEOS30Dを購入して、テストで撮ったが気に入らなくてそれほど使っていなかった。
 しばらくしてからシャープさなど気にいらないところは目をつぶって、いわゆる証拠写真と割り切って使う事にした。ちょうど追手門学院の創立120周年の記念事業で委員として調査や写真原稿の依頼があった事もある。
 100-400ミリのIS。ぶれ防止装置付だ。しばらく使っている内に記録には十分だと分かった。常に持ち歩いているので、とっさの場合にもすぐに対応できるのが最大の利点。
 大手門の枡形でイソヒヨドリを見つけた時もそうだった。これまでのように800ミリを取りに戻っても、飛び去って駄目なことも多い。
 この♀には数枚撮影し一歩前進、再び撮影し前進。いわゆる「だるまさんが転んだ」式で撮影成功。
 その後♂も多聞やぐらにとまっているのに遭遇。その場で撮影成功。デジタルの利点を生かしてかなりトリミングしたが、記録なら十分に使える。
 当分はこのスタイルで鳥見を続けるつもりだ。
 後日、追手門学院の創立120周年の記念事業の一環として朝日新聞出版から本が出されることになった。もちろん野鳥担当は私で、デジタルで撮影したこれらの写真を使った。できあがった印刷写真は十分に満足できるものであった。
 ただただ進歩に驚くばかり。重くて高価な800ミリは何だったのだろうと思う。一時代を共にしてくれたことは間違いないが。
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ホトトギスやツツドリ。渡りの終盤 2021.5.14

2021年05月14日 | Weblog
 暑くなってきた。歩いているとじっとりと汗をかく。

 コロナで種々の行動が制限されているが、年月は確実に経過し老いていく。
 一昨日、昨日とカラフトムジセッカが天守閣東側配水池の北面に出た。あわよくば今日もと思ったがだめだった。
 多分、大阪府内初記録の珍鳥だ。二人ほどが撮影成功された。おめでとう♪♪動画で声も記録されている。これが大きな識別ポイント。

 東外堀の越夏ヒドリガモ。前回は見当たらない、死んだのではと書いたが。今朝は中央より北側の方で観察。
 弁解すると、いつも中央辺りから全域をゆっくり流して確認。堀の石垣下部にいることもあるから。次に南部の角の辺り、いつもヒドリガモがいる所をみて確認。

 前回は見られなかったので再度全域を確認。そして市民の森を一通り回った後、南端から再再度確認。死んで浮いていないかも確認。でも見られなかった。決して手抜きしていないつもり。

 でも今朝はすぐに見つかった・・・。先のカラフトムジセッカといい、越夏ヒドリガモといい、探鳥能力の低下を感じる。年齢とともに受け入れているので、残念だが悲しくはない。

 春の渡りも終盤。サンコウチョウ、トケン、オオムシクイなどの時期。トケンが遅いのは分かる。早く行っても巣を作る訳でもない。巣ができて卵を産んだころに着けばいいからのんびり。

 愛の森でホトトギスの大きな声を聞く。姿は見付けられなかったが、古来歌に歌われるのも分かるような気がする。
 スマホも時計も無かったんだから。毎年やってくるホトトギスなどの声には敏感だっただろう。
 百人一首 「ほととぎす鳴きつるかたを眺むればただ有明の月ぞ残れる」後徳大寺左大臣

・ ホトトギス 1羽 飛騨の森から愛の森で鳴き声。
・ ツツドリ 1羽 天守閣東側配水池。
・ サンコウチョウ ♂1羽 一番やぐら
・ カワラヒワ 2羽 太陽の広場東の森。巣材か地面の細い枝をひっぱってくわえていく。
・ メボソムシクイ 7羽 太陽の広場東の森、みどりのリズム、市民の森、愛の森。
・ カルガモ 2羽 東外堀
・ ヒドリガモ 上記
・ オオムシクイ 3羽 飛騨の森、愛の森、沖縄復帰の森
・ キビタキ ♂5♀1 天守閣東側配水池、飛騨の森、みどりのリズムほか
・ コサメビタキ 1羽 飛騨の森
・ コゲラ 1羽 市民の森
・ シジュウカラ 13羽 各所、幼鳥やさえずりも
・ ツバメ 2羽 もみじ園
・ イソヒヨドリ 1羽♂ 京橋口
・ コサギ 2 第二寝屋川
・ ハシボソガラス 2 第二寝屋川
・ アオサギ 1羽 第二寝屋川
・ オオヨシキリ 1羽 みどりのリズム
 
■■キマユムシクイ(2007.11.25 音楽堂西側上)
 音楽堂西側上でひでキングが、ムシクイがいると話しかけてくる。ムシクイの時期には遅いが知人から先週にも見たと聞いているそうだ。
 枝葉の中を動き回る小さな鳥に双眼鏡を合わすと、眉斑、翼帯がはっきりと見える。ムシクイだ。
 今頃メボソが残っていたのか。しかし印象が違うと思った時、目立つ2本の翼帯に気付き確認すると彼もはっきり見たと。
 キマユかカラフトか。初記録だ。急いでカメラを向けて撮影しようとするが、なかなか全身をゆっくり見せてくれない。一瞬もとまってくれない。小さい鳥ほど動きが激しいのだ。メジロの群れととともに、見えなくなったり、再び出てきたりを繰り返す。
 かろうじて数枚を撮影することができた。大阪城公園初記録種のため識別には慎重を要する。
 観察と写真を参考に識別したポイントは、①同一行動をとっていたメジロより小さい。②11月で基本的には夏鳥の時期は過ぎている。③2本の翼帯が目立つ。
 この①②③から、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイでは無いと判断できる。
小型で明瞭な2本の翼帯を持つことから、キマユムシクイかカラフトムシクイのいずれかであろう。
 ④観察中にはっきりとした頭央線は確認できなかった。⑤下嘴の基部が黄肉色。⑥時期的にも合う。
 ④⑤⑥からキマユムシクイと識別した。
 その後、バーダー誌の記事にムシクイの翼式を見つけた。これによると、キマユムシクイとカラフトムシクイにはっきりとした相違が見られる。
 キマユムシクイでは初列風切の先から2枚目3枚目4枚目が同じ長さで最も長く、5枚目より長いとなっている。一方、カラフトムシクイでは3枚目と4枚目が最も長く2枚目はそれより短いとなっている。偶然、写真の中に羽を広げたものがあった。翼式を見るとキマユムシクイにぴったりと符合する。
 これによりキマユムシクイとの判断を補完するものとなった。(後日この点では問題あり)
 十年ほど前だったが、水場に降りてくる鳥を撮影していたら、メジロより小さいムシクイのような鳥が来たと、撮影している人の話を聞いた記憶がある。
 地味な鳥や識別には興味をもたないので、そのままになってしまったようだ。今から思えば詳しく聞いて、撮影したのなら写真をもらっておくべきだった。 
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ホィホィホィとサンコウチョウ。2021.5.12

2021年05月12日 | Weblog
 薄曇りの朝。鳥影が薄い。人も少ない。
 市民の森でホイホイホイの声。声の方を探していると、繁った枝葉の間にヒラヒラとサンコウチョウ♂。
 高い所のうえチラチラとしか見えない。確認出来ただけでいいと後にする。

 玉造口近くで鳥友たちと出会い立ち話、もちろんソーシャルディスタンスをとって。
 そこで種々の観察情報をいただく。それにしても多くない。
 その後も鳥影は薄いが、歩くのは健康のためもある、少ない出合いでも気にしない。さっと回って帰る予定。

 天守閣配水地の北面で木の真ん中辺りから盛んに鳴く声。姿を確認しようとするが全く分からない。
 動くのはスズメばかり。目を凝らしていると、飛び出した1羽の鳥が、右下のツツジの茂みに飛び込む。

 これはスズメじゃない。こいつだ! 双眼鏡で必死に探すも大きな茂みで中は全く見えない。縁に出てきてくれないかと粘ってみるが何も出てこない。先ほどの梢からの声は無くなった。やはりこいつで間違いなさそう。

 飛騨の森では会場の撤去作業がほぼ終了。あの変なキツネ?も撤去されて、北外堀の観察も元のように回われる。催しの終了もコロナの影響かも。

 クロハラアジサシは当日のみで見られなくなった。前回の時のようにしばらく見られるとよかったが。今ごろどこを飛んでいるのだろう。

 今年になって高血圧、糖尿病、心臓肥大などなど一気に種々の病が出現し投薬を受けることになった。長年にわたる大量の飲酒や年齢もあるが、コロナによる運動不足が大きな原因だと思っている。

 子供のころ 「今朝は薬飲んだかなぁ?」 と親に聞かれる。
「そんな事知らん!自分で飲んだのも分からんのか?」 とイラついた。

 今は毎朝糖尿病の薬を飲む日々。ところが時々分からなくなる。えーと今朝は飲んだかなー? 
 親に聞かれた昔を思い出した。自分の事なのに思い出せない。
 
 その立場にならないと分からない事がよくある。足腰が弱ってきたり目や耳が衰えてきたり。皆そうなるのは分かっていたが、自分もそうなる事が実感できなかった。
 既にその両親もいない。あの時もう少し優しく返事すればよかった。

 東外堀のヒドリガモが見つからない。どうしたのか。ここで越夏するものと思っていた。飛べるとは思えないので、何らかの理由で死んだ可能性が高いとその辺りを探してみたが・・・

・コサギ 2 太陽の広場東の森上飛翔、第二寝屋川飛翔
・サンコウチョウ 2 ♂市民の森、♀元射撃場
・ハクセキレイ 1 元射撃場
・アカハラ 2 天守閣東側配水池ほか
・コサメビタキ 3 天守閣東側配水池、飛騨の森
・キビタキ ♂♀ 梅林南側上桜広場、飛騨の森
・シジュウカラ 各所、さえずりも
・ツバメ 4 空堀、北外堀
・カワラヒワ 2 飛騨の森
・カワウ 4 第二寝屋川
※コルリを削除。

 
■■サンコウチョウ(2008.5.6 修道館裏)
 4日にジュウイチが明るい枝にとまったところが撮影できた。複数のカメラマンから「幸運やなー」と羨ましがられた。
 ジュウイチの撮影は始めて?。とも言われたが、実は数回撮影しているのだ。しかし全身明るい所での撮影は悪くない。
 その2日後、今度は修道館裏でサンコウチョウに出会う。これも幸運だ。当日のブログはこうだ。
 5/6。やっと出た!サンコウチョウ。
 連休中は出会った人から「サンコウチョウは?」と何度も聞かれた。その都度「今日明日にも出ておかしくない」と返事してきた。ところが、連休が終わっても出ず、いい加減な返事をしたようになってしまった。
 過去のデーターからそう返事していたのだが、野生の鳥は、そのとおりにならないのが辛い。だからこそ出会いに感動があるのだが。
 今朝は梅林南側上でムギマキを見付けて、気分よく豊国神社裏へ回ると、修道館裏辺りで「ホイホイホイ」の声。サンコウチョウ!だ。
 連休が終わってバーダーやカメラマンなど激減。いつもならイソヒヨドリでたくさんの人がいる場所なのに誰一人いない。
 件のサンコウチョウは、ひらひら舞って目線の高さを飛び回る。結構愛想のいいサンコウチョウだ。
 何枚か写真を撮っていると、散歩の二人連れが通り掛かったが、私の行動やサンコウチョウに気付き立ち止まって待ってくれた。
 やがて樹間に飛び上がる。知り合いのバーダーがやって来て、飛び回る姿を眺めながら、連休が終わってやって来るとはなぁーと。
 梅林でツグミ1羽、いよいよ終認か。ムシクイ3種そろう。アカハラはまだ多く各所で出会う。カワラヒワがビーンとさえずる。キビタキはまだ各所に多い。
 追加情報:サンコウチョウはその後、修道館西側の管理事務所の敷地内を3時間ほど飛び回っていたそうだ。
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クロハラアジサシ 夏羽 飛び回る 2021.5.10 

2021年05月10日 | Weblog
 ちょうど大阪城公園に着いた時に連絡をもらった。クロハラアジサシだ!

 急ぎ足で北外堀の青屋門近くに到着。カメラの設定をいつものAVモードからマニュアルに変更。露出設定は対岸の石垣のほどよい辺りを測る。
 ISO800でF5.6 開放、1/6000だ。意図的にシャッタ速度を8000分の1に上げる。飛んでいるので少しでも早いシャッター速度にする事と、羽が白いのでオーバーになる可能性が強いから。

 カメラの露出は標準反射板の反射率18パーセントに設定されている。こんな状況の撮影でAVやTVやプログラムで追いかけていたら、背景次第で飛んでもない露出になってしまう。 

 次はピントの問題。北外堀の外側からでは遠くまで見通せてクロハラアジサシの動向がよく分かるが、撮影するとピントが奥の石垣にいってしまう。
 歩留まり5パーセント。連写するもほとんどボツ!。

 場所を変えて飛騨の森側へ移動。上からの方が背景はほとんど水面になるので、ピントの歩留まりは5割ほどまで上がる。

 クロハラアジサシは、北外堀を東から西へと全域を飛び回る。観察するにはどの場所でもOK。待っているとやってくる。撮影なら飛騨の森側からをお勧めする。

 クロハラアジサシは2012年10月に大阪城公園にやってきた。(2012.10.3ー10.25)この年は当たり年で各地でもよく見られた。
 今回は今のところ不明だが、各地にも飛来しているのだろうか。前回と違うのは、成鳥夏羽という事。前回は成鳥も幼鳥も見られたが冬羽だった。

 前回は冬羽の個体、嘴は黒でゴマシオ頭。クロハラと言っても腹はそれほど黒くない。
 今回の嘴は濃い赤!頭は黒で、頬から下の白とコントラストがはっきり。腹も黒い。まさしくクロハラアジサシ。冬羽とは印象が全く違う。実にかっこいい夏羽♪♪

 撮影を続けているとカメラの電池残量も危なくなってきた。いろんな角度の撮影もできたので引き上げる事にする。
 昨夜は悲しい出来事があって大阪城の緑もくすんで見えたが、美しいクロハラアジサシで一気に5月のみずみずしい新緑に映った。人の気持ちって。

 今朝はクロハラアジサシに付き切りで他所は観察に回らず。ほとんど出会った鳥友からいただいた情報のみ。
・ツバメ 4 北外堀
・ハシボソガラス 1 北外堀
・カルガモ 1 北外堀
・マミジロ ♂2♀1 音楽堂西側上、天守閣東側配水池、梅林南側上桜広場
・オオヨシキリ 1 天守閣東側配水池
・クロツグミ ♂1 水上バス乗り場
・アカハラ 2 梅林南側上桜広場
・イカル 1 梅林南側上桜広場
・コサメビタキ 1 梅林南側上桜広場
・コルリ 1 飛騨の森
・ホトトギス 1 飛騨の森から北外堀超えて桃園方向へ、さえずりも。本種今期初認。

■■クロハラアジサシ(2012.10.8~10 北外堀、寝屋川)
 10月3日水曜日が初認。台風の影響か全国的に大変な数のクロハラアジサシが観察されている。どうりで大阪城公園にもやってきた訳だ。
 山男T氏から聞いたとおり寝屋川の柵にとまっている姿も撮影できた。成鳥も幼鳥も撮影できた。いう事なしのいい気分。
 好きな時に好みの肴で好きなように酒を飲んで体に大きな問題もない。いつまで続くかと不安もあるが、その時は仕方ない覚悟はしている。クロハラアジサシの写真を前に酔った頭で満足感に浸る。日々充実。
 10年前、早期退職した時は今の生活は想像の中に入っていなかった。結果的には想像をはるかに超え数十倍も充実した毎日を過ごしている。
 逆に言えば、10年後の自分はどうして生きているか分からないという事でもある。男としてまだまだ現役で行動しているのか、車の運転はできているのか、人の世話にならずに自立して生きているのか、もうこの世にいないのか。生まれた自分とは何なのか。自分以外の人とは何なのか。
 3枚目。幼鳥の羽を広げた飛翔写真も撮影成功。顔の耳垂れ、背面の褐色の斑、腰の灰色など、ハジロクロハラアジサシとの識別点もはっきり分かる。
 1枚目は寝屋川の柵にとまる幼鳥。4枚目は同じく寝屋川の柵にとまる成鳥冬羽。
 冬羽なのでクロハラアジサシといっても腹は全く黒くない。人に対して警戒心がないのは接した経験が少ないからか。
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薫風も 鳥はぼちぼち 2021.5.6

2021年05月06日 | Weblog
 雨に洗われた新緑が目にしみる。快晴の青空。実に心地よい。
 緑の中を歩くには、こんないい時期はない。しかし鳥との出合いはよくない。市民の森で大将と出会い立ち話。

 種々の観察情報を得る。それから察すると今日は期待できそうにない。園内を歩き回る。 

 人工川がコロナの影響で水が止められている。半分ほど干上がっている。2020年に干上がった時はハクセキレイの親子が飛来して、給餌を受けているのがよく観察できた。環境が変わればそれに対応した鳥が来るのは驚いた。
 コチドリも来たような記憶もある。今回も来てくれないかなぁと。

 東外堀のヒドリガモ♂滞在中。これは間違いなく越夏するだろう。
 春の渡りが完全に終わって、時間ができた時にじっくり付き合って、羽ばたいた瞬間を撮影しようと思っている。
 今度、食パンの耳を持っていってやろう。

 過去に越夏したカモは全て翼を負傷している。飛翔能力にまったく問題ないカモが越夏したことはない。

 比較的飛べたのは、2012年の春から2015年6月4日まで越夏したヨシガモ♂。内堀に御座船が入った影響で飛び立ち、北外堀、内堀、第二寝屋川を逃げて行き来。最後は大川のひょうたん池まで飛んで行先不明。
 船が入らなかったら大阪城公園で寿命を全うできたのではと思うと残念。

 東外堀のヒドリガモ♂は、今のところまったり越夏しているが、東外堀のトライアスロンが実施されたらどうなるか危惧している。
 コロナは早くおさまって欲しいが、コロナの影響でトライアスロンが中止になってくれたらと願っている。

・キビタキ ♂5♀1 水上バス乗り場、太陽の広場東の森、市民の森、みどりのリズム、音楽堂西側上ほか
・メジロ 4 みどりのリズム、沖縄復帰の森。沖縄復帰の森では幼鳥3
・エゾムシクイ 1 市民の森
・メボソムシクイ 1 市民の森
・センダイムシクイ 1 太陽の広場東の森
・アカハラ 7 天守閣東側配水池、市民の森、沖縄復帰の森、音楽堂西側上
・トラツグミ 1 市民の森 メジロが激しい声で追い回しトラツグミが逃げ回ったらしい。そのためトラツグミの居場所がすぐに分かったと。
 何だったのか?普通なら営巣場所、なわばりに入って攻撃されたのかと思うが、逃げても逃げてもしつこく追いかけたそうだ。
・イカル 2 沖縄復帰の森、天守閣東側配水池
・アオバト 2 市民の森、沖縄復帰の森
・サンショウクイ 1 桜門
・コサメビタキ 4 沖縄復帰の森、ミライザ裏、天守閣東側配水池
・シジュウカラ 6 各所さえずりも
・ヒドリガモ 1 上記
・カワウ 2 南外堀
・ハクセキレイ 2 修道館前
・コマドリ ♂1 飛騨の森
・エナガ 7 蓮如前
・オオルリ ♀1 ミライザ裏
・コゲラ 1 梅林
・アオサギ 2 梅林上空飛翔、少年野球場 

■■ヨシガモ(2012.4.24 北外堀)
 ヨシガモ♂が北外堀で越夏中。♀が見つかって大阪城公園初と興奮させ、やがて毎冬数羽が越冬するようになり、そしてとうとう越夏個体まで。
 長期の観察を続けていると変化が目に見える。私の強みは継続できること。打ち上げ花火のように目立つ活動はできなくても継続する力は自信がある。
 越夏した事で撮影のチャンスも増え、比較的近距離からの写真もできた。カモ撮影のテーマである♂♀一緒は無理だが。
 近年はデジカメが非常に普及して、観察より撮影する人が多い。基本的にコンデジでの撮影なのでプリントすることは考えていないらしい。パソコンに記録しブログにアップするなどだ。
 私の場合は、プリントや印刷原稿との考えがあるので敬遠してきたが、最近イメージセンサの大きなものも出てきた。スコープとの相性が気になる。頭の片隅にコンデジがあることも事実である。
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エナガ繁殖状況最終結果 2021.5.3

2021年05月03日 | Weblog
 今春の渡りはやや低調。一気に盛り上がる高揚感がない。今朝もそれなりに見られているが、どこに行っても夏鳥が・・・の雰囲気ではない。

 大手前に営巣したエナガは厳しい状況に。
 大将が早朝4:30からや、夕刻6:30までの精力的な観察の結果。

 4/30カラスに巣の一部が破壊され1羽のヒナが巣の上に。
 5/1天候悪く時に風雨や雷。結論として11羽が孵化し、2羽が堀に落下、2羽は衰弱死。6羽が巣から落下し集まって固まる。1羽は巣内に残ったまま。
 5/2ヒナは全く確認できず。親は虫をくわえて近くにくるもヒナと出会えず自分で食べる。ヒナは死んだと思われる、巣立ちにはちょっと早かったのかも。

 今期は大手前の巣が最も悲惨な結果となった。営巣場所が悪く、初めから危惧していた。
 大手前の人が多く通る道で、下はコンクリート。巣立ちヒナが落下してもすぐに隠れることもできない。一般の通行人に踏まれたり持ち去られたりする恐れもあった。

 スズメ目の鳥は条件がよければシーズン中に2回や3回の繁殖をするという。そうなれば、いわゆる2番子の幼鳥たちを目にする事になるが。大阪城公園のエナガが2回目の営巣を観察したことはない。

 大阪城公園の今期エナガの繁殖結果は
① 4/14巣立ち9羽(内堀沿いクス 地上約4mの位置)
② 4/16巣立ち10羽(西の丸庭園クス 地上約6mの位置)
③  4/18巣立ち10羽(ピースおおさかバナナツリー 地上約3mの位置)
④ 4/22巣立ち7羽(元射撃場階段アラカシ 地上約10mの位置)
⑤ 5/1巣立ち(落下)10+1羽(大手前マツ 地上約4mの位置)
⑥ 謎? 赤レンガ元砲兵工廠裏の第二寝屋川沿いで繁殖か?その付近や北外堀思い出の森、飛騨の森、内堀沿い極楽橋付近で幼鳥7羽+親が観察されている。他の幼鳥とたちと行動が違い、しかも最も成長していることから、巣立ちは4/14以前ではないかと推測される。

 一腹卵数は①~⑤の平均で9.4個で、文献の7~12と合致している。
 営巣しないで放棄した巣は今回も複数観察されている。音楽堂西側上南端(ツツジ)ではすぐ近くの木の伐採工事。一番やぐらでは近くで重機による作業。梅林南側上桜広場(マツ)では営巣行動を始めた枝の剪定など、影響を受けたのではないかと思われるものもあった。

 特に音楽堂西側上南端のツツジ、地上1.5mでは完全にできあがり繁殖が期待された。夜間はペアがねぐらとして利用するなども大将が確認していた。放棄された巣は完全な形で残り同所でずっと見られた。 

〇今日の夏鳥
・キビタキ ♂13♀2 みどりのリズム、市民の森、音楽堂西側上、梅林南側上、一番やぐら、天守閣東側配水池、飛騨の森ほか。

 天守閣東側配水池で♀型なのに喉に黄色がある個体。「ツクツクボウシ」 などさえずっていたとの事で♂だろう。まるちゃんが撮影。同様個体を 5/1にはU君が飛騨の森で観察。
 キビタキの変異個体は2016から頻繁に出現し、以後毎春秋に観察されている。変異パターンは同じではない。原因は不明。

・コルリ ♂2 市民の森、音楽堂西側上

・ツバメ 12 みどりのリズムほか各所。本丸工事現場では水たまりに2羽が下りて泥土を採集、くわえて飛び去る。近辺で巣造りしているのだろう。

・メボソムシクイ 2 音楽堂西側上、み
どりのリズム。もうメボソが到着する時期になった。

・センダイムシクイ 12 愛の森、音楽堂西側上、飛騨の森、市民の森、太陽の広場東の森ほか。

・クロツグミ ♂1♀2 音楽堂西側上、もみじ


・オオルリ ♂2♀3 市民の森、愛の森、山里丸、教育塔裏

・コサメビタキ 8 山里丸、飛騨の森、音楽堂西側上、天守閣東側配水池、沖縄復帰の森、太陽の広場東の森ほか。今期は本種が多い。

・エゾムシクイ 5 市民の森、沖縄復帰の森、音楽堂西側上

・サンショウクイ 1 梅林からみどりのリズムへ

〇その他の鳥
・トラツグミ 1 市民の森
・クロジ 1 市民の森
・エナガ 21 音楽堂西側上、沖縄復帰の森、太陽の広場東の森ほか
・メジロ 5 各所
・シジュウカラ 7 各所
・アオジ 1 天守閣東側配水池
・アカハラ 9 梅林、市民の森、もみじ園、みどりのリズム
・ツグミ 4 太陽の広場東の森、梅林、天守閣東側配水池
・シロハラ 4 一番やぐら、みどりのリズム
・イソヒヨドリ ♂♀2 飛騨の森
・イカル 1 梅林南側
・モズ ♀1 天守閣東側配水池
・アオバト 1 太陽の広場東の森
・ヒドリガモ ♂1 東外堀
・カルガモ 2 北外堀
・マガモ 2 南外堀
・アオサギ 3 内堀飛翔ほか
・ゴイサギ 1 北外堀
・コサギ 3 人工川ほか
・オオバン 2 南外堀
・カワウ 3 西外堀ほか
・カワラヒワ 3 山里丸、北外堀
・コゲラ 2 沖縄復帰の森、教育塔裏

■■モズ(1994.3.17 城南地区人工川)
 これが父親。ここで初めて繁殖を確認したモズの父親だ。観察を続けていたが、早い時期にいなくなってしまった。
 後は母親が巣立ちまで1羽で頑張っていた。やがて父親と同じくいなってしまった。
 詳しくモズの繁殖生態を知らないが、事故に合ったのでなければいいと気になった。ともかく♂♀2羽のモズ幼鳥は、無事に巣立って旅立って行った。喜んでいる。
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