アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

最高標準額…最も高い標準の金額?なんじゃいこりゃあ?

2012年04月08日 | Weblog
 「一番ベターだ」
 「いいチャンス」
 テレビの番人をしておりますと、このような表現にしばしば出会います。

 インタビューを受けている一般の人がよく使う、「一番ベター」。これって、「ベスト」のことではないのか?「一番ベター」から、「一番ベスト」に格上げされても…「the bestest」ですから…。

 「いいチャンス」…「チャンス」は、絶好の機会、つまり「いい」ってこと。センバツの解説者が、よく使っておりました。「いいチャンス」が市民権を得ているとしたら、「悪いチャンス」もあるということでしょうか。それは、通常、「ピンチ」と、言いますが…。

 よく考えると、「よく解らない言葉」が結構あるものです。
 「最高標準額」という言葉を耳にして、「最高なのか標準なのかどっちなんだーっ?」と思いましたよ。

 日本のプロ野球の新人選手の契約金に係わる12球団の申し合わせは…最高標準額を1億円(1994年からは1億円プラス出来高払い5000万円)。これが、紳士軍団巨人の場合は…
 阿部…10億円
 高橋、野間口…7億円
 上原…5億円 プラス功労金1億2000万円
 二岡…5億円 プラス功労金7000万円及び別の出来高3000万円
 内海…2億5000万円

 これって、申し合わせとは違うような?
 巨人側は、「当時の最高標準額は目安であって上限ではないから、ルール違反ではない。問題になっている6選手は、いずれも緩やかな目安とされていた時期に入団しており、野球界のルールに反していない。税務申告も適正に行っており違法とみなされる点もない。従って社会的非難に当たらない」と反論。

 お金のことについては、どうでもいいのです。私は、「最高標準額」がよく解らない。「最高額」なら解る。「標準額」…これがよく解らない。この2つを合併させた、「最高標準額」…説明できる人がいるのでしょうか?
 その最高標準額が現在は、1億5000万円となっている。おかしい!どう考えてもおかしい!標準なら、標準を突破してもお咎めなしでしょう。そうなると、10億円もOKということになる。巨人側の主張は…日本語の解釈からは、理にかなっていることになる…。

最高標準額…お金のない球団が、選手に「契約金は、最高標準額の1億5000万円でいいですね」と納得させるためのものだった…。
 選手もなめられたものです。
 「最高標準額です」と、言えば、選手は納得するだろう。言葉の意味など追究する選手はいない。国語のテストは最高標準点だっただろうから…

 それにしても、最高標準額のチーム、どうしてしまったのでしょう?