アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

世界的視野で「人」をみてよ、ホンカンさん

2012年04月09日 | Weblog
 WBC世界スーパーフライ級タイトル戦で佐藤洋太さんが新王者になった。翌日、洋太さんが、不審者とまちがわれて職務質問されたのだそうで…このことから、「警察官には、世界的視野で物事を考え判断していただかなければならない」と、感じました。

 佐藤洋太さんは、試合の翌日、会見のためジムへ向かっていた。途中、新宿で警官に呼び止められた。ボサボサの金髪にジャージー姿、前夜の激闘で顔は腫れ上がっていた。ここまでは警察官、偉い!新宿でこのような風体の人物に職質しない警察官は、辞めてくださると都民は大助かり。

 「デイパックの中の物を見せてください」…洋太さんは、公務執行妨害にならないように見せたところ、スパナが入っていた。
 (デイパックは、リュックサック、背嚢、ザック、バックパック、ナップサックと同じ。どう区別するかって?気分で区別するしかないかな)

 「どうしてこれ(スパナ)を持ち歩いているんだ?」
 「そ、それは、スケートボードの調整用です」
 「ふーん。で、その顔はどうした?」…顔は、前夜の激闘で痛々しく腫れ上がっていた。
 「これは昨夜の試合で…ボク、世界チャンピオンになりました」
 「あっ、そう」

 この警察官は、視野が狭かった。
 1 世界チャンピオンは、ジャージーで新宿を歩かない。
 2 スパナも持ち歩いていない。
 …このステレオタイプ。

 警察官の了簡の狭さから、「注意で済むところを、罰金をとられて5年間運転免許証の色が青」というひどい目にあった人もおられる。…家人なんですけどね。

 家人は、アメリカで運転免許証をとりました。
 日本の田舎道で、信号が青の十字路をゆっくり右折したところで警察に止められた。
 「どうしてゆっくり来たの?」
 「・・・・・」
 「交差点を抜けるときは、どうするの?教習所で習わなかったの?」
 「な、習いませんでした」
 「あなた、どこの教習所で免許取ったの?」
 「教習所へは行っていません…」
 「なんだってぇ?それじゃあ、どこで免許取ったの!」
 「ア、アメリカ…」
 「なにぃ!車を降りなさい!こっちへ来なさい!」

 家人は、パトカーに乗せられ、違反キップを切られた。
 警察官は、自分が愚弄されたと思ったのです。「田舎のオバサンが、アメリカで運転免許証を取得するはずがない!警察をバカにしやがって!」

 家人は納得出来ず、翌日警察署へねじ込んだ。しかし、相手にされず泣き寝入り。

 世界チャンピオンだって、ジャージーで繁華街を歩くことがある。熊が出る田舎のオバサンが、アメリカで運転免許をとることだってある。
 警察官は、世界的視野で「人」を見なければなりません。