中学生の海外での飲酒 治外法権？

　人口１,６００人に満たない村が頑張っている。
　何を頑張っているか？中学生への国際理解、語学習得支援を行っている。その一環として、海外研修事業を行っている。事業の当初は、イギリスに行かせていましたが数年前からグアムに行かせています。この村の中学生の数は、１８名。

　３月下旬に５泊６日で、恒例の海外研修が実施された。参加したのは、２年生８人と担任教諭、男性職員、通訳の計１１人。
　事件は…職員が夜にホテルの部屋で缶ビールなどを飲んでいた際、生徒数人が飲みたがり、最初は禁じたが勝手に飲み始めたのを黙認した。職員は「酔っていてとめられなかった」と話している。

　これは、村にとって痛いですよ。なけなしの予算で実施している、中学生の海外研修。素晴らしいことです。この村の中学生は、海外を経験できるわけです。この素晴らしい実践に泥を塗られたわけですから。
　海外研修は、５泊６日学校に泊まり込みで勉強するより、１００倍、いや１０００倍の収穫を得ることが出来る。
　そ、そ、それが、無責任きわまりない引率者のお陰で、「中学生の海外飲酒研修」となってしまった。全国ニュースで、大きく取り扱われ、一躍、長野県下伊那郡のこの小さな村が有名になってしまった。

　村の処分は、引率した職員を減給３か月（および、昇格を１年延ばすことにした…昇格予定だった）。村長と副村長、教育長も減給処分…。

　中学生に飲酒させてはいけません。
　１　脳機能が低下する
　２　肝臓をはじめとする臓器に障害がでる
　３　性ホルモンの異常が起こる
　４　アルコール依存症に陥る可能性が高くなる
　５　未成年者飲酒禁止法に抵触する

　この事件、中学生の飲酒を黙認したから悪いという単純な問題だけではありません。　中学生が、大人が飲んでいるビールを飲みたがった…これ、大きな問題です。興味本位ではなく、常習的に飲んでいるから、飲みたがったのではないでしょうか？では、中学生を、「飲んべえ」にしたのは誰？家庭と町内会と学校が悪い。酒屋だって気づかないはずがない。村では、自販機で買ったのだろうって？人口、１６００人足らずの村の自販機ですよ、自販機でビールを買えば目立ちます！

　村長、副村長、教育長も減給処分ということですが、追加が必要です。
　飲酒中学生の家族の大人、町内会幹部（会長、副会長、生活指導部、その他）、学校関係者、酒屋、駐在所の警察官、民生児童委員、人権擁護委員…あれあれ、人口１６００人のうち、大人の殆どが処分…！