アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

サバがマグロだったという話

2009年08月20日 | Weblog
 終戦後の物がない時代に生まれ育ったので、「たべものの好き嫌いがない」またその貧乏たらしい話かって?まあ、そうなんですが。「アレが嫌いだ」「これは、食えねえ」という人に遭遇すると、非常ーに暗い気分になる。「いいふりこきやがって!ろくな物食ってないくせに」と、思うが大人なのでニコニコしている。

 今住んでいる町は、内陸なのになぜか「マグロが安い」。わずかな蓄えを切り崩して暮らしている者にとっては、ありがたい。
 当然お盆の食卓は…「マグロ!」お正月も、「マグロ!」なにかめでたいことがあると、「マグロ」。何もなくても、「マグロ」。マグロが庶民の口に簡単に入る状況です。但し、「生の本マグロを除く」。これは、さすがのマグロが安い地方自治体でも手が出ません。マグロについても詳しいですよ。語らせると「シビ」まで行きます。

 日本人とマグロの関係は深い。では、外国人とマグロの関係はどうなんだ?どうしてそこへ結びつくかって?いまや、マグロは日本人だけの食べ物ではなくなっているからです。エクスペディアのHPで、興味深いランキングをみつけました。外国人観光客の「注目度が高い観光名所」。見てびっくりしましたぁ!

 総合ランキングは…
第1位 築地市場
第2位 東京ディズニーランド
第3位 ポケモンセンター東京
第4位 六本木ヒルズ
第5位 東京ディズニーシー
 以下、浅草寺 浅草観音堂、金閣寺、伏見稲荷大社、スパワールド、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと続く。

 やりました!マグロです。マグロが、ディズニーもポケモンもお寺も稲荷寿司をも抑えて第1位。
 これって、どういうこと?築地市場人気の秘密を考察すると…
1 日本=寿司=マグロという等式ができあがっている。マグロを食べるようになった外国人には、日本人とマグロの関係にクサビを打ち込みたい。そのためには、築地の様子を視察しなければならないわけです。敵を知り己を知れば百戦危うからず。
2 築地に限ったわけではないが、市場は魅力的な場所です。私は、外国の都市へ行くと、「マーケット」を見に行きます。それと同じです。
3 欧米にはオークションはあるが、ゴム長を履いたオークション(セリ)は珍しい。わけが分からないうちに商談が成立していく様を、目を丸くして見ている。セリは、かって自国では体験したことがない。だからおもしろい。

 欧米諸国人の注目の観光名所ランキングは、ほぼ総合ランキングに同じ。欧米人とは一緒にしないでよと、主張しているのはインド人です。インド人ったら、マグロを第5位にしている。インダスでもガンジスでもマグロはあまり獲れないからしょうがないですね(1尾も獲れないってか!)。カレーの材料にもならないし。「野沢温泉」が、インド人的には第2位。野沢菜って、カレーの材料になるんだっけ?

 ケープコッドで釣りをしていたとき、サバを大漁したことがあった。周囲の舟の釣り人が、「マグロ!マグロ!」と褒めてくれた。アメリカンは、マグロとサバの区別がつかないんだから困ったもの。「サバ!サバ!サバだって!」と言い返した。オヤジたちは、ひるむことなく、「マグロ!マグロ!この貧相な東洋人がたくさん釣った!」と…。帰宅して辞書を引いたら、サバは、「マグロ(mackerel)」であった。

待たなければならない時は待つ・・・

2009年08月19日 | Weblog
 宇宙ステーションに人類が滞在し作業する現代、廊下のベンチで4時間診察の順を待つ。これって、「なんなんだ?」成田を発った飛行機が香港に着くまでの時間を、ベンチに座っている…。いつ名前を呼ばれるかわからないので、院内ツアーに出かけることも出来ない。ジャックバウアーの拷問よりはましですが…。「待つ」…「人生は待つことに耐えること」と、宣った偉人がおりましたが…それ誰だって?…偉人じゃないですね、スミマセン私でした。

 人生は、待つことに耐えることなのですが、耐えられないなあと思う「待ち」が病院です。「なぜ?順番だものしょうがないだろう」って?
 病院へ行くということは、「命を少しでも長らえよう」という、本能に基づく行為です。(「命汚い行為」なんて言う奴に限って、命汚い!)それなのに、「待つ時間分」その「命」を縮めている。

 他の、「待つ」「待ち」は、耐えられるのか…
 百年河清を待つ…そのようなモノは、耐える前から待ちませんがね。

 ディズニーワールドで80分待つ。ラーメン屋で40分待つ。雪に埋もれて春を待つ。人事を尽くして天命を待つ。湯が沸くのを待つ。PCの立ち上がりを待つ、交通信号の青を待つ・・・。待つことにより、「夢」も「希望」もある。明るい未来があるから、待てる。
 「首を洗って待つ」…こ、これは、きっと悪いことをしてしまったのでしょうから、裁きを待つわけでして…待たなければならないでしょう。

 現代人は、「いかに待たずに済むか」と、いうか「待たずに済む社会」を指向としていると…。「待つことができない社会」になってきています。
 「待つことが出来ない」と表現するからには、待たなきゃならないのか?待たずに済むのであれば、わざわざ待たなくてもいい。なぜ、「待つことが出来ない…」か?待たずに済むことに慣れすぎて、少しでも待たなければならない状況に遭遇すると、「イライラ、暴言、暴力(?)、カゴを蹴る…」これが悪い!カゴを蹴るってなんだって?レジの列が長いので待たなければならない腹いせで、買い物カゴを蹴る…です。

 高円寺の南口に「寿栄川」だったか「寿恵川」だったか、とにかく「すえかわ」といううなぎ屋さんがあった。職人さん達が、怖かった。どうしてかって?「ウナギ裂き庖丁」と、ウナギの目ン玉へ打ち込む畳針のようなモノを持っているんですから。それに声がデカッ!勢いよくのれんをくぐったものの「へい、らっしゃーい!」という総口撃。「帰ろうかな」と思ったり…。どうしていきなり昔話が出たか?「すえかわ」は、うなぎ屋さんなのに、「土用丑の日は休業」でした。
 当然私は、店主にインタビューしました。「どうして?」店主は、「丑の日に営業していたことがあるが、混みすぎました。『折角来ていただいたお客様に、帰っていただかなければならない、うなぎ屋』ではいけない。だから休業としました」とのこと。「すえかわ」さん、本物のうなぎ屋さんでした。職人も10人ほどいました。普通の日でも、注文を受けてから客の前でうなぎを裂くので、「待つ時間」を覚悟で行かなければなりませんでした。

 明るい未来があるから「待つ」を、「低次の待つ」とすると、「高次の待つ」もあると…。
 例えば、武道の「居付き」は…。相手方の動きを予測する…。こうしたらこうなって、ああしたらああなって…瞬時に考えるのであるが、結論が見えて体が動かなくなってしまう。囲碁・将棋のマンガにもあった。先を読んで読んで…始まらないうちに、「参りました」と。これ、「居付き」です。居付きは、待つことが負の結果になるわけですが、正の結果になる居付があることも…あると思います。予測した動きの対処策がなくても金縛りにならないで、自身の変幻自在な対応力に賭ける…とか。「待つ」ということは、時間を使うこと。時間は、「とどまりつるためしなし」ですから、何かが変わる。
 「待つ」悪くないです。病院の廊下以外では。

「隠し場所」センスが知れる

2009年08月18日 | Weblog
 高相祐一容疑者、パンツの中に覚せい剤を所持していたことによる現行犯逮捕。そんなところに隠したら臭いだろうと思うのですが。とりあえず、笑わせていただきました。本人は、プロサーファーを自称しているようですが、JPSA(日本プロサーフィン連盟)は、「一切関係ない」と…これも笑えました。JPSAの反応の速いこと。サーファーのイメージダウンにかなり気を遣っていることが分かります。
 麻薬の運び屋は、創意工夫しています。トランクの布貼りを二重にするとか、靴底に折りたたみルーペのような細工をするとか…。自分の体に隠す場合、肛門へ入れるのが流行った時期もありました。また、胃袋に隠すのも。胃袋はないだろうって?ホントホント!風船の中に薬物を入れて、糸でつなぎます。飲み込んで胃袋へ入れたあと、糸の先を歯に縛り付けて十二指腸のほうへ行かないようにするのです。大量にこのようなことをすると危険です。具合が悪くなり、亡くなった運び屋もおりました。文字通り命がけ。パンツの中…児戯に、も・と・る。

 玄関のカギの隠し場所は、玄関脇の植木鉢の下が相場。金庫のカギ…我が家は、金庫が入った押し入れの戸袋に細工して巧妙に隠しています。難しい隠し場所もいいのですが、取り出しやすさも追究しなければなりません。プロの泥棒は、「カギのありかは、すぐに分かる」のだそうで…研究しているのですねえ。

 隠し場所…ペルー人が米を盗んで捕まったのですが…
 ペルー国籍の、「セーサル・アルベルト・ロッシ・チリート」という名前の容疑者が、窃盗の疑いで現行犯逮捕された。どれが名字で、どれが名前なのか…おまけに、ペルー人なのに「チリート」。あの辺、激しいのです。新型インフルの時、ペルーからチリへ入るバスの客が罹患していることが分かったとき、入国させまいと、バスに投石しましたから!国際紛争直前でしたよ。

 そのチリート、つくば市のスーパーで万引きしたのですが…
 下着・スパッツ・ももひき・ズボンをはき…(暑いのに4枚もはいていた)。下着とスパッツの間に、5キロの米袋と、2キロの米袋二つ、500ミリリットルの缶ビール2缶を入れていた(暑いので一仕事のあと飲む気だったんだな、きっと)。

 警備員が、不自然なふくらみに気づいて捕まえたそうですが、米9キロに、缶ビール2本ですから、気づいて当然。ペルー人が米を万引きという点も印象深い。郷に入っては郷に従えということで、主食は米だったのでしょうか。
 窃盗犯にアドヴァイスしてどーすんの?と、言われそうですが…チリート容疑者、次回は、「鳶の人たちがはいているズボン」をはいて行ったらいいと思います。ズボンの裾のダボダボ部分に、米5キロずつ入りますから。左右で10キロゲット。ダボダボ部分は自然なふくらみですから、警備員にも見とがめられない。

 隠すの類に、「暗証番号」というのがあります。カードを使うと、「暗証番号は、定期的に変えてください」と、御指導が入る。親切にも、「しばらく変えられていないから、今すぐ変えろ!」みたいなことがディスプレィに出てくることも。それって困ります。年寄りは「暗証番号」を忘れるのです。私は、「絶対変えないぞ」といつも決意を新たにしています。長年使っている今の番号だって忘れそう…対策として、暗証番号をマジックでカードに書いておりますがね。

自力は…ない。全て他力

2009年08月16日 | Weblog
暑中見舞いの葉書の中に、宗鳳先生からのものが。暑中見舞い兼住所変更のお知らせでした。東広島市から、廿日市市へ移ったという。宗鳳先生は、今年、NHKの教育テレビで、「親鸞」の講義をされています。

 親鸞は、浄土真宗。我が家は、宗旨替えで浄土真宗になった。浄土真宗初心者のため、「歎異抄」も最近読んだばかり。
 親鸞の「他力本願」には、冷水を浴びせられたような気がしました。

 「自力本願」という言葉がある。そのため、「他力本願」は、「他人の力にすがって生きよう」という意味で、良くないこと…と思う人…おられてもいいですが、そうじゃないようです。みんな知っている事でしょうけど。
 「生きているということは、他から生かされている」絶対他力だ…。

 ホームドラマの親子の言い争いの常套セリフ…
 「自分一人で大きくなったんじゃないんだよ!」
 そうなんです。生きてきたということは、太陽、空気、水をはじめとして、野菜、肉、魚…とにかく、自分以外の全ての「他」により生かされている。歎異抄の受け売りだろうって?歎異抄には、絶対他力については…どうでしたか?そもそも、親鸞の書ではありませんから。親鸞が亡くなって約30年後、弟子の「唯円」という人が書いたとされています。

 親鸞の「他力本願」、さらに上のステージがある。太陽、空気…より上の。それは、「(私の解釈ですが)バックアップ」。私の、十八番の一つである、「バックアップ」を、親鸞も考えていたとは知りませんでした。
 若田さんが、宇宙ステーションの長期滞在から帰ってきました。出発から、トラブル続き。帰還も予定より大幅に遅れた。
 しかし、無事帰ってきた。どうして?次々と発生しするトラブルを、予測して、バックアップを万全に近いものにしていたからです。
 親鸞は、このバックアップは、「他力である」というのです。他力に導かれて、バックアップ体制を整えた。はい分かりました。全てが他力です!降参します…。

使用頻度が高い単語は?

2009年08月14日 | Weblog
 会話する相手は、家人のみという日が続いています。世間から隔絶した暮らし。意図があってそうしているのではなく、定年退職して自然にまかせているうちに気づいたらそうなっていた。発声量が少ないから、声帯が痩せてきた。痩せた声帯は「回復しない」。だったら声が出なくなるのかって?周囲の筋肉にサポートされるので、全く声が出なくなるということにはならないようです。
 
 一日に話す単語、何が一番多いか?
「今晩のメニューに希望ある?」
「まかせる」
「今夜のクラス会、何を着ていくの?」
「まかせる」
「ドリームジャンボの1億円どうする?」
「まかせる」

 会話には違いないが…自分は、「まかせる」しか言っていない。家人は、「主張してよ」と、言うが、「主張があるときはするから」と、言い逃れする。
 考えてみると、自己主張を極力抑えてきたのかなあとも思う。ラーメン屋へ入っても、誰かが、「ジャージャーメン」と言えば、「オレも」「私も」…皆同じものを注文。それが、アラウンド還暦世代の特徴か?
 皆さんが、「さしみ定食」を頼んだとき、私だけが「海鮮丼」を頼んだことがあった。「さしみ定食」は早く出てきた。同じ素材と思われるのに、海鮮丼が遅い。さしみ定食集団が食べ終わった頃、ようやく、「海鮮丼」がやって来た。このような経験をすると、「同じモノを注文すると早い」という学習をする。食堂での「まかせる」のルーツかも知れない。

 現代、「まかせる」は、「悪」の扱い。「自己主張」が求められる。どうして?欧米の模倣ですよ。模倣を得意とする日本、模倣自体はいいです。何が悪いかというと…スイカの苗は、「夕顔」に接ぎ木しています。自己主張が「スイカ」だとします。「夕顔」に接ぎ木するのと、「カボチャ」に接ぎ木するのとでは、スイカの出来具合が異なります。自己主張の基盤が、欧米と日本では違うということです。

 日本の場合、「自己主張したことによって不利益を被った」という事態になりかねません。「自己主張後進国」ですから。自分の考えがない大人が、付け焼き刃で子どもを煽動して「主張」させて、「みんな違ってみんないい」と、おだてる。危険です。仕事が続かない若者達の増加の一因と考えられます。「主張が通らないから辞めます」「主張が通らないのは、社会が悪い」…社会は、悪くないです。主張しなさいと教えた(そそのかした?)大人が悪いでしょう。
 「まかせる」「おまかせします」「どうぞお考えの通りに」…これを基本にするということでいいんじゃないか。譲れない主張があるときは、首を賭して頑張る。これでいいんじゃないか。

 まかせてしまったら、「文句を言わない」これも鉄則です。ドリームジャンボの1億円が、株の暴落で10分の1になっても、まかせたからには文句なしです。
 人生は、思うに「まかせぬ」ものなのです。…やったね、久々にオチが決まった。

「得した感情」…脳が喜ぶ

2009年08月13日 | Weblog
 車で買い物へ行くにあたって、ガスの節約のため最短距離を通る。
 折り込みチラシで、数円でも安ければ遠くのモールまで出かける。ガソリン代をかけるので、結局は高くつくと思うが。
 観ていないテレビは、電気料の節約のため消す。
 蛇口からチョロチョロ水が出ていようものなら、コブラツイストで責められそう(水道料の節約のため)。
 洗い物は水が主体。なかなかお湯を使わせていただけない。しかし、風呂は365日(閏年は366日)欠かさない。
 長距離ドライブでは、マニュアルシフトにして「リッター14kmまで伸ばした!」と、威張る(街中では、リッター6km程度しか走らない)。
 タクシーに乗ると、メーターがカチャっと上がる度に、身を固くする。そのくせ、チップを欠かさない(料金の1割)。
 バーゲンセールに弱く。不必要と思われるモノも買う。そして、特価の値札を静かにはがし、元の値段を暴く…「これ、本当は2,500円だったの、それが、500円。2,000円儲かった!」とはしゃぐ。儲かったわけではないと思うが。また、その服は、あまり日の目を見ない。それを指摘すると平穏な我が家がささくれだつ。
 冠婚葬祭、おつきあいには、「過度だ」と思うくらい手厚い。節約志向なのか大風呂敷なのか分からない。

 列挙するとキリがない。誰のことかって?内緒ですが、家人の事です。悪口ではないですよ。金輪際悪口は言わないと、お正月に決心し…4月には、「今年度、悪口は言わない」と決心し…7月にはこの夏は…8月には…。
 それで…、今の私は、完全に家人のペースに巻きこまれています。チラシも時々は、見ます。蛇口は…チョロチョロが多く…。ちょい漏れオヤジとは違いますよ!

 どうして家人のペースに?・・・
 「ケチ」とは違う。「吝嗇(りんしょく)」でもない…ケチとの区別がよく分からん。「節約」…無駄もあるようなので、節約そのものではない。「倹約」…節約との区別がよく分からん。いちいち、「よく分からんもの」を、掲げるなってがぁ!
  
 私が、度重なる低血糖でだいぶ冒された脳で考えるに、「損得勘定の感情」のなせる行為という結論を導き出しました!
 人間には、「心地よいもの」ってあります。「脳に心地よいもの」と、換言してもいいかもしれません。至近な例としては、「甘み」です。「甘み」は心地よく、脳も納得する。「ダシ」も心地よいものでしょう。「山車(だし)」じゃないですよ。煮干しとか鰹節でとる「ダシ」です。
 「音楽!」心地よいから「音楽」なのであって、心地よくないものは、「雑音」と呼ばれている。モーツァルト!とりわけ、「交響曲40番ト短調」「アイネクライネ・ナハト・ムズイーク」…居眠りしていた脳が、沸沸と起きだしリズムをとって踊り出します。
 そして、心地よいものの最たるものが、「得をした」という感情でしょう。人間は、「損」はしたくない。これ、地球上の人類は皆同じ。「得をしたという感情」は、癌をも退治する良いホルモンがドブドブ出ますョ。

 そういうわけで、家人の行動は、人類の脳幹に刻み込まれている、「心地よさ」を得るためのものだったのです。家人の突出した個性ではなく、人類に共通したものだったのです。決めつけるなって?間違いありませんから!

 風呂は、3日に一度のほうが、「得した」という感じにならないかって?毎日のほうが、「心地よい」でしょう。
 日本のタクシーにチップは必要ないだろうって?事故なく運転してくれた運転手さんへのお礼。これも、「損得勘定の感情」では、心地よいので「得」でしょう。
 冠婚葬祭は…純粋にお祝い・お悔やみの心を伝えたい。見栄(ケチと思われたくない)も、はりたい。見返りのないところにお金を使う心地よさ…。得ですよ。

 家人の悪口じゃなかったでしょう!それにしても、オチがつかないなあ。高尚な理論の無料開陳なので、オチがなくてもいいかあ!

甲子園出場 とり巻く大人の心境は…

2009年08月12日 | Weblog
 荒野の用心棒だったか、夕日のガンマンだったか、オープニングが印象的でした。40年以上も前なのに、今でも覚えているのですから。どんなで出だしだったか…
 雨でぬかるんだ街を、棺桶を引きずったガンマンが登場したのです。それがどうして印象的か?西部劇といえば…ピューピューと風が吹き、土埃が舞い上がり、WANTEDのチラシも飛び、空き缶がコロコロ転がる。そこへガンマンの登場!これがスタンダードのはず。そういう意味で、ぬかるみの中を登場するガンマンが印象深かったのです。これは、「ただの西部劇ではないよ。マカロニウエスタンなんだよ」ということの暗喩ともとれますが…うがちすぎでしょうかねえ。

 甲子園といえば、「雲は湧き~」ですから、積乱雲。「光溢れて~」ですから、ギンギンに晴れている。「天高く、純白の球今日ぞ飛ぶ」ですから、空の青とボールの白が美しい。そういう状況が甲子園でなければならない。今年は…第二日目が順延、さらに順延。水はけがいいことで日本屈指のグラウンドに、水が溜まるのですからこれは大変なことです。
 折角掴んだ甲子園です。コンディションが良い中で試合させてあげたいものです。

 甲子園滞在が2日延びてしまった。これは、(自宅から通えるチーム以外は)学校側の金策が大変ですよ。
 甲子園出場が決まったとき、表面的にはみんな大喜び。内面的に喜べなかったのは、学校理事会やら、教委やら、校長…。100万円や200万円の予算では済みませんから。金策のメドがつかないからといって、みすぼらしいことも出来ない。「寄付を!」「御寄付を!」と言うと、「寄付を募る?個別訪問?違法なことするな!」という人が現れる。喜んでいる人を見ると、ねたましく何とか足を引っ張ってやろうとする輩。金策しなければならない側にとって、こういう輩は張り倒してやりたいでしょうがそれも出来ない…「モウ、イヤ!」と、何度も思ったでしょう。

 野球を学校の看板にしている私立高校は、特に問題なく資金を捻出します。公立のように、市町村に予算づけしてもらって、同窓会に呼び掛けてなどが不必要。私立には、そんなにお金があるのかって?「ない」けど「ある」…元をただせば保護者から集金するだけの話ですがね。公立校の場合も、結局は、保護者負担が大きくなる。それでも、一生に一度あるだけでも幸せと、定期預金を解約して我が子を甲子園へ送り出す。ただ…ベンチ入りできない選手の保護者の心境はまた別のものがあります。
「うちの子は、ベンチに入らないから、お金は出さない」などと言おうものなら、村八分。かといって、20万円というお金は、そう簡単に用意できるものではない。

 表面も内面も喜ぶのは、選挙が近く対立候補が気になる市町村長。露出機会が増えるし、僅かでも補正予算を組めば、「市長さんのお陰で…」という枕詞がしばらく付く。これ以上ないほど有効で、合法的な選挙運動です。
 甲子園球児達を取り巻く大人達…足を引っ張ろうとする人、迷惑な人、ありがた迷惑の人、この機会に浮上を狙う人・・・出場校の地元で、純粋に喜ぶ人って…少ないだろうなあ。

アラカン男の四重苦

2009年08月11日 | Weblog
 アラカン、アラウンド還暦…還暦過ぎ男の四重苦・・・「薄毛」「メタボ」「老眼」「加齢臭」。この中で私がかろうじて該当しないのは、「メタボ」だけ。75kgの体重が、3か月の入院で59kgに減った。プレドニン(副腎皮質ステロイド剤)という薬を、50mgも服用していたので、毎日確実に体重が減っていった。60kgを切ったときには、「このまま、0gになるのかなあ(つまり、死ぬ)」と不安になった。健康回復につれ体重も増え、現在66kg(退院後5年経過)。腹囲は、84cm。メタボには入らないかも知れないが、ボーダーライン。

 髪の毛は、毎日数百本が、「サヨウナラー」と、抜けていく。一応対策は講じてきた。奮発して高価な、「抜け毛予防&育毛の薬用××」を使った。頭が猛烈に痒くなり、頭皮から血が出るほど掻いてしまう。頭って、ちょっとした傷でも想像以上の出血があるもので、夜中に無意識に掻いて出血し、翌朝枕カバーに血がにじんでいたことがあった。やむなく、皮膚科を受診。ハゲ防止に無駄なお金を使ってしまった。
 明るいところで見る我が頭は…正直、「風前の灯火」。ドラッグストアで、その時だけ髪の毛を多く見せるものを発見。頭髪が少ない友人に、「おい、髪のボリュームアップするヤツ知ってるか?」と尋ねたら、「ヤメトケ、ヤメトケ」と、にべもない。そのものをつけて、黒髪で出かけた人が、雨に当たり大変なことになったという。そのもの…水溶性なのだそう…!

 老眼は、ホントじれったい。近いモノが読めない…。近視もあるので、「遠近両用」のレンズを使用しているが、実に具合が悪い。

 加齢臭は、大いに発していると思うが、なにしろ社会から孤立して生きているので(買い物、プール&通院のみ社会へ出る)、「臭い」と、指摘される機会がない。プール毎日、風呂毎日なので、それほど臭うとは思っていないのですがね。「臭いか、臭くないか」は、自分では判断できないのです…

 還暦過ぎ男の苦は、四重に留まらないかも知れない。…「楽」はないのか?二重楽でも三重楽でも…
・ 鼻毛が白くなるので目立たない…これが楽?不採用
・ 眉毛が伸びるのでカッコイイ…意味不明なので不採用
・ メタボは、腹踊りに最適…自虐!不採用
・ ハゲは照明代の節約に…ならないね、不採用 
 真剣に考えましたが、「ない」です。笑い飛ばそうと思って書き始めたのに、オチすらつけることが出来ませんでした…。

…いつでもどこでも誰にでも入手できると…

2009年08月10日 | Weblog
 柳ジョージ、ミッキー吉野、加橋かつみ、アイ・高野、岩城滉一、ジョー山中、 桑名将大(正博)、にしきのあきら(錦野旦)、内藤やす子、研ナオコ、内田裕也、井上陽水、カルメンマキ、清水健太郎、萩原健一、美川憲一、尾崎豊、江夏豊、 宍戸史絵(錠の娘)江木俊夫(フォーリーブス)…う~ん、懐かしい。
 
 今井寿(BUCK-TICK)、長渕剛、翔(横浜銀蝿)、Sakura(ラルク・アン・シエル)、三田佳子の二男、槇原敬之、中西啓介の長男、ラッキー池田の元妻、川中美幸の夫、カルーセル麻紀…う~ん、だんだん飽きてきた…

 寺内タケシの長男、元ドリカムの西川隆宏、中島らも、元サザンの大森、トンボ鉛筆会長、赤坂 晃(元光GENJI)、桂 銀淑、ヒデとロザンナの二男、加勢大周、中村雅俊の長男、押尾学、高相祐一、そして出頭してきたノリピー。
 「ノリピー」という愛称から、18歳ぐらいかと思ったら38歳だって…。え?みんな知ってるって?私は、この度の事件で初めて知りましたが…。ワイドショーで情報収集したところによると、「入れ墨」をしている。ダカラナンナンダって?入れ墨って、標準的な日本人なら入れないかと…。つまり、規格外日本人であらせられた。

 こうしてみると、芸能界(含、鉛筆会社会長、作家等)の、麻薬に係わる意識は、「捕まる人が、運が悪い」といった感じなのでしょうか。誠実な芸能人も多数おられると思うのですが、この頃テレビで立派なことを言っているガキタレントどもを見るにつけ、薬物汚染集団に見えてしまいます。
 薬物とか麻薬とか、表記に揺れがありますが…内容は、覚せい剤、大麻、LSD、MDMA(押尾が飲んでいたやつ。ラムネ菓子のような…)、アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コカイン、メチルフェニデートのことです。

 THC(大麻だと思っていたら違うみたい。どう違うのかは勉強不足)、アルコール、タバコ、脱法ドラッグ(合法ドラッグとか遵法ドラッグとも呼ばれているやつ)は、一応除いておきます。

 一度や二度捕まったぐらいでは、活動に何の影響もないのか…現在第一線で活躍している人の名前が約半数。犯罪者に優しい日本が浮き彫りにされています。

 薬物使用を少なくするには・・・
 薬物使用、所持で捕まった芸能人は、永久追放とする。こうすれば、バカは減ります。世の中を甘く見ていますから、厳しく臨まなければなりません。「特権階級」と思っている芸能人の多いこと。一般人については、追放のしようがないので放置します。しかし、麻薬に手を出す一般人は、「スターも愛好する麻薬」にあこがれているという要素がありますから一般人にも効果はあります。もっとも、一般人の麻薬好きは、所属するコミュニティから追放されることになるでしょうけど。

 いよいよ策に休したら、次のようにするとどうかな…
 「毒をもって毒を制する」麻薬を、18歳以上なら誰でも買えるようにする。タバコと同じ扱いと考えるとよい。コンビニでもスーパーでも安く売る。「毎週水曜日は大麻の日 大麻どれでも50%オフ」「1のつく日は、コカインデー」タバコよりお手頃価格とする。

 そうすると、どうなるか…
・ 暴力団関係者の資金源を断つことが出来る。これは大きいですよ。「麻薬組織」は、解散するしかありません。
・ 麻薬が好きな人は、吸うなり、注射するなり、飲むなり自由自在。しかも飲み放題、吸い放題。
・ 警察は、取り締まる必要がなくなり仕事が減る。他の事件の捜査に人手を回すことが出来るので検挙率を上げることができる。
・ 黄金の三角地帯は、裕福になります。
 みんな幸せ!麻薬の自由化で損する人はいないんじゃないか!

 薬害により、廃人になったり幻覚を見て殺人を犯したりする人が増えるだろうって?その対策は…廃人になる人は、それを望んでのことですから本望でしょう。幻覚から殺人等へについては、刃物を持たせないように注意しなければなりません。少しの期間大変ですが、その後は落ち着いてきます。なぜなら、麻薬好きは大量摂取で順次亡くなっていかれるでしょうから。
 小中学生も手を出すのではないかって?子供は、興味本位で手を出すことがあるでしょう。親は、これを身体を張って阻止しなければなりません。子供を麻薬中毒にしたい親は、勝手にすればよい、それだけです。

宗旨替え…努力不要のため無節操人間を増殖させた

2009年08月09日 | Weblog
 宗旨替えは、面倒な手続きが必要と思っていました。我が家は先祖代々から「禅宗」で、父は、そのことを誇りにしていました。その父が亡くなり、禅宗のお寺に葬儀のお願いに行ったところ、「都合がつかない」と…(意地悪ではなく、お寺の鐘を新しく造るのに、京都へ行って挨拶して、鐘屋へ行って…どうしてこうして…お寺の鐘を造るのは大変な仕事のようです。私どものような大金持ちの檀家をみすみす失うわけですから。「大金持ち」の部分のみ削除をお願いします)。しょうがないので、「どのようにしたら宗旨替えが出来るのでしょうか」と率直に尋ねた。そうしましたら、「なんの手続きもいらない」ということで…。簡単に、浄土真宗なる宗派になりました。御先祖様には申し訳なかったのですが、禅宗の坊さんの都合がつく日(鐘に関する手続きが終わるのに1週間もかかるという)まで待っていられなかったもので。
 宗旨替え…節操がない感じがしてうしろめたい…。
 後ろめたいながらも、これまで宗教以外の宗旨替えをいろいろしてきた…。

 まず、便器です。TOTOかINAXかではなく、和式から洋式へです。はじめて洋式を使ったとき、他人がケツをぺたりとつけた便器に自分のケツをつける…気持ち悪かったですよ。事は急を要していたので何とか我慢しましたが。汗ばんだケツの後だと悲劇。悪い病気に感染してしまうのではないかと。踏ん張りも効かない。ところが、今や洋式派に…我ながら節操がないと反省はしていますが。

 ペンからキーボードへも大きな宗旨替え。当初は、「許し難い屈辱」だったのだが、今やキーボードがなければ何もできない状態。

 退職してから、ジーンズをはくようになった。普通のズボンからジーンズへの宗旨替え。ジーンズは、西部開拓時代、テントで作ったもの。ジーンズをはいていると、テントを張らなくても野宿できる。染料の匂いで、ラガラヘビも近寄らない。開拓者の労働着。そのような、由緒あるジーンズを普段着にするのは失礼。私は、通常、ジーンズは着用しないぞと決めていました。そのジーンズ、日本ではタウンウエアに成り上がっている。新品なのに穴を開けたモノや、洗いざらし風のモノが…。穴を開けたらガラガラヘビに噛まれるだろうが!
 …その私が普段着にジーンズを!西部開拓の皆様ゴメンナサイ。
 宗旨替えには、努力がいらない。このことが、無節操な人…私か!…を作ってきた…。