アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

消費税アップは復興財源にならないだろう!

2011年06月19日 | Weblog
 消費税から…1997年に消費税率が引き上げられた際、所得税、消費税、法人税(三大税)の合計は、逆に下がってしまった。これは我々庶民の記憶に新しいところ。財政健全化を求めて「増税」をした揚げ句、減収になってしまったわけですから、「食事を減らして一生懸命働いたのに収入が減らされたようなもの」…財政は健全化されるどころか悪化した。

 何のためにこの消費税事件を持ち出したかといいますと、「大震災からの復興財源を増税に求めようとしている」…これについて、「よく考えてくれよ」ということで…。復興財源を増税に求めるということの意味は、「GDPから政府に分配される付加価値の取り分を増やし、それを復興財源に充てる」ということ。

 「ウッ」と、つまってしまいますよ。「消費は非国民という雰囲気」は大震災から3か月過ぎた今も変わらない。現状では、増税分の効果がGDPの低成長により相殺されてしまうんじゃないか!つまり、政府の税収が前年比マイナスになってしまう。アンティークなオヤジですら解ることを、政府の偉い人は考えないのかねえ?1997年の失敗を繰り返すのか…?
 1,000円で、2枚セットのシャツが買える時代ですよ。つまり、デフレ。…インフレと間違えているんじゃないの?インフレなら、「復興の財源を増税に求める」という考えは十分理解できますけどね。

 今さら言ったところでしょうがないですが、民主党政権は、「消費税増税」を究極の目的にしています。
 1 (政権についた当時は)消費税アップについて、「4年間は議論もしない」と言っていた。
 2 経済財政政策担当大臣だった菅直人さん(現首相)は、「景気対策として財政出動をするために、消費税アップを」と言い出した。
 3 その菅さんは首相になったら、「日本の財政状況はギリシャよりも悪い。だから、消費税をアップする」…だもんね。菅さんのこのセリフが、2010年
の参議員選挙の敗北につながった。どういうことかって?経常収支黒字国、世界最大の対外純資産国である日本の「自国通貨建て国債」を、経常収支赤字国で、対外純負債国であるギリシャの「共通通貨建て国債」と混同して、「ギリシャよりも悪い」と言ってしまったからです。国民は、あきれてしまったわけです。
 4 そ、そして…「税と社会保障の一体改革」。これって何?良く解らない言葉を使っていますが、「消費税アップ」です。

 「菅下ろしだ」「早く辞めさせよう」「介錯してあげる」という悠長な話をしている場合ではありませんよ!復興させましょうよ!早いとこ。財源をどこに求めるんだって?「無駄をなくす」の話はどうなりました?「天下りの撲滅」はどうなりました?ま、いずれにしろ、消費税アップでは復興は出来ないということ。

ムシでもないのにダンゴムシ

2011年06月18日 | Weblog
 毎日の畑仕事で、ミミズさんとお話しするのが楽しいです。とうとうおかしくなったかって?ダーウィンの昔から、「ミミズは土壌(柳川のドジョウではない)を良くする」といわれていますから、ミミズさんには、愛想を良くしないとね。ミミズの名称は、「目見えず」からきたと教えられたが…多分その通りなのでしょう。漢字では、「蚯蚓」と書きます。「丘を引く虫」…怪力の持ち主?

 ダーウィンは「ミミズには知性がある」と、書いています。人を煙に巻いて楽しんでいるのかと思ったら、研究の末の結論でした。「ミミズの穴ふさぎ」です。分化した感覚器官も、脳と呼べるようなはっきりした臓器もないミミズが、人間と同じような行動をする。それは、人間とミミズが世界に同じものを「知覚」したから。こうなると、ミミズ恐るべしです。

 「ダンゴムシにも心がある」という本から、ダーウィンのミミズを思い出しました。ダンゴムシになぜ心があるとするのか?著者がダンゴムシで様々な実験をしての結論。ダーウィンと同じようなことをされたようです。
 ダンゴムシを迷路に入れると、な、なんと出口を探り当てるのだそう。出られなくなって泣き出す人間より賢い。昆虫ではなく、エビ、カニの仲間なのに水が苦手。それなのに、水路で囲むと飛び込んで向こう岸にたどり着いたりもするんだと!なかなかやるものです。
 エビやカニの仲間なら、茹でたら鮮やかな赤になるのかって?殻に「アスタキサンチン」が含まれているでしょうから、赤くなるはず。(実験しておりませんが…)

 ミミズやダンゴムシに「心」がある…。それを耳にした家人が、「アリにも心があります。だから私は行列をつくって家に入ってくるアリを潰します」と。どういう意味?家に入っていった仲間のアリが帰ってこないので、外のアリは、「中は危険だ」と判断し、家に入らなくなる…のだそう??
 この説からすると、全ての生物に「心」があることに…。我が家のキュウリにも心があるものですから、支柱を立ててツルを誘導しても自分が行きたい方へ伸びます。ヘソ曲がりのキュウリです。曲がったキュウリが出来るのは、そのためだったんだぁ!この発見で、ダーウィンを越えたかなぁ。

肉のトリミング 野菜のトリミング?

2011年06月17日 | Weblog
「トリミング」…写真のいい部分を生かして、あとは削除する。そういう用語だとばかり思っていましたら、生肉にもトリミングがあった。

 表面についている大腸菌を切り取る。解りやすい。良く解る。しかし、重大な落とし穴がある。表面の大腸菌を切り取る際。庖丁にも、まな板にも、職人の手にも大腸菌がつきますよね!
 表面を切った→まな板も庖丁も変えず、手も洗わずにひっくり返して裏側の表面を切り取る→先ほど切り取ってきれいにしたところにまた、まな板などから大腸菌がつく。つまり、トリミングしたから、生肉を食べても大丈夫ということは100%ない!

 「焼けばいいだろう!」だって?もちろん、焼けば菌が死滅し、食中毒の危険性はなくなる。しかし、これもよく考えなければならない。トリミングした肉にも大腸菌はついていますから、トングや箸に大腸菌がつく。「焼けた焼けた」と喜んで、その大腸菌がついたトングを使って、皿に盛ったら…大腸菌つきの焼き肉の出来上がり。生肉のトング(箸)と、焼けた肉の箸(トング)は別にしなければなりません。このことは、肉だけでなく野菜にもいえることです。

 保健所でアルバイトでもはじめたのかって?いえいえ。腸管出血性大腸菌…O1、O6、O18、O25、O104、O111、O157…は、牛等の腸内にいらっしゃるわけです。その割合は、「5~10%」だという事実を知って以来、O抗原の大腸菌にすっかり敏感になってしまって…。今年、我が家の畑に牛糞を入れたのです。つまり、牛糞にまみれて農作業をしている私には、ほぼ100%、「腸管出血性大腸菌」がくっついている…!モヤシは栽培していませんが、キュウリは採れはじめております。ドイツを中心に広がっている「O104」の、モヤシ、キュウリ感染源説は否定されていますが、一時は疑われたわけですから油断は出来ません。

 我が家のキュウリ、トリミングして食べようかなぁ?それとも、焼きキュウリ…。

スポーツに相手への中傷は似合わない

2011年06月16日 | Weblog
 イチローが出場する試合で、相手チームの横断幕に、「イチロー、イルカを殺すな」というのがありますか?これはないでしょう!
 松井が出場する試合で、相手チームの横断幕に、「松井、キングコングとの戦いは八百長だ」というのがありますか?これはあると楽しい。意味が解らんって?「キングコング対ゴジラ」という映画があったんです…。

 J1の、清水―磐田戦の試合前、磐田のサポーターが清水のゴトビ監督を中傷する内容の横断幕を掲げた。
 どんな横断幕だったか?横断幕には、イラン系米国人のゴトビ監督に向けて「ゴトビへ 核兵器作るのやめろ」とあった。
 近年、スポーツの応援に横断幕はつきもの。手書きのものから、染め抜きのものまで…なかなか、楽しい。しかし、相手チームだろうと、監督だろうと、選手だろうと、中傷するのはいけません。

 この一件、清水サポーターが磐田側観客席に詰めかけ、小競り合いとなった。そんなわけで、横断幕は試合開始前に撤去された。横断幕は、磐田の10代のサポーター2人が作った。10代ながら、「イラン=核」を知っている。おっと、感心している場合じゃない。中傷は良くない。特に、スポーツにおいての中傷はもってのほか。

 さて、「ゴトビへ 核兵器作るのやめろ」は、良くないが、犯罪か?罰則は?なーんもないです。これが、「ぶっ殺す」なら、犯罪ですがね。

 困ったのは、磐田。被害届を出したところで受理されるはずがない。苦肉の策で、2人を無期限のJリーグ主催試合入場禁止とする処分を決めた。…もっとも、これだって、誰が2人を監視するの?また磐田は、「会場内で掲出する横断幕等を、事前に届け出る」許可制とすることも決めた。これも、横断幕の解釈がいろいろあるんですけどねえ…。やれるだけのことをしておかなければという気持ちは伝わってきます。
 ところで、Jリーグはどう考えているんでしょうか?一切のお咎めなし?個人のしたことに、Jリーグが処分を出すのも…。2人は、磐田のサポーター団体に所属しているでしょうから、個人がしたことではなく、団体がしたこととの扱いになるのか?前代未聞のことですから、誰も、処置法を知らない。

 中傷はやめましょう。アンティークマンこそ中傷をやめろって?は~い!

落下地点を確認して跳ぼう…

2011年06月15日 | Weblog
 自分の年齢が頭から消えていました。久しぶりに柔道着を着て、気分が高揚し、いきなり後ろ受け身をしました…一瞬意識が消え、目から火花が絞り出されて、炭酸のシワシュワののように音をたてて消えていきました。つまり、ほぼ1mの高さまで飛び上がり、背中からタタミへ落下したわけで…気を失いそうでしたが我慢し通しました。脊椎も折れなかったようでまずは良かったです。歳をとってから、いきなり後ろ受け身をするのはやめましょう。え?そんなバカはいないって?…一人いることは確かなのですが…。

 気の毒で、笑えませんでしたが、「名古屋港水族館でジャンプ訓練中のイルカ、通路に落下し死ぬ」。これって、アンティークマンの後ろ受け身と同じような状況。
 私の場合、約1mの高さからでしたが、イルカの場合は、約6~8メートルの高さからコンクリートの通路に落ち、胸部を強く打って死んだのだと。気の毒なことをしました。

 買ってきたばかりの金魚が鉢から跳び出したのに気づかず、可哀想なことをしたことがありました。跳ぶときには、落下地点の状況を確認しなければなりませんね。
 世の中、落下地点を確認しないまま跳び上がり落ちていく(堕ちていく?)人って結構多いです。菅さんのことだろうって?菅さんは…はじめから与党の体質にはなれなかった人ですから…ま、放置しておきましょう。
 放置…骨盤の右側が痛くなり、右足がしびれるので整形外科を受診しました。「放置しておけば、90%治ります」という診断。し、しかし、BUT!ますます痛くなっています。放置という跳び上がり方は、落下地点が分からない…。

 それはさておき、医者が人を殺してはいけません。佐世保同仁会病院の院長が、養母を殺した。そのあとどうなるか…死亡診断書偽造、お寺への口止めなど、隠蔽工作をして落下しても大丈夫と考えた…結果として、落下地点は地獄だった。

川でトラフグ釣れるかなあ…

2011年06月14日 | Weblog
 海までの片道が70kmもある山の中に、イカの塩辛を製造販売している店があった。なかなかの人気商品で、わざわざ出かけても「本日の分は売り切れ」ということもあった。
 かと思えば、峠の茶屋の名物が、「イカポッポ」。早い話が、イカの姿焼き。「山で、イカが獲れるのか!」と、ツッコミを入れたくなります。山には、海産物の名物はあるが、なぜか、海岸の町の名物が、「内陸のモノ」というケースにお目にかかったことはない。これはどういうことか。

 僻地の小学校に、おもしろい校長先生がおられた。休みの日は、草刈り機をもって山へ入る。夏休みなどは、数週間も山で過ごす。何をしているかというと、「白水岳」という山に、個人的に登山道を造っていた。
 犬を拾ってきたら、「学校犬」として、学校で飼った。犬につけられた名前が、「ヌータロウ」。一体どういう意味じゃ!?
 で、この校長、空き教室に巨大水槽を持ち込み、海水の循環装置等をつけて、「マスの養殖」をはじめた。校舎内でマスを養殖する!この発想は、個人的な登山道を造ったり、学校犬ヌータロウを飼ったりする人ならではの発想。
 海のない栃木県で、トラフグの養殖が行われているというニュースで、かの校長を思い出しました。

 栃木のトラフグですが、閉校した学校のプールへ温泉を引き込んで飼育している。現在元気に泳ぐトラフグは約1万匹。7月から、「温泉トラフグ」の商標で県内の料亭や旅館へ本格出荷する。発案者が、かの校長かと思いましたが、全く違う人でした。

 「マムシランド」で、マムシを養殖して町おこしという試みもありました。こちらのほうは、仕入れたマムシが次々と死んでしまい、膨大な赤字と無用の長物と化したマムシランドの建物だけが残りました。この一件、今では町内の子でも知らない。すっかり風化してしまいました。発想がおもしろくても、成功するのは難しいということですね。

 温泉利用で、「ティラピア」の養殖がさかんに行われた時期がありました。最近とんとその話題を耳にしなくなりました。ティラピアは、血管関連障害を持つ人の危険を増幅させる(アメリカ栄養士協会の月報)のだそうで…。そんなお墨付きをいただいては、ティラピアを食べる人などいなくなります。実は、私は結構ティラピア食べた時期がありました。心臓が弱いのはそのせいかなあ?

 養殖施設の閉鎖で逃げ出したティラピアが、自然に繁殖しているそうです。トラフグも栃木県の施設から逃げ出して、「那珂川トラフグ釣り大会」なんて催しが出来ると楽しいのですが。
 川で釣ったトラフグを自分で調理して食べると、血管関連障害じゃあ済まないって?そ、そうですね。自動車運転免許はもっていても、フグ調理の免許を持つ人って少ないから…。その前に、川ではフグは釣れないってかぁ!

ドラは素晴らしい ドラエモンではなくドラッカーのほう

2011年06月13日 | Weblog
 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)」の映画公開で、ドラッカー人気が再燃しております。ドラッカーはいいですよ。何がいいかといいますと、「日本の文化・日本人を好きになってくれたから」。
 一番に嬉しかったのは…
 ライシャワー(元駐日大使)が、「日本人は構想力や分析力が弱い」と指摘しました。ライシャワーは親日家で、奥様は日本人の「ハル」さん。マサチューセッツ州のベルモントに住んでおりました。チョッピリ自慢ですが、私もベルモントに住んでいました。いわば、同じ町内会。「ハル」さんのお姿をお見かけしたこともあります。
 そのライシャワーの指摘に、ドラッカーは反論しました。「構想力や分析力は弱いかもしれないが、ヨーロッパが膨大な神学の体系を組み立てていたころ、日本は知覚の華たる『源氏物語』を生んでいたではないか」と。どうですか!ドラッカーがいかに日本びいきだったかうかがえます。嬉しいですよ、「知覚の華」ですから!

 水墨画の知識と収集についても、開いた口がふさがらない状態になります。「日本画と中国画は、似てはいても根本的に違う。中国人は日本画を前にしては落ち着けない。日本画が書いているのは、物よりも空間だ」と。ここまで、日本を褒めてくれる。嬉しいです。

 右脳、左脳もドラッカー。ドラッカーは観察することの大切さ、全体として知覚することの大切さを説きました。左脳よりも右脳、分析よりも観察が大事だと。環境問題、途上国問題、教育問題など、21世紀の重要課題はすべて、全体を全体として捉える能力によってのみ解決が可能であると…。確かに。

 95歳まで生きたドラッカーを絶賛するにキリなど無いのですが、もう一点。「知識は、本の中にはない」と言っています。本の中にあるのは情報のみ。知識とは、それらの情報を仕事や成果に結びつける能力であると。解りやすい!

 都立程久保高校野球部の女子マネージャーが、ドラッカーの「マネジメント」を読んだ…。ドラッカーのマネジメントで、野球部を変え、甲子園に連れて行こうとした。おっと、間違えました、「連れて行こうではなく、連れていく」でした。
 私は、実現できない目標は、夢ではなく妄想。だから、実現可能な目標を意識させ、その実現のためにステップ・バイ・ステップで進ませることが教育との考えです。もしドラの女子マネージャー「みなみ」は、明確な目標を持ったわけで…それが夢なのか妄想なのか。
 全国の女子マネージャーが、「甲子園へ連れて行く」と、「マネジメント」を読んで実践化した場合、甲子園出場校は…ど、どうなるんだ?それは、野球部員に二階正義くんがいることが必要…?
 女子マネージャーの皆さん、ドラッカーストレスからドラッグに走って、ドラッカーならぬドラッガーにならないようにねーっ!

仁義なきいたちごっこ?「人類 VS O抗原の大腸菌」

2011年06月12日 | Weblog
 地球規模で、「腸管出血性大腸菌」が猛威を奮っています。どーも、不思議なのは、還暦を過ぎたアンティークマンですが、1990年(平成2年)、浦和市の幼稚園でO157が猛威を奮った(251名が感染2名死亡)ことで、初めてそのような菌の存在を知りました。つまり、新顔の悪いヤツ。その悪い菌が、なぜ平成になって日本、いや世界を脅かすのか?
 私どもの幼少時は、うがい手洗いなどは、年に数回。畑の肥料も人糞、馬糞、牛糞、豚の糞…それでも、O抗原の腸管出血性大腸菌の出現はなかった。元々自然界に存在する菌であれば、60年前に流行してもおかしくなかったはず。なぜ、日本では、1990年以降なんだ?!
 
 O抗原に基づいた病原性大腸菌の分類、有名どころは…O1、O6、O18、O25、O104、O111、O157…検出された順に番号がつくわけですが、現在はO175まである。

 ユッケの腸管出血性大腸菌は、O111。社長さんの、ブチ切れ記者会見もありました。4人も亡くなったので、今はブチ切れないでしょうけど。

 ドイツを中心に広がっている腸管出血性大腸菌は、「O104」。感染者は、(数日前の数字なので、今日はもっと多いかも)
 <O104 感染状況 6月5日現在>
 スウェーデン46人、ノルウェー1人、デンマーク18人、オランダ8人、ポーランド1人、イギリス11人、ドイツ1500人以上、チェコ1人、スイス3人、フランス10人、オーストリア2人、スペイン1人、アメリカ2人。死者は22人。(各国の感染状況はくどいって?折角ニュースを翻訳したので、徒労におわらせまいと書きました)

 ヨーロッパの場合、事実上、国境がない。拡大して当然。モヤシやキュウリが感染源にノミネートされていました。通常、腸管出血性大腸菌は家畜の腸内にいる(5~10%、この割合は多いですよ)。糞から栽培に使われる水に混入するなどして野菜に付着することがある。それで、疑われたのですが、結局シロだった。

 さて、なぜ今猛威を奮っているのかですが…
 1982年・・・アメリカに出現
 1990年・・・日本に出現
 アメリカから来たことは明白。つまり、「腸管出血性大腸菌」は、1982年の少し前に、アメリカで、「強毒性に変異」した。

 世界保健機関(WHO)は、今回の大腸菌を「極めて特異なタイプ」と発表しました!アノネ、「極めて特異なタイプ」は、WHOが発表する前に世界中の人々が知っています。問題は、なぜ特異なタイプに変異したかです。
 「突然変異しか考えられない」という学者さんもおられる。それで片付けられるなら、世の中の現象は全て、「突然変異」で済む。その前に、突然変異ならなら、1982年以前にあっても不思議はなかったはず。

 私は、WHOにも学者にも勝てませんが、毎日、牛糞にまみれて農作業をしているうちにある考えが浮かびました。
 人類は、家畜の大腸菌を殺そうとします。菌は、なんとかして生きようとします。人類は、さらに強い薬を使って殺そうとします。菌は、毒性を増しながら智慧を絞って生き延びます。つまり、菌と人との智慧比べ。菌にそんな智慧があるはずないって?菌をバカにしてはいけません。種を保存するためには、何が何でも生き抜かなければなりません。

 アメリカでは、抗生物質をバンバン使いました。これに対抗し、別の菌の遺伝子と結合することによって、抗生物質に対する耐性をつけてきた。大腸菌に、抗生物質が効かない所以でしょう。
 ま、そんなことを牛糞にまみれて考えました。対策は考えなかったのかって?もちろん考えました。…死滅させるのはどうやっても無理。「口に入れない」…これしかないです。

運転士や操縦士の居眠りやミス…責任の所在は

2011年06月11日 | Weblog
 北海道がおかしいわけではなく、JR北海道と北海道エアシステムのレベルが低いだけですけど。
 JR北海道は、トンネル内脱線&火災で、乗客が自ら脱出しなければ大惨事になっていた事故を起こした。トンネル内で列車が停止し、火災が発生しているにも関わらず避難誘導がなかった。誘導どころか、「列車の外に出ると危険」とアナウンスしていた。
 そして、その事故で社長が陳謝して、まだ深々と下げた頭を上げきらないうちに…居眠り運転が発覚。居眠り運転士は、昨年も居眠りを乗客に指摘されたが、「していない」と言い張って、お咎めなしだった。今回は、乗客が居眠りの様子を動画に撮っていたので動く映像ではあるが、動かぬ証拠となった。社長は、またまた陳謝。立て続けに起こった二つの事故とも、死者が出なかったのが救い。それにしても、JR北海道の内部規律ってどうなっているのでしょう?守らせられない規律なら無いも同じ。いかにいい加減か。社長がいち早く謝罪に現れた…会社の事故の責任は社長にあるわけで、当たり前ですけどね。

 北海道エアシステムのほうは、操縦士の操縦ミス(入れなければならない機器のスイッチを入れていなかった)で、機体が地上30mまで降下し、対地接近警報装置(GPWS)が作動した。会社側は、「手順は踏んでいた。運行の安全に問題は無かった」と発表。社長の謝罪?なし!「安全に問題は無かったのだから、どうして謝罪しなければならないんだ!」ってことでしょうか…地表30mまで下がって、「問題ない」はずないでしょう!十二分に危険です!国交省の調査が入るので、数日中に社長の「陳謝」があるでしょう。うすらハゲの頭頂部は見たくもないですけどね。

 会社の場合、社長に責任があるのは皆さん納得されるところ。では、町民の不祥事の責任は、誰にある?

 この度被災した福島県双葉町出身の男が児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕されました。これを受けて、双葉町は、義援金の受け取りを辞退…。「これは、一人の犯罪者を出した町なので、義援金を受け取る資格がない」という考え。町長が独断で決めたのだそうですが…これって、「町民の不祥事の責任は、町民全体にある」ということでしょう!双葉町は、埼玉県に集団で避難しているんです。1円でもお金が必要なのです。児童買春・児童ポルノ禁止法違反男の責任を町民に科すのはおかしい。町長の責任か?それも「NO」でしょう。誰も責任を感じなくていいです。
 双葉町は、町民の反発から、義援金の受付を再開しました。よかった。これまでに辞退した数千万円が、また届くといいですね。

死にたい悩みと、無農薬が難しい悩み…

2011年06月10日 | Weblog
 久しぶりに都会を歩きました。都会と田舎の区別は、道を歩いている人がいるのが都会。道に人がいないのが田舎。
 仕事へ向かう人々は、一様に速歩。幸福そうな親子連れともすれちがった。左手に、まだ首が座っていない赤ん坊を抱き、右手に折りたたみの乳母車を持って地下鉄の階段を下りていく母親。見かねて、手を貸そうとした瞬間目が合った。「ヤマンバ化粧」だった。怖いから逃げた。
 地下鉄の切符のキップの自販機の前では、見学旅行の女子高生が、「クソ、マジ、信じられねえ!」と汚い言葉を吐いていた。キップの買い方を知らなかったため、目的地とは違うキップを買ってしまったらしい。400円といえども高校生にとっては大変なお金。取り戻したいと考えるのは、むしろ当然。かなり怒っていたので、かかわりあいになりたくなかったので、そそくさと離れた。
 昼には、「手打ちうどん」を食べて、デパ地下のドンクでバゲットを買った。ドンクのバゲットは、ワインのつまみになる。他のバゲットの追随を許さない。しかし、40年前のドンクのバゲットと比べると、「ヤワ」になってしまいました。日本人の好みに合わせたから?日本人の中には、サンドイッチを作るとき、食パンの耳を切る人がいます。よほど歯が弱いのでしょう。

 まあそんなこんなで、都会の皆さん、元気にやっておられた。帰りは、「高速都市間バス」に乗った。いろいろな交通手段に挑戦してみなければね!どうせ、暇だから。90分ほどの道程。
 居眠りしていたら、つぶやき声が聞こえて目を覚ました。気のせいかと思った。しかし、同じつぶやきがくりかえされた。気のせいではなかった。

 「死にたい…死にたい…死にたい…」

 すぐ後ろの座席の人が、目は車窓からの景色を眺めながら、「死にたい」を口走っていた。やがて、後ろの座席から、「シュッシュッ」という音が!聞き覚えのある音。床屋さんがカミソリを皮ベルトのようなもので研ぐ…「研ぎ革」。砥石を使って研ぎますが、ちょっと切れ味が落ちたとき研ぎ革で研げば、切れ味が戻る。
 後ろの座席で、研ぎ革でカミソリを研いでいる!「やられる!」と思いました。後の座席から手を回し、前の席の私の喉をカミソリで斬ろうとしている…?!素早く後ろを確認すると…あらら、「泣き声+涙をテッシュで拭いている音」でした。

 「人間は、どのような状況に陥ったとき、死にたいと思うのだろうか?」後部座席の人は…
 ○ 性別は女
 ○ 年齢は70歳を少し過ぎたぐらい
 ○ 身なりは、ごく普通
 ○ 表情は…泣いてはいたが、今にも死にそうな様子ではなかった

 私の推測ですが…家庭の事情だと思います。夫に先立たれた。仕事をしてない子供達にお金を無心される。断ると、暴力をふるわれる。「死ね」と、罵られる。子供の借金の取り立て屋がこの母親につきまとう。親類縁者は離れていく。近所づきあいもない。孤立無援。楽しいことは、何一つない。この日は、体調不良で診察してもらおうと、高速バスで都会の総合病院へ行った。診断は、重篤な病気の疑いがあるので、検査入院するように…。お金は、もうない。帰宅すると、子供達からの罵り、暴力が待っている…。
 いかがでしょうか?このような状況なので、生きていても何もいいことがない。しかし、自殺はしたくない。だけど、「死にたい」。

 この日、都会で何人の人を見たか?多く見積もって、千人としよう。その千人の中の1人が、「死にたい」。この率でいくと、日本中で死にたい人は12万人を越える計算になる。
 様々な人間模様。私の悩みなど、死にたい年配女性の悩みに比べると、ハナクソみたいなもの。栽培中のゴーヤに虫と病気が付いているのです。「完全無農薬」を公言しているので、農薬は使えない…現在の最大の悩みです。