結局また,『ゴルゴ13』にじわじわとはまり続けている。
10月の退院直後に買った『ガン・スミス』も秀作であるが,すばらしい「分業制」が成せる技こそ,「さいとうたかをの遺伝子」であり,まさに「Gの遺伝子」なのだろうと思う。
その『Gの遺伝子』は,2022年の草津旅行で入手した。バスターミナルでバスを待つ時間に,チューハイ片手に読んでみた。
完全にやられた。脳天直撃である
科学的にわかっている「遺伝」の話を,日本人だけはかたくなに信じない。「努力万能主義」というのだろうか,「努力でなんとでもなる」という甘い幻想がいまも蔓延っている。
しかし,気がついてみれば「優れた人」はだいたい家系に何かしらの「血統」があるもの。芸能人の歴史みたいな番組があるが,だいたいそういうことなのだ。
自分の周囲に,医者・帝国大学出身の人など居ない。そういうことなのだ。
「蛙の子は蛙」というのも,たしか放送禁止用語になっている。要は「努力を否定する」かららしい。
馬鹿げているのは,放送禁止用語を決める連中の思考回路である。自分たちがまさに「蛙の子は蛙」だと言わしめているのだ。
僕もけして努力そのものを否定しない。しかし,実社会に出る前からも感じていた「努力しなくても速い足の子は速い」という事実に,運動会で漫然と感じていたものである。自分と同じように過ごしていた友人が運動会だけは速いとか,そういうことである。
幸い,自分にも異なる才能もあって,これが「釣り」だとも感じている。とくに「小物釣り」を中心としたものの「タイミング」などは,幼少期からのものもあるだろうが,父方の「血統」なのだろう。はるか昔に亡くなっている祖父が相当の釣りキチだったことも事実である。
ウクライナ「終わらない紛争」の背景など,秀作ばかりの『ゴルゴ13』。繰り返しになるが,脚本を分業したことこそ「Gの遺伝子」なのだと思う。
用件を聞こうか...。