![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4e/d447543b54ad7c05fb93952501f71e15.jpg)
紙テープが歌詞になびいた ( 伊是名港 )
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c1/2df9c4f4c2929a73fb3df19de315b50b.jpg)
春に聴きたい曲は、森山直太朗の 「 さくら 」 である。
あれは沖縄県北部にある伊是名島に行った時のこと。
ちょうど別れの季節3月。
島で教鞭を執っていた先生が島を離れる時に、
教え子や保護者などが港から手を振り、
先生との紙テープが風に揺れていた。
やがて別れの刻が来て、出航を報せる汽笛が鳴った。
フェリーターミナルから森山直太朗の 「 さくら 」 が流れると、
気丈に大きな声で手を振っていた先生だったが、
それまで堪えていたものが一気に溢れ出し、
涙で顔をくしゃくしゃにした。
それを側で見ていたボクも思わずもらい泣きしてしまった。
春がくる度に、森山直太朗の 「 さくら 」 とともに
伊是名港での光景を思い出す。
さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散る道の上で
この歌詞になびくように
紙テープが流れた。